横から失礼ながら、#2さんへ。
いわゆる「上げ潮派」も「財政タカ派(財政再建重視派)」も、目標は「財政再建」という点では一致しています。すなわち、2011年度にプライマリーバランスを黒字にするという点では一致しており、そのやり方として「経済成長による税収の自然増加」に比重を置くのが上げ潮派、消費税率引き上げなど増税を中心にするのが財政タカ派という訳です。
その意味で、上げ潮派も財政タカ派もともに、景気対策の意味での財政出動には消極的であり、定額減税についても(公明党への配慮で明言はしていませんが)本来的には否定的な立場のはずです。少なくとも「減税には財源が必要」という立場であり、赤字国債を発行してまでそんなことはしないというのがスタンスです。
現在の自民党内の情勢は、こうした「改革派」同士の手法の対立以外に、新たに旧来式の積極財政派が登場してきて路線そのものの対立が起きているということになっており、麻生幹事長がその路線を明確に打ち出しつつあるという三つどもえの関係になっています。