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実業之日本社出版の「鉄道の旅手帖」という本は、乗った路線をぬっていきますが、水生インクや油性インク等のサインペンでぬっても裏に移りませんか?表紙には、色鉛筆の絵ですが、色鉛筆を使ったほうがいいのでしょうか?教えてください。
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その本を所有しておらず紙質がわからないため、あくまで私が今まで使用してきたその辺で市販されている各種ペンの使い勝手による参考意見になりますが…。 裏写りというのは、ペンのインクが紙に浸透して起きますので、この浸透性の低いものを選べば良いわけです。 裏写りの点で一番安心できるのは、色鉛筆やクレヨン、パステルです。 これらは顔料を固めただけで、裏写りの原因となる溶剤を使用していませんから裏写りはしません。 ただ、クレヨンやパステルは塗ったものが他のページに移り易いという欠点があるので、色鉛筆が一番良いでしょう。 逆に一番裏写りしやすいのは、「マジックインキ」や油性サインペン等の油性インクを使用したものです。 その本のページがコーティング紙等の染みにくい紙をしているのでない限り、大抵は裏写りを起こしますので、避けたほうが良いでしょう。 また、どうしてもこのような油性のペンを使うしかなかった場合は、ペン先に力をいれず、ペン先を紙に乗せている時間もなでるように最小限にするようにしてください。 いつまでもペン先を紙に触れさせていると、そこからインクがどんどん紙に染み込んで裏写りが酷くなる一方ですので、この点は要注意ですね。 水性インクは、両者の中間的な感じで、同じ水性でも発色に染料を使っているか顔料を使っているか、紙の質や薄さがどうか、等で裏写りの度合いが異なってきます。 どちらかというと、顔料インクを使用したもののほうが裏写りしにくいようです。 ゼブラ「マッキー」のような、水性顔料インクを使用していて「裏写りしない」ことをセールスポイントにしているものが良いでしょう。 こういったものには幅広や太字のペン先を持つものもあって、塗りつぶすのには最適なのですが、あまり塗ると下地の線や文字が見づらくなるという欠点もあります。 塗った部分の文字等が見難くなるのは困るという場合は、同じ水性顔料インクを使ったマーカーペン(蛍光ペン)を使用するのも一つの手です。 こういったペンは、塗った部分の文字等を強調したいために使いますので、よほど塗り重ねない限り下地になった線や文字は見えなくなりません。 蛍光色で目立つので、塗った部分が一目瞭然でわかり易いのも良い点です。 (昔、時刻表の巻頭にある鉄道路線図の自分の乗った路線をこの蛍光ペンで色塗りしていました) なお、注意して欲しいのは、裏写りしないことが売りの水性顔料インクでも、何度も塗り重ねをしたり、ペンをいつまでも同じ場所につけていたりすると、油性を同じように溶剤が紙に染み込んで裏写りを起こす可能性がある、ということです。 コンビニコピーの用紙程度の紙質でしたら、蛍光ペンを一度に何回も塗り重ねしただけでも裏写りを起こします(確認済み)。 ですので、塗るときはサッと塗り、一度に同じ場所を何回も塗らない、いつまでもペン先を紙に乗せない、というのがコツでしょうか。 また、濃く塗ったり、塗りムラを消す為に何度か塗り重ねをする時は、一度に続けて何回も塗らないで、一度塗ったらその部分をしばらく放置して溶剤が乾くのを待ち、乾いたらその上に塗り重ねる、ということを何回も繰り返すようにすると裏写りしにくくなります。 ちなみに、個人的な実感による裏写りの度合いは↓のような感じです。 (右にいくほど裏写りしにくい) 油性インク>>>>>水性染料>>水性顔料>>>>色鉛筆
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ありがとうございました。詳しい回答をありがとうございました。