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ノンヴィブラート奏法について

いつもお世話になっております。 ところで、ヴァイオリンはヴィブラートをなぜかけるのでしょうか?古楽ではかけません。(私も僅かに弾けますがヴィブラートは苦手です) それにG線の最低音にかける事は物理的に無理なのでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

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  • jupitan
  • ベストアンサー率36% (227/616)
回答No.1

確かに古楽では声楽でも弦楽器でもあえてノンヴィブラート歌唱や奏法が多いですね。 あえてヴィブラートをかけないその遠くまで伸びる澄んだ張りのある声が、古楽の歌の純粋で素朴な世界を表現するのに適していますし、ピリオド楽器(古楽器)を用いる場合もあえてノン・ヴィブラートにしたほうがこれらの音楽を演奏する上で、つい過剰・誇大になりがちな表現からセーブすることが出来るとも思えます。 ・ヴァイオリン等弦楽器にヴィブラートをかけるのはさらに豊かな表現(本来の歌うということ)が出来るからでしょう。 言い換えればヴァイオリニストにとってヴィブラートはまさに音に生命を与えるものですし、その人の個性そのものなのです。 つまり、ヴァイオリンにとって華麗な技巧(=テクニック、名人芸)と音(=ヴィブラートをかけてたっぷり歌うこと)の二つこそが最大の魅力なのですね。 ・G線の最低音にかけるというのは開放弦(G)のことでしょうか? であれば可能です。G線のオープンを弾きながら隣のD線の1オクターブ上のGに3の指で幅広くヴィブラートをかけるとかかります。

Tallis
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 ヴァイオリンにヴィブラートをかけると表現が豊かになるのですね。 開放弦でもヴィブラートをかけることができるのですね。

その他の回答 (4)

noname#192232
noname#192232
回答No.5

補足について バッハ当時のことは私には推測しかできませんが, 「基本的には」ノンヴィブラートだと思います。 しかし,完全にノンヴィブラートに徹しているというのではなく, 必要なところには最小限で使っていると思います。 その意味で「基本的には」です。 シギスヴァルト・クイケンのバロックヴァイオリンによる無伴奏が 手元にありますが,僅かにヴィブラートがかかっていると 思われる箇所があります。古楽の研究家の演奏ですので, ヴィブラートのことも考えての演奏だと思います。 無伴奏はヴィブラートを多用するとおかしくなりますが, しかし,完全にノンヴィブラートで弾くのも難しいと思います。 ついでにクイケン兄弟の「音楽の捧げもの」のDVDを観てみると, 明らかにヴィブラートを使っていました。 先の回答に書きましたが,ヴィヴァルディの四季より冬の第2楽章を ノンヴィブラートで弾いた演奏をイメージしてみてください。 ス-ッと音が素朴に抜けていくようで,ヴィヴァルディよりも何百年も 古い時代の音楽のようなイメージができてしまいませんか。 それがヴィヴァルディ当時の演奏だったのでしょうか?(少し疑問) ヴァイオリン本体,材質,駒の角度,弓の形,ガット弦,ピッチなど, モダン楽器とは違う条件が多くありますので,イメージする音が 違っているかもしれませんが,私の推測(根拠なし)では, 「基本的には」ノンヴィブラートなのでは…と,思います。

