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死刑廃止を願う方に質問です。
タイムリーな話題ですので、この手の質問が増えましたが、法律の話が出てくると、難しくよく分かりません。 説得力のある、あなたの死刑廃止支持の理由は何でしょうか? 小学五年生にも分かるように、分かりやすく説明して頂ければ幸いです。 ---------------------------- ■何となく、共感できる廃止論■ ○「人を殺して良い理由をなくしたい。」 理想は国家殺人の最大単位「戦争」を無くすということでしょうか。まずは最小単位の「死刑」からでしょうか。 ドラマ女王の教室で「人と人との絆を断ち切ってよい権利なんて誰にもありません。だから人は殺してはいけないのです。」っとたくましく言っていましたが、「じゃあ、死刑囚を殺すのもダメだし、個別的自衛権を行使し、テロリストに応戦(射殺)もダメなのですね」って突っ込みいれてしまいました。 そんな野次を無くしたい、と言うのは共感できます。 ■何となく、共感でない廃止論■ ○「冤罪のために人を殺せない」 その他刑罰の冤罪は許せる。と言うのは倫理的に受け付けません。 ○「死刑は、他の国が次々と廃止しているから」 まずは、憲法九条から、廃止しないといけませんね。 ----------------------------
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- gerappa
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死刑問題と憲法9条とは全く関係ないんじゃないでしょうか? 死刑問題に憲法が絡むとすれば、憲法第36条(拷問・残虐刑の禁止)です。 死刑の是非を論じる前に、一度憲法をよく読んでみるべきです。 素晴しい理念が沢山書いてありますよ。 (あなたは違うと思いますが、憲法の条文を全く知らないのに、憲法を否定する人は随分多い。特に「アメリカが押し付けた憲法だから」と言う人も多いが、これは全く違います。そうした人達も、日本国憲法の成立過程を良く調べるべきです。それすらしないで何となくノリで非難するのは無責任です) さて本題ですが。う~ん。難しいですね。 死刑は、国家の治安を維持する上で必要最低限度の殺人行為なのか。 それとも公務員による残虐刑なのか・・・。 最近冤罪事件も多々報じられているし、裁判の課程で検察官には「被告人を訴追する上で、不利となる証拠は開示しなくても良い(つまり逆に言えば、被告が無罪となる可能性のある証拠は出さなくても良い)」と言う決まりがあり、もしこれが法改正されて、全部開示しなければならなくなったら、もしかして過去に死刑に処せられた死刑囚の中には、無実だった人も出てくるのでは?と危惧されているし・・・。 さりとて加害者に凶悪事件を思いとどませる大きなブレーキとなることも期待できるし・・・。 逆に一人殺してしまうと「どうせ死刑だ」といって破れかぶれになり、増々凶悪事件を引き起こしてしまう(アクセルになってしまう)人もいるのも事実だし。 やはり答えが出ませんね。
- tooma37
- ベストアンサー率25% (96/374)
>小学五年生にも分かるように 無論説明はわかりやすいに越した事はありませんが法理論が絡むとどうしても話が難しくなってしまうことがあります、必ずしも小学五年生に分かるほど簡単な理由でなければならない事はないでしょう。 いくつか理由を挙げると ・単純に基本的人権を謳う日本国憲法にそぐわないと考えるから 憲法にも書かれているように人権は万人に保障されるものです。また刑罰のような人権への制限は“必要な場合、最小限の範囲で”というのが原則です。この原則から考えて終身刑という代替制度も取り得るなか死刑が“どうしても必要な、最小範囲の人権制限”とは思えない、というのが理由です。 ・政治犯に対する執行など、国家の恣意的な殺人を抑止するため これは平時であれば余り重要ではありません。しかし、戦時下のように人心が荒れ強権的な政府が誕生した時、死刑制度を保有していると国家が適当な理由をつけて反抗分子を抹殺する可能性が出てきてしまいます。死刑を許していなければ政権交代などをきっかけにそれらの人々も釈放されることもあるので、死刑廃止は政治活動の自由を保障するためにも有効であると考えます。先の大戦や、最近では郵政選挙などを見れば日本国民は必ず暴走しない、と言い切れるほど賢明であると私は思いません。