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同じ車両でもなぜ出発開始のとき区間によって速度の上げ方がちがってしまうのか
電車に乗るたびに思うのですが、なぜ同じ車両でも駅と駅との区間によっては駅から出発した時のスピードの上げ方が違うのですか?出発開始から急に速度を上げていくのと、少しづつ速度を上げながら進むことがあるので。そのしくみをできたら教えてください。
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電車運転士です。 それはマスコンの段を指定しているため、均衡速度近くになり加速がゆっくりになった為と思われます。 マスコンの段を指定する理由としては、 ○信号機の条件 ○カーブ、転轍機の制限の要件 ・・・など。 電車の場合、自動車と異なりギアがありません。 また、加速度はマスコンのどの段を選んでも同じです。 しかし、モーターを回すと逆起電力が発生し、回せば回すほど妨げようと働くので、電車のモーターに流れる回路を繋ぎ変えて(直列→並列→界磁側を弱めて、逆起電力を減らす事で回転数を増す「弱め界磁」)速度を上げていきます。 もし、回路を繋ぎ変えず一定に(直列以上、回路を繋がないようにする)すれば、一定の速度でモーターの回転と逆起電力による回転を妨げる力とがバランスし、加速しなくなります(均衡速度)。 少しずつ加速すると感じるのは、運転士が回路を指定することで均衡速度に近づいているからです。 後、実務的な事を書くと、 一気に全部のノッチを入れて、低速でマスコンを切ると、 ○高い電圧で一気に切るのでショックが大きい。 ○加速が伸びている途中で切るので、速度の調節がムツカシイ。制限の速度を超えるのは勿論ご法度ですし、低くても時間が無駄になってしまいダメなのです。制限40はキッチリ40キロで通過するのが運転士の仕事なので。 ・・・・という点があります。
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運転士ではないですが鉄道関係者です。 No.1さんの書かれていることとも重なるところもありますが、 勾配があること。 その先にカーブがあり、制限が課せられている場合、また、その制限がゆっくり加速した場合必要な速度に達する前に解除される場合は乗り心地考慮のためなどでゆっくりと加速します。 ほかに、ATC区間などではすぐに指令速度に達してしまう場合は運転士によってはフルノッチ投入をしない場合もあります。 が、基本的にはフルノッチで加速します。古いタイプの制御装置車両 (抵抗制御など)ではショック緩和のために起動時に1ノッチ投入をし、起動後フルノッチで加速します。特に雨天の場合これが重要となることもあります。(雨天の場合は抵抗制御のみならずチョッパ制御、初期のVVVF制御でもこれが必要となることがあります) ですが、最近の車両(特にVVVF制御車両)では滑らかに加速し、フルノッチを使用しても問題ないためいきなりフルノッチを使用したりもします。(最新のVVVFでは雨天の場合でもあまり関係ありません) 一部の会社ではどのような車両でも起動時の1ノッチを規則化しているところもありますが、運転士によってはVVVF車両だとフルノッチを使用してしまう人もいます。 これを主体に、そこほかその時々の条件により変化します。
- heinell
- ベストアンサー率35% (420/1172)
・電車の間隔(前の電車との間隔が狭いならゆっくり) ・ダイヤの関係(追い越す電車があるなどの都合) ・発車直後にポイントを通過する(高速だと脱線する) ・カーブがある ・勾配がある ・騒音の問題 ・発車後の踏み切りの有無 ぱっと思いつくとこでこんなトコ。たぶん他にもあります。