『大日本帝国』を直訳すれば、『Great Imperial Japan』ですが、明治維新後、『大日本帝国』という国号を定める時に、明治政府内部で「当時の日本の国力に比べ、あまりにも『誇大名称』で、欧米人の前で恥ずかしい」という論議があり、英語表記の際には『Great』は付けず、単に『Imperial Japan』と表記するとされ、諸外国も外交交渉等公式には『Imperial Japan』と呼んでいたようです。
また、この『大日本帝国』という国号は、イギリスが19世紀当時の清国との外交交渉上の必要に迫られて、『大英皇帝』という名称を発明(?)したことに習ったようです。
当時の清国皇帝は外交文書に署名する時『大清皇帝』と署名しました。この外交文書にイギリス側が『イギリス国王』と署名してしまうと、中国の『中華思想』によると、『イギリス国王』は『大清皇帝』の家来ということになってしまうのです。
そこで、『大清皇帝』と対等の称号として、『大英皇帝』という称号が使われたようです。これに、明治時代の日本人の造語である『帝国』という表現がドッキングして、『大英帝国』、『大日本帝国』となります。
(『中華思想』では、皇帝は一国の支配者ではなく、世界の支配者なので、当時の中国には『帝国』という表現はありません。)
ついでに、現在日本におられるのは、『皇帝』陛下ではなく『天皇』陛下です。『皇帝』と『天皇』では、これも「『中華思想』によると」ですが、意味が違います。そのため、明治維新後、日本が『天皇』の署名のある外交文書を朝鮮国王に送ったところ、受け取りを拒否されたことがあります。
お礼
こんにちは 回答有難うございます なるほど皇帝は世界の支配者なんですね 凄く勉強になりました 皇帝陛下と天皇陛下の違いなどなど奥が深くて楽しいですね