むしろ有事の危機を常に語る保守派が自国政府の暴走の可能性を少しも考えないというのは妙な話です。 >その他刑罰の冤罪は許せる。と言うのは倫理的に受け付けません。 これに関しては冤罪が判明したときにそれを国家が賠償できるか否か、という事が問題になります。もちろん懲役刑などでも失った時間がそっくり戻ってくるわけではありませんが、命を奪ってしまえば詫びようがありませんから。 >まずは、憲法九条から、廃止しないといけませんね。 死刑廃止論者=護憲論者というのは短絡ではありませんか?私は9条改正にも死刑廃止に賛成しています。 強いて9条と死刑制度のちがいをあげるのであれば9条に関しては基本的に日本が勝手に不利益を被るものであり(直接的には)国際社会の非難の対象にはなっていないと言うことです。それに比べて死刑廃止は先進国での潮流ですし、これを無理して維持し人権軽視国の謗りを甘受し続けるほどの制度的利益は死刑には無いように思います。
お礼
■はじめにお詫びと、言い訳を言わせてください■ >「まずは、憲法九条から、廃止しないといけませんね。」 >死刑廃止論者=護憲論者というのは短絡ではありませんか? すみません、誤解を招く例でした。 「死刑は、他の国が次々と廃止しているから」=「みんなやってるから、私もやらなきゃ」 という理由で、死刑を廃止するなら、他の法律も、どんどん真似ないとね! という、嫌味をこめて「まずは、憲法九条から、廃止しないといけませんね。」と書きました。 言葉を代えると、「日本には、日本のやり方があるのではないでしょうか。」 と、つけ加えるのが、誤解を招かない対応だったと思います。 死刑廃止論者=護憲論者、とは思っておりません。 誤解を招いてしまい、申し訳ありません。 >国家が適当な理由をつけて反抗分子を抹殺する可能性が出てきてしまいます。 これは、私の知らない廃止論で、大変勉強になりました。 「現実問題どうだろうか」という議論はおいといて、 確かに政治的な面を考えると、そのような粛清が横行する「可能性はない」とは言い切れません。 とても参考になりました。 >命を奪ってしまえば詫びようがありませんから。 この辺は恐らく、価値観の問題なのでしょうね。 ご回答有難うございました。
う~ん、最終的には「人権」なんだと思います。 憲法で「どんな人でも最低限の人として生きる権利はある」となっています。ですので、死刑は「国家」がその「生きる権利」を剥奪している=人として生きる権利を否定しているという矛盾があるから廃止論はあるんだと思います。 ついでに言えば、「今更新しく加害者を殺害しても、殺害された被害者が戻ってくるわけでもない。であれば、今更国家は憲法に矛盾する死刑と言う行為を行う必要は無いはずである=生き残っている加害者の人権は既に死んでしまった被害者の人権よりも優先される」という事でしょうかねぇ…。 でも「んじゃ、犯罪などで加害者に殺されちゃった人の人権は保障されていないじゃん」っていう意見も存在している事を、忘れちゃいけないと思います。 私自身は、死刑在り!で良いと思います。 もちろん、加害者を死刑にしても被害者は生き返りませんけど、生き残った遺族には行き所の無い気持ちのやり場を何らかの形で救い上げる必要があると思うのです。それが死刑とは限らないけど、それではそれ以外にどんな手法があるのか?と…。 現時点で、死刑になりたくて残虐理不尽な犯罪を犯す者が続出してしまっているので、死刑には犯罪抑止力は無いのは明確になりました。それも、死刑廃止論が進む理由の一つなのかも知れないです。
お礼
>憲法で「どんな人でも最低限の人として生きる権利はある」となっています。 >矛盾があるから廃止論はあるんだと思います。 なるほど、それで「死刑は法律違反」と言う人がいたのですね。 今まで、意味不明だったのですがやっと理解できました。 >でも「んじゃ、犯罪などで加害者に殺されちゃった人の人権は保障されていないじゃん」 >っていう意見も存在している事を、忘れちゃいけないと思います。 そうですね。「人権尊重により死刑廃止」と言うのは、今までは理解できなかったのですが、 「生き残っている加害者の人権は既に死んでしまった被害者の人権よりも優先される」という解釈を聞いて、 支持は出来ませんが、人権派の死刑廃止論者の言い分が理解できて良かったです。 そのドライな解釈はダークヒーロー的なクールさを感じます・・・。 ご回答有難うございます。
- tyr134
