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イランのミサイル実験 イスラエルとの関係 原油
イランのミサイル発射実験が洞爺湖サミット中に行われました。 イランの狙いと背景がよく分からないので教えてください。 ペルシャ湾の狭部を狙ってタンカーの輸送路を断ち切るのが狙いですが、それがイスラエルと関連しているようです。 また、これから、原油高に動くことになるのでしょうか?
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「イランを脅す敵に反撃の意思を示す為」とイラン革命防衛隊の幹部がミサイル発射実験の目的を語っています。 数年前から問題になっていたイランの核問題が最近、緊迫の度合いを増してきています。(イランの核問題は、イランは自国の核施設は平和利用の為と言っていますが、核兵器開発の疑いが濃いという問題です) なかなか核問題が進展しない上に、イランは積極的に長距離ミサイルの開発を進めており、今回、発射されたミサイルや、今年2月には国産の宇宙開発ロケットの打ち上げに成功しています。この宇宙開発ロケットもICBM(大陸間弾道弾)開発の為のものではないか、またはICBMへ転用可能なのではないかと言われています。 要はイランは核ミサイルを開発中ではないかという恐れが各国にある訳です。アメリカやイスラエルの内部にはイラン攻撃を求める声があるとも言われています。 特に昔からアラブと敵対してきたイスラエルにとっては、敵性国家が核兵器を持つのは大きな脅威です。その為、これまでにもイスラエルはイラクやシリアの原子炉や核関連施設を空爆し破壊した事がありました。現在のイランの核問題にもイスラエルは大きな関心を寄せています。 今年6月にイスラエル軍は航空機を100機以上参加させた大規模な軍事演習を行っています。これはイランの核施設の破壊を目的とした演習ではないか、またはイランに圧力をかける為の演習ではないかと言われています。 そしてイスラエルの副首相はこの演習後に、同国のマスメディアに「イランが核兵器開発を続けるなら攻撃するだろう」と語ったと言われています。 こうしたイスラエルの動きに対し、イランの政府高官は「もしイスラエルがイランを攻撃するならあらゆる手段で報復するだろう」と語っています。 こうしたイスラエルの動きに加え、アメリカやEUはイランに金融制裁やイラン企業の資産凍結や取引き停止の動きに出ました。また、今回の洞爺湖サミットで再度、イランに対しウラン濃縮停止を求める決議で一致します。 そうした動きの中でイランは今回のミサイル発射を行いました。またホルムズ海峡やペルシャ湾でイラン軍が演習を行っています。 イランは核問題が浮上した頃から、もし自国が攻撃を受けた場合、ホルムズ海峡の封鎖や石油ルートへの攻撃を示唆したものと取れる発言を度々繰り返しています。イランはイラン・イラク戦争の時にもペルシャ湾に機雷を撒いたり、タンカーを攻撃した歴史があるので、脅しだとは言い切れません。またホルムズ海峡周辺に対艦ミサイルを配備した基地を複数設置しており、戦争となれば、これもタンカーに脅威になります。 その為、この事をアメリカなども深刻に捉えています。 今月のはじめには中東を管轄するアメリカ第5艦隊司令官は、イランによるホルムズ海峡封鎖は許さないとの考えを示しています。 つまり、戦争が起こればタンカー輸送路は重大な脅威に直面し、当然原油も値上がりするでしょう。 イラン・イラク戦争の時も、タンカーへの攻撃や機雷の被害が続出した事から原油は非常に値上がりしました。 全ては、今もなお続いている核問題の交渉の行方と、イスラエルとアメリカの動き次第でしょう。 ブッシュ政権は公式にイランへの戦争は否定していますが、核問題解決の手段として軍事行動も排除しないという姿勢を見せています。また、アメリカでは、イラクとアフガニスタンで戦っており、第三の戦線を開くのは厳しいという声がアメリカ軍部からも上がっている事と、これから大統領が変わるので、積極的な軍事行動はとらないのではないかという声もかなりあります。 ただ、アメリカ軍の統合特殊作戦軍やCIAがイランでの秘密作戦の規模を拡大しつつあるという話もあり、予断を許しません。 イスラエルの空爆の可能性は高いと見ている専門家もいます。 まあ、まだ核問題の交渉は続いているので、これからそれが、どういう結論に達するかでしょう。 状況によっては、戦争が発生し、さらなる原油高という事態も起こりえると思います。
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- rikukoro2
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イランのミサイルは米国まで届きません。 届く範囲内で親米国家はイスラエルだけです。だからイスラエル、しいては米国への警告でしょう しかしイスラエルも黙っていません ほんの少し前、つい 先ほど、イスラエル空軍がイラク領内で演習を行いました。 おかげで先物原油価格はいっきに跳ね上がりました まだまだ原油高はつづきそうです
- phantom1
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どこから仕入れた情報かは存じませんが、中距離弾道ミサイルは慣性誘導で直線的に飛行するもので、終末期の精密誘導が効くように出来ていませんので、移動目標に対して正確に命中させる事が出来ません。つまり航行中の船舶を攻撃するのは技術的に無理です。周辺諸国の原油積み出し港に脅威を与える事は可能でしょうが、ホルムズ海峡の通商が麻痺すれば、イランにとっても痛手となります。その手の恫喝行為はイランにとっても得な事では無いのですから、それも無いでしょう。シャハブ3はイスラエルの保有する中距離弾道弾ジェリコーIIに対抗する為のもので、地域戦力の均衡を図る目的で開発されているのは明らかでしょう。つまり石油戦略とはあまり関係無く、核開発に関する駆け引きの一環と考えられます。 現在の原油高は主に投機が原因ですので、既に充分原油高が進んでいる現状にとって、今更イランのミサイル実験が大きなインパクトとなる事も無いと思われます。