浮世絵はもともと主に屏風絵として描かれたもので、その愛好者は武士や上層の町人でした。
彼らの注文で岩佐又兵衛といった絵師たちが製作しました。
そんな浮世絵が幅広い町人階層にも愛好されるようになったのは、
版画という量産に適した形式が生み出されたからです。
代表的な絵師は、菱川師宣。
歌舞伎は、十七世紀初頭に出雲の阿国(おくに)が京の四条河原の小屋で始めたものですが、
このころ、町には、徒党を組んで喧嘩をしかけるカブキモノという若者たちがいて、
彼らは、南蛮風俗の、いはば流行の最先端を行く装束に身をつつんていました。
阿国は、最も重要な演目の「茶屋遊び」で、
そんな荒くれのカブキモノを、そして茶屋のお上さんを男性が演じて、
こうした倒錯的な設定と演技で、歌舞伎が大評判になりました。
ちなみに、それまでは大道芸や門付け芸だった芸能が、舞台芸になったことは、
一般の町人に暇と経済力がついたことを示しています。
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