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>小学五年生にも分かるように、分かりやすく説明して頂ければ幸いです 小学五年生にも分るようにかどうかは分りませんが、なるべく簡潔になるように解説してみます。 欧米では、死刑制度は純粋に「人権・人道の精神」から語られる問題です。 この「人権・人道」というのは、確かにキリスト教思想をベースとして西洋で醸造されてきた思想です。 ただ、その歴史は非常に複雑でとてもこのスペースで語りきれるモノではありませんが、簡単に言えば「自由・平等・博愛」という精神の基にした思想です。 だた、「誰からの自由・平等・博愛」かというと、それは「国家からの」とぴう言葉が付きます。 つまり、国家から「自由を侵害」されたり「不平等な扱い」を受けたり、「憎まれたり」しない権利の事なんです。 で、この精神からいくと「死刑」は「国家による殺人」となり「人権・人道」に反するというワケです。 (※因みに、国家とは絶対王政の事であり人権思想が市民革命を推し進めてきた背景がある。その後、国家は政府を指すようになった) キリスト教的思想はベースになっていますが、宗教色は大分後ろに退いています。 さらに言うならば、他の宗教でも「慈悲」や「寛容」を説いており、決してキリスト教だけが死刑廃止のベースをもって居るわけではありません。 また、二〇世紀以降にこの思想を積極的に受け入れてきたのも世界の潮流でもあります。 我が国も、日本国憲法によって「人権の尊重」は謳われているのが揺るぎない事実です。 その「人権思想」に照らして「死刑が人権に反する」というのであれば、廃止されて然るべきなのです。 そして、この「人権思想」から言って、そもそも近代の刑法では「みせしめ刑」は認められませんので、「みせしめ・抑止力としての死刑」は根拠の無いことになります。 ・・・と、以上は人権派による死刑廃止論の大枠であろうと思います。 白状すると、私はどちらかというと「死刑存置」の方に傾いてます。 というのは、人権思想を突き詰めると「国家による刑」は課せない事になってしまいますしね。(終身刑は国家による拘束し自由を剥奪してるではないか) ただ、「人権後進国」というレッテルが国際社会で貼られ、それによって国益を損なうのであれば、死刑廃止もやむを得ないとも思います。 まぁ、私の思想は「国益>死刑存置」で国益優先です。
お礼
>「人権・人道の精神」から語られる問題です。 宗教の関係のほかに、精神的な問題も大きいのですね。 >「人権後進国」というレッテルが国際社会で貼られ、それによって国益を損なうのであれば、 >死刑廃止もやむを得ないとも思います。 これを本音で、一部の政治家が死刑廃止をうたっているなら、合点がつくと言うものです。 ご回答有難うございます。
- topy7014
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死刑が刑罰の最高峰であり、死刑以上の刑はないからです。 先日の秋葉原のような無差別殺人・・普通2人殺せば死刑ですよ。 でも7人。あとの5人は何のために殺されたのでしょうか? それとあのあと加藤君が仮に自殺でもすれば死刑の存在価値がむなしくなります。
お礼
>あとの5人は何のために殺されたのでしょうか? これって、死刑を廃止しても同じ事ではないでしょうか? 仮に、死刑廃止をされたとして、2人殺しても無期懲役、7人殺しても、無期懲役です。 最高刑と言うのは、死刑廃止国でも存在します。 「終身刑」が最高刑なら、2人殺しても、7人殺しても、同じ「終身刑」ではないでしょうか? ご意見有難うございました。
- cse_ri2
- ベストアンサー率25% (830/3286)
No.2ですが、少々補足を。 日本でも過去に、実質死刑が無くなった時代がありました。 それは平安時代です。 当時は日本は仏教の影響がものすごく強く、殺傷を戒める仏教の教えに日本固有の(血の)穢れを嫌う思想が加わり、当時の権力者だった貴族たちは死刑を執行しなくなりました。 平安時代の死刑執行停止は、平安末期になって武士が台頭してくるまで継続します。 以上、宗教と死刑制度の関連性についての補足でした。
お礼
>日本でも過去に、実質死刑が無くなった時代がありました。 >・・・仏教の影響がものすごく強く・・・ やはり、宗教的な関係は大きいのですね。 ご回答有難うございました。
- cse_ri2
- ベストアンサー率25% (830/3286)
