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ピルと排卵期出血
基礎的なことかもしれませんが、よろしくお願いいたします。 排卵期の体調不良と出血を改善したく、先日低容量ピルを服用し始めました。 前回の生理の初日に始め、毎日欠かさず飲んでおります。 これまでの周期でいきますと、今がちょうど排卵期にあたるのですが、 頭痛・倦怠感などは軽くなったものの、少量の出血が相変わらずありました。 ピルによって排卵がきちんと抑えられていれば、排卵痛や排卵期出血は起こりえないものなのでしょうか? だとすると今回は、排卵の抑制に失敗したとか、他の病気が考えられるのでしょうか。 どうぞよろしくお願いいたします。
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こんばんは。私はトリキュラーを服用しています。 『ピルの正しい服用方法』をきちんと守っている限り、排卵が起きることはありません。 ピルには卵胞ホルモンと黄体ホルモンが含まれていますが、ピルを服用している間は、そのホルモンの作用で体を『妊娠しているのと同じホルモン状態』に作り上げます。 初めてピルの服用を開始するときは、『性周期の初期=排卵前』から黄体ホルモンを体内に摂取することで、体が『排卵はすでに終わったもの』と錯覚しますので、新たな排卵は起きません。 排卵を抑制し、子宮内膜の剥脱(生理)を抑えるのに必要なのは黄体ホルモンですが、卵胞ホルモンを一緒に摂ることで子宮内膜を維持する力が強くなります。 ですので、実薬21錠を服用後、7日間の休薬期間には、黄体ホルモン(=子宮内膜の剥脱が起きないように食い止める力)の供給がなくなりますので、生理(=消退出血)がきます。 低用量ピルは、この2つのホルモンを巧みに組み合わせ、出来るだけ自然なホルモン環境を作り出すために、長い年月をかけて改良されました。 ただその反面、黄体ホルモンよりも卵胞ホルモンの方が副作用を引き起こす作用を持ち、大きな影響を与えています。 http://finedays.org/pill/kind.html#エストロゲン(卵胞ホルモン)の製品別含有量 ご質問者様が服用していらっしゃるピルの種類にもよりますが、3相性ピル(ピルに含まれているホルモン量が月経周期によって3段階になっているもの)は、不正性器出血が起きにくいと言われています。 3相性ピルは、体内をより自然なホルモンサイクルに近づけ、副作用の原因として関係している卵胞ホルモンを出来る限り巧みに配合することにより、副作用の軽減が期待出来ます。 http://finedays.org/pill/kind.html#黄体ホルモン量の変化による分類 http://finedays.org/pill/reaction.html#不正性器出血の原因 服用初期(1シート目)には不正性器出血が起こったとしても、2~3シートと服用を続けるうちに、不正性器出血は徐々に減少していくことが多いようです。 ご質問者様がこれから2シート、3シートと服用を続けても不正性器出血が止まらないようでしたら、ピルの種類を変えることで改善されるかもしれません。 ただ、他の婦人病や炎症による出血の可能性も否定出来ませんので、ピルを処方して下さった産婦人科医にきちんと相談した方が良いと思いますよ。 http://finedays.org/pill/reaction.html#不正性器出血への対処 排卵期の体調不良が改善されるといいですね。
お礼
たいへんわかりやすく親身なご回答、本当にありがとうございます。 とても参考になりました。 私が服用しているのは1相性の「マーベロン」というお薬です。 3相性のものに比べると多少不正出血が出やすいのでしょうか? おっしゃるとおり、もう2~3ヶ月続けて様子を見てみます。 ありがとうございました!