例えば、業界団体が政治家に対し、選挙時の支持をほのめかして自分たちに有利な法案を通すように働きかけます。それを怠れば、選挙の際に推薦しない旨をちらつかせます。そうすると、政治家は大票田を失って不利になるので、その団体の意向に沿うように動きます。これが一連の圧力として作用するのです。
「圧力団体」とは、経団連とか医師会、農協、連合(労働組合の集合体)などのように、数十万人単位で組織され、政官界に強い影響力を発揮する各種の団体です。この組織の中から、国会議員が出る場合も多いです。
圧力団体は官僚に対しても、退職後の就職先(天下り先)をエサにして、自分たちに有利な施策を引き出そうとします。
これらの意図を直接的な言葉にはしないで、面と向かった際にそれらしい雰囲気を醸し出すと、「無言の圧力」になります。
一方、政治家や官僚も、地方自治体に対する補助金や業界への指導などを通して、自分たちの立場を守るために圧力を用います。
つまり、ご質問の圧力とは、特定の団体や有力者がその地位や権限を使い、相手との力関係・利害関係を利用して、自らの目的を果たすために講じる手段です。この場合の目的とは、自分の利益を図るという企てです。
お礼
詳しい説明をありがとうございます。よくわかりました。 政治とかで多く使われたりするんですね。 たしかに、「圧力」聞くのはそういう場面が多い気がします。