非常に重要な質問のように思えたので、コメントします。 小学校五年生向けでなくて、申し訳ありませんが。 >小学五年生にも分かるように、分かりやすく説明して頂ければ幸いです。 死刑制度廃止の先進国は、主にヨーロッパが中心です。 理由は、キリスト教。 子「なぜ、人殺しをしちゃいけないの?」 親「神様がそう言ったからよ。聖書にそう書かれているわ」 子「じゃあ、死刑って本当はよくないんじゃない?」 親「……」 この子供のような素朴な疑問に答えるために、死刑制度廃止の議論が主にキリスト教国家を中心に進められたわけです。 じゃあ、アメリカはどうなんだというと、州では死刑を廃止している州がけっこうあります。 逆に死刑を廃止しそうにないのが、イスラム教国です。 理由も簡単で、コーランにそう書かれているから。 ただし、死刑についてもコーランやその他の教義で厳密に定められているため、イスラム教の影響が強ければ強いほど、為政者は勝手に人を死刑にできません。 日本はどうかというと、政治が特定の宗教の影響を受けていないため、国会での議論を積み重ねていくしかありません。 宗教という原則論がないので、死刑が続くか廃止されるかも、その時々の世論しだいです。 なお、 >「死刑は、他の国が次々と廃止しているから」 というのは、ただの戯言ですね。質問者の方の見解に賛成です。 世界の国々に見習えというなら、憲法九条も同じレベルで議論して欲しいと思います。
お礼
>親「神様がそう言ったからよ。聖書にそう書かれているわ」 >子「じゃあ、死刑って本当はよくないんじゃない?」 そういう考えがあって、ヨーロッパで広く用いているのですね。 キリスト教徒からすれば、「あなたはこうすべきです。聖書に○○と記されています。」 と、聖書の一文を例え話に使うと、すごく説得力がある説明に聞こえるようですね。 ご回答有難うございました。
- oska
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>小学五年生にも分かるように、分かりやすく説明して頂ければ幸いです。 人権派と自認する政治家・法曹界の常識的見解です。 「加害者の人権は、被害者の人権よりも重い」 死んだ人間(被害者)よりも、生きている人間(加害者)を重要視・優先するという事です。 抑止力・見せしめという論理は、全く筋違いでしようね。 「他人を殺しても、俺は死刑にはなりたくない」という加害者の自己中心体質を擁護しているだけです。
お礼
>死んだ人間(被害者)よりも、生きている人間(加害者)を >重要視・優先するという事です。 彼らの言っていた事は、そういうことだったのですね。 非情にドライですが、確かそうなのかも・・・共感は出来ませんが、考えとしては成り立っている気はしました。 ご回答有難うございました。
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お礼
■はじめにお詫びさせてください■ >死刑問題と憲法9条とは全く関係ないんじゃないでしょうか? ごめんなさい。No7回答者tooma37さんからもおなじご指摘を頂きましたが、 ある種のたとえ話で使いました。(■詳しくはNo7お礼欄に書かせて頂きました■) 誤解を招いてしまい申し訳ありません。 今のところ、三人中一人の方は、この例え話を分かってもらえたのですが、二人の方にはわかってもらえなかったと言うと、やはりこの言葉は、無理があったようです。 次からは素直に、 「他国が死刑廃止しているから、日本も死刑廃止するのですか?日本には日本のやり方があるのではないでしょうか。」 と言うようにします。 真剣に回答していただいた方を、あざ笑うような行為だったかもしれません。 深くお詫びを申し上げます。 >(憲法九条に関して)素晴しい理念が沢山書いてありますよ。 >(あなたは違うと思いますが、憲法の条文を全く知らないのに、 >憲法を否定する人は随分多い。 そうですね。私も以前はその一人でした。 太田 光さんと沢 新一さんの対談をまとめた本『憲法九条を世界遺産に』(集英社新書) を読んだ事で、護憲派の方の考えが少し理解できました。 彼らの思想を具現化することは、現実問題を考えると支持できませんが、素晴らしい理念だと感じました。 「現実問題難しいですが、理想はそう合ってもらいたい」と心より思います。 本題の返答・お礼が短くなって申し訳ありません;; >やはり答えが出ませんね。 そうですね。 どちらかと言うと、「答え」を求めているより、「意見」を求めているので素直な言い分を聞かせていただければ幸いです。 勿論、個人的に疑問や納得がいかない事は、質問し返す事はありますが・・・。 ご回答有難うございます。