• ベストアンサー

グルジアの石油輸送

先日グルジアで石油列車が爆破されましたが、グルジアの石油輸送について質問があります。 アゼルバイジャン産の原油についてはBTCパイプラインがあり地中海まで輸送可能だと思いますが、なぜ鉄道輸送の必要があるのでしょうか? 恒常的にパイプラインの輸送能力が産油能力に対して不足していて、パイプラインだけではたりずいつも陸上輸送をしているのでしょうか? それとも今回の戦争により、パイプラインの輸送能力が低下して(させて)いて、それの補完に鉄道輸送をしていたのでしょうか? BTCパイプラインは新しく建設されたものだと思いますが、アゼルバイジャンの産油量に対して満足な送油能力を持つようには作られていないのでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • DieMeute
  • ベストアンサー率70% (571/807)
回答No.2

BTCパイプラインは、アゼルバイジャンの産油量に対し送油能力は充分あります。 またその輸送能力には余裕があり、将来的にはカザフスタンやトルクメニスタンの石油もBTCパイプラインで輸出する事が計画されています。ただ、現時点では輸送までには到っていません。 なおロシアの影響を少なくし(ロシアを通らず)、石油の多様な搬出路を求めるカザフスタンとトルクメニスタンの原油が、現在、あの鉄道を利用して運ばれています。 また、NO.1さんの回答にもあるとおり、アゼルバイジャンの石油精製施設で作られたガソリン、軽油、重油、灯油なども、BTCパイプラインが作られる前から鉄道輸送されていました。 ちなみにBTCパイプラインが完成する前に、この鉄道で運ばれていた原油、石油製品の量は年間約1000万トンだっそうです。 なおBTCパイプラインの輸送量は年間5000万トンになるそうです。 BTCパイプラインは今回の紛争が激化する前から停止状態にありました。 8月6日にトルコ国内でパイプラインが爆発炎上し、これについてトルコ国内で独立を求めるクルド人ゲリラの組織が破壊活動を行ったと犯行声明を出しています。 ただ、今週はじめには復旧し石油の輸送が再開されるという発表があったので、今頃はもうパイプラインでの石油輸送は再開されているかもしれません。 なお、今回のグルジアでの紛争により、グルジア国内でBTCパイプラインが破壊されたり被害にあったという事はなかったと、BTCパイプラインに出資している企業から報告が出されています。

jkpawapuro
質問者

補足

ご回答ありがとうございます。 あと ”カザフスタンとトルクメニスタンの原油が、現在、あの鉄道を利用して運ばれています。” このルートを詳しく教えていただけないでしょうか? せっかくパイプラインがあるなら、バクーなりトリビシなりからパイプラインにのせてしまえばいいと思うのですが、鉄路黒海に運んでいるのでしょうか? BPの報告によると、今回紛争前に再開されていた送油を、今戦争に伴い一部停止させていたようですね。

その他の回答 (2)

  • DieMeute
  • ベストアンサー率70% (571/807)
回答No.3

NO.2です。補足の質問があったようなので・・・ カザフスタンとトルクメニスタンの石油はタンカーでバクー港まで運ばれ、そこから鉄道でグルジアの黒海沿岸にあるバトゥーミ港とポチ港に運ばれています。 BTCパイプラインは1日に100万バレルの石油を輸送できます。 ですが、現在のところアゼルバイジャンの油田の生産量は100万バレルに届きません。 2007年は1日平均で約67万バレルでした。ただ、順調に増産はしており、この度のグルジア紛争勃発前は85万バレルに達しています。 当初の計画では来年には100万バレルに達する見込みでしたが、年内にも100万バレルに達するとの見通しが出ています。 ただ、石油も限りある資源である事から、当初の予定では2013年には減産する予定であり、その分、BTCパイプラインの輸送能力にかなりの余裕が生まれる為、他国の石油もこのパイプラインで輸送するという話でした。しかし、最近になって、アゼルバイジャンは石油の減産は2019年以降にするとの新たな計画を出してきており、このへんは流動的です。 現時点でBTCパイプラインの輸送量に少しの余裕はありますが、敢えてそれを利用して石油を送るには、カザフスタンやトルクメニスタンにしてみれば、送る石油の量は少なく、パイプラインの輸送料はかかり、利益が薄すぎるでしょう。 紛争前に再開されていた送油というのは、バクー・スプサ・パイプラインの事だと思います。このパイプラインは、アゼルバイジャンのバクーからグルジアの黒海沿岸にあるスプサまで通っているパイプラインです。 BTCパイプラインができる前は、アゼルバイジャンの石油は、このパイプラインを使って送られ、タンカーに積まれていました。 BTCパイプラインが完成した後、大規模な補修工事が行われ、先月、その工事が完了し、石油の輸送が再開されたのですが、紛争勃発にともない石油の輸送が止められました。 アゼルバイジャンの石油がBTCパイプラインを使うようになった為、現在、このパイプラインはカザフスタンの石油を送っているという話もあります。 このパイプラインはBTCパイプラインが完成する前は、約630万トンの石油を輸送していました。

jkpawapuro
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 本来鉄路輸送より単位量あたりの輸送コストが安くつくはずのパイプラインですが、BP側が安くは使わせないといったところでしょうか? じきアゼルバイジャン産原油で送油量が飽和する見込みなら、わざわざ別の原油を輸送する意欲もわかないでしょうね。 ご回答ありがとうございました。

  • nidonen
  • ベストアンサー率55% (3658/6607)
回答No.1

 爆破現場の写真を見ると、車輌に「 AZPETROL 」の文字が 認められる。これはアゼルバイジャンに本社を置くアズペト ロール社のことで、同社は 66 箇所の給油スタンドを運営 している大手の石油会社です。  つまり、この貨物列車で輸送されていたのは原油ではなく、 ガソリンや軽油( ディーゼル油 )といった石油製品なのです。 一般に、石油製品を長距離に渡ってパイプラインで運ぶことは ありません。だから列車輸送していたわけです。  アゼルバイジャンに限らず産油国では、原油の輸出だけでは 利幅が限られることから、石油製品に加工して出荷するように なってきています。輸入側も大規模な石油精製施設を持たずに 必要なガソリン等のみを購入できます。

jkpawapuro
質問者

お礼

原油ではありませんでしたか。 ご回答ありがとうございます。

関連するQ&A