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何故イスラエルはヒズボラと捕虜交換をするのか
お願いします。今回ヒズボラとイスラエルの間で捕虜交換がありましたが、2006年に拉致されたイスラエル兵の遺体2体と拘束されているヒズボラの構成員6人との交換のとのこと。前回はイスラエル兵の遺体6体とヒズボラの構成員30人との交換でした。毎回拉致され殺された兵士の遺体と生きている人間との交換で国内世論は納得するのでしょうか?イスラエル側にはどのような政治的判断があるのでしょうか。ご教授ください
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まだ推測・憶測の段階でしかないのですが、核開発を進めるイランに対して、イスラエルがいよいよ腹をくくった可能性があります。 アメリカがなぜ北朝鮮との和平を進めるのか。 引退間際のブッシュに最後の花束をという見方が強いですが、それ以外に米国とイスラエルが組んでイラン空爆を実行する前に、余計な火種は少しでも消しておきたいという見方もできます。 先日、イランは長距離ミサイルの発射実権を行いました。 これは、イスラエルに対してイランが報復能力をもっているという意思表示です。 ヒズボラはイランの出先機関のようなものなので、イスラエルとイランが軍事衝突を起こせば、捕虜交換の交渉は即座に中断されるでしょう。 それなら、多少不利な条件でも、事が起きる前に妥協しておくというのも一つの手段です。 来年1月にブッシュ大統領が退任するまでが、一つの節目だと思います。 私の心配が、杞憂に終わればよいのですが。
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- cat_v
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あくまで勝手な憶測なので何の根拠もありませんが、恐らくヒズボラも今回の「措置だけ」を見れば異例な事態なのは百も承知でしょう。 もし、他に理由があるとするならば、他に何らかの手土産があったと考えるのが妥当です。 現在、イスラエルはシリア・レバノン・イラク・イランと火種を(というか周囲が火種だらけ)抱えており、国内でもパレスチナ問題を抱えています。 正直、米国の助けにより(及びイギリスの協力)何とか持ち堪えてる状況で、他に米国の世界覇権(とイギリスの諜報機関の協力)を利用した国際世論を味方にする事で、その安定を維持してきました。 しかし、近年(90年代頃から)ではイスラエルに対する風当たりが強くなり、パレスチナとの和平交渉により緩和させようとしましたが、色々あって(ここら辺かなり複雑なので省きます)失敗します(ついでにいうと湾岸戦争によるイラク政策も成功とはいい難い)。 そこで、ネオコンによる米国(+英国)覇権の復活を目指し、イラク戦争を上手く利用しようとしましたが、結果は御存知の通り大失敗します。 結果、それどころか国際世論まで敵に回し、さらに米国はサプライズ問題を初めとした諸々の問題で崩壊寸前(あくまで世界覇権について)です。 現在、イスラエルはアメリカ以上に窮地に立たされてると思われます。 その結果、イスラエル内部では裏で中東各国と和平交渉を進めてるという話を聞きます。 以前の和平失敗を踏まえ(またイスラエル・アメリカの軍部や右派をを抑える為)、なるべく表には出さないようにしていますから、そういった意味もあるのでしょう。 当然、相手もダブルスタンダードではすぐには信じませんから、そういった意味もあるのではないかと。 ちなみに、ヒズボラを初めとしたイランやシリアはイスラエルが最新鋭の武器を所持しており、核弾頭も(恐らく数百発近く)保有しているのを知っていますから、正面きって戦いたいとは思わないでしょう。 実際、和平を望む声もありますし。
お礼
たびたびのご回答ありがとうございます。 参考になりました。 彼の地域は本当にきな臭くなってきましたね。 ヒズボラは無人偵察機まで保有し、すでに一国の軍隊 の様相。イスラエルは先だってヒズボラに対し事実上の 敗戦をしていますし、どのような感情を持っているのか アメリカの動きはどうかと気になります。 そんな中で政治的に???な条件での今回の捕虜交換は 深い意味がありそうで、質問をさせていただきました
- cat_v
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イスラエルは元々非常に人口が少ないんですねぇ。 移民や亡命を受け入れなどを積極的に行い人口を増やしてきましたが、それでも中東では少数派です。 ましてやアラブ・イスラム諸国と仲はよくありません(むしろ険悪といってよい)。 特に兵士に対する人権意識は米国並かそれ以上です。 むろん、殺された兵士を厚くもてなす事で、士気向上と反イランを彷彿させるという事も考えられますが、決して無駄な取引ではありません。 無論、世論は納得しておりません。 しかし、捕虜より遺体でもイスラエル兵士の方が大事というのはおかしくはありません。 また、イスラエルは純粋なユダヤ人より実は結構アラブ人も居たり、白人が居たりと、内情はかなり複雑です。 そうした背景を踏まえ、イスラエル人(ユダヤ人)としてのアイデンティティは、愛国心によるところが非常に大きいのです。
お礼
ご回答ありがとうございます。確かにイスラエルは人的資源の少なさが昔からのネックですよね。失われた10氏族を追い求めこの間もネパールで300人ぐらいが認定され移住していました。またアメリカを越えるほどと言われる兵士のハイテク装備も生きて帰還することに重きをおいている事も知っています。そのためご回答の内容もよく理解できます。ただ、ヒズボラはイスラエル兵を計画的に拉致し常になんの声明も出しませんが、ヒズボラの支配地域ではイスラエル側のレバノン人捕囚釈放への要求は強いようですから拉致には捕虜交換のためという側面もあるハズです。そんな中で遺体と生きた人間との捕虜交換をしてしまうと拉致したイスラエル兵は遺体でも人質の意味があるので殺しても大丈夫という誤ったメッセージをヒズボラ側に送ることになり結果的に兵士の人権、声明の軽視につながるように思います。
お礼
アメリカのイランへの警戒心はかなりのものですよね。 イスラエルが参戦すると最悪の展開になるので せめてアメリカ単独の軍事行動でとも思ってしまうような 状況ですが、今回の行動は確かに伏線かもしれませんね。 ありがとうございました。