うまくいく人といかない人
たしかに、世の中は不公平です。人生は、平等にはできていません。
よく、人生は結局、プラマイゼロにできている、と言いますが、
(ネガティブな意味ではなく)私はそうは思いません。
たとえば、おそらく人生でもっとも不幸なことの一つ、
家族や恋人など、大切な人を殺されて、
その悲しみ、苦しみ、怒りを補うだけの喜びが、後の人生であるでしょうか。
きっと、ないですよね。
ただし、もし何かあるとすればそれは、
「同じ痛みを持つ人の気持ちを分かってあげられる」ということだと思います。
そして、それで相手が少しでも癒されることがあれば、
それが結局、自分自身の癒しにもつながると思うのです。
月並みな言葉かもしれませんが、
本当の意味で傷を負った者にしか、人の痛みは分かりません。
そしてまた、痛みを知ることはじめて知る、喜びというものもあるのです。
私はいま海外で暮らしていますが、
好きな英語のことわざの中に、次の言葉があります。
No pleasure without pain.
直訳すると、痛みなしでは喜びもない、というところです。
逆に言えば、本当に傷ついたことの人間は、
人の痛みも、人生の機微も奥深さも、何も分かっていませんよ。
もっと言えば、
「本当の幸せ」さえ、(本人は幸せなつもりでも)分かっていませんよ。
たとえ、すべてがうまくいっても、そんな人生、どう思いますか?
冒頭で言ってることと矛盾するかもしれませんが、
うまくいく人といかない人
一見、前者のほうが幸せに見えますが、
私は、実は、後者のほうが、よほど実り多い人生なのだと思います。
本当の意味で、幸せ(喜び)の産みの親は、
実は、不幸(悲しみ)なんです。
具体的なことが書かれていないので何とも言えませんが、
少なくとも、今の質問者さんは、深い傷を負っていそうですね。
今の苦しみが、
いずれ、人を癒す経験になるよう祈っています。
お礼
ん~どだろう…