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柴田よしき『ア・ソング・フォー・ユー』の内容について
- 柴田よしきの花咲探偵シリーズ、『ア・ソング・フォー・ユー』に収録されている『骨まで愛して』の内容について質問です。
- 糸井紘子の「交通事故で亡くした弟」が途中から「息子」になっていたのが理解できないです。
- 焼き鳥屋の証言では「子どもはいなかった」となっているのに、紘子の話しだと「保育園に通わせていた」という矛盾が気になります。
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>どうもすっきりしないので、解りやすく解釈してくださる方・・・ すっきりと納得されるかどうか判りませんが、これは明らかに著者の書き間違いだと思います。 意地悪な言い方をすれば、忙しさにかまけて手を抜いた結果、ということでしょうか・・・。 この本に収録されている4編は「月間 J-Novel」という雑誌に連載されたものを一冊の単行本にしたものです。 で「骨まで愛して」は約100頁の作品で2007年の3月号~6月号の4ケ月の連載ですから、1ケ月あたり大体25頁前後の分量だったと思います。 ここからは推測ですが、この単行本の384頁の「章の6」から最終回として6月号に掲載されたのだと思います。 その段階で「神保ひかる」くんの父親と糸井紘子さんの関係をなんとかしなければ、というところから、紘子さんの息子とひかるくんが保育園で一緒だったことにしたのでしょう。 前段(前号まで)で、紘子さんが中学の時に小学校3年生の弟という設定だったことを忘れてしまったんですね、忙しすぎて。 もちろん作家に責任があるのは当然ですが、普通このあたりのことは編集者がチェックして「先生、人物の設定が変わっちゃってます・・・」とひと言あってしかるべきです。 でも月刊誌の場合、ひとりの編集者が複数の作家さんを担当していることが多いのではないでしょうか? そうなると、前号を読み返して、設定や繋がりに齟齬をきたしていないかどうかのチェックが甘くなるのかも・・・。 マンガ家さんみたいにアシスタントやマネージャーさんがいればいいんでしょうが、小説家さんの場合ひとりでやっている人が多いですからね・・・。 でもやはり作家さんに一番の責任があることにかわりはないと思います。 柴田さんも既に気がついていることだと思いますよ。ですから増刷や文庫化の時には、加筆訂正をするのではないでしょうか。 しかし、頻繁ではありませんが柴田さんに限らず、書き下ろしではなく連載を単行本にした場合には時々見受けられるミスです。 かといって個人的には、これで作家さんへの評価を下げてしまうのは、ちょっと気の毒な感じがしてますけど・・・。
お礼
私の解釈間違いでは無かったのですね。 ちょっとすっきりしました。 >もちろん作家に責任があるのは当然ですが、普通このあたりのことは編集者がチェックして「先生、人物の設定が変わっちゃってます・・・」とひと言あってしかるべきです。 同感です。そういうことをするのが、編集さんの仕事だと思います。 私が読んだのは、単行本の第1刷だったので、 それ以降は修正されていることを祈ります。 少なくとも文庫になる時には直されるでしょうから、 その時を楽しみにしたいと思います。 >しかし、頻繁ではありませんが柴田さんに限らず、書き下ろしではなく連載を単行本にした場合には時々見受けられるミスです。 かといって個人的には、これで作家さんへの評価を下げてしまうのは、ちょっと気の毒な感じがしてますけど・・・。 私にとっては、ちょっとの間違いくらいは軽く許せちゃうくらい 面白い作品を生み出してくれている作家さんなので、 逆に心の中でエールを送りたいです。 丁寧なご回答、ありがとうございました!