Tallis
質問者

お礼

基本的にノンヴィブラートなのですね。 ヴィブラートとはピリオド系であっても個人差があって実に奥が深いのですね。

  • bagnacauda
  • ベストアンサー率18% (228/1247)
回答No.4

趣味でチェロを弾いています。 ■G線の最低音にかける事は物理的に無理なのでしょうか? チェロの最低音はC線の開放弦で、オケでもソロでもひんぱんに使われ、オクターヴ上にビブラートをかける場合もあり、意識的にかけない場合もあります。 オクターヴ上を抑えて何故ヴィヴラートがかかるかと言えば、音の要素である「音色」は、その倍音構成比率つまり音の振動波としての波形によります。つまり、Cの開放弦にも、オクターヴ上のCの振動は当然含まれ、それに共鳴させれば開放弦にヴィヴラートがかかります。 とはいえ、当然「音色」と「音の表情」は変わってしまいます。 ですから、曲の終わりに使われるCの開放弦、たとえばフォーレ「エレジー」の最後のCのロングトーンにはヴィヴラートはかけるべきではないと思うし、反対にグリークのピアノコンチェルト中のソロチェロのC開放弦ロングトーンは、ピアノのオブリガード的な要素があるので、開放弦にヴィヴラートをかけて謳わないと「不自然」です。 ■ヴァイオリンはヴィブラートをなぜかけるのでしょうか? 弦楽器の音色をコントロールするためには、弓のスピード、弓の毛が弦に触れる面積、駒からの距離等に対応するヴィヴラートという多変数の方程式を解くようなものだと思っています。 これは、ソロでもオケでも基本は同じです。 強く迫力のある厚みのある音色を、ヴィヴラート抜きで、弓の毛をべったりつけて駒の近くを、ゆっくりとした弓のスピードFR弾く時に、ヴィヴラートなしでは聴くに耐えない音色になりかねません。 反対に、ヴェールがかかった音色を出そうと考えれば、駒から距離をとって、比較的早い弓のスピードにヴィヴラートを同期させることでコントロールするはずです。 でも、誰にも得意のヴィヴラートと、苦手のヴィヴラートはあるのだと思います。 比較的かけやすい指というだけでなく、スピード、振幅、ポジション。 とりあえずは、指の都合でヴィヴラートが決まってしまわないようにスルのが、基本だと思います。 ・・・って難しいですよね♪

Tallis
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 ヴィブラートをかけないと野暮ったい音色になることがあるのですね。 とくにソロはヴィブラートが重要な意味を持つのですね。

noname#192232
noname#192232
回答No.3

ヴァイオリン単体では弾いている本人にはヴィブラートをかける方が良い音色に感じます。 音程が揺れることで伝わるエネルギーが強くなるためだろうと思います。 ノンヴィブラートでは音色は素朴ですが,弾いている本人としては何か味気ないというか, 表情がないような物足りなさを感じます。 でも,ソロではなく,バロックの合奏曲では, ノンヴィブラートの方が飾り気のない直線的な響きというか, 教会の天井にまでツーンと抜けるような透明な響きを得られて曲想に合っていると思います。 ノンヴィブラートでの演奏は,モーツァルトなら,響きが直線的過ぎて きつく感じることもありますが,この辺りは聴く人の好みでしょうか。 曲の性格に合わせて細かなヴィブラート,控えめのヴィブラートというように使い分けをしますが, ノンヴィブラートの場合は,ごまかしが効かないので弓を引く速さ,圧力,弓を弦に当てる位置など, 音色を得るために神経を配ります。そうでなければ,初心者が出すような音色になります。 バロックでなくても,ここはノンヴィブラートでと指揮者が要求することがあります。 純正な響きを得るためです。ヴィブラートで音程を揺らすことができません。 始めにヴァイオリン単体ではと書きましたが,このノンヴィブラートでの音は,合奏としては適切な 音ですが,自分が出している音だけを聴くと,おそらく味気ない音だろうと思います。 G線の開放弦のG音にヴィブラートをかける場合はANo.1さんのご回答の通りです。 でも,私は耳があまりよくないのか,正直なところ実感としてはヴィブラートを感じません。 物理的には共鳴している瞬間があるはずですが…。 オーケストラでは他の人がみんなしているので,みんなに合わせて「気持ちだけ」ヴィブラート ということでしていることもありました。 自分の音だけでは感じなくても,オケ全体としては効果があるのだろうと思います。 スタッカートでは自分の音だけを聴くと短すぎるスタッカートがオケ全体ではちょうどいい短さに なりますので,そのようにヴィブラートもオケ全体としては効果があるのだろうと思います。 >ヴァイオリンはヴィブラートをなぜかけるのでしょうか? オケの場合とソロの場合とではイメージが違ってきますが, ソロの場合はヴィブラートをかけることで表情を豊かに出せると思います。 オケの場合は基本的にノンヴィブラートで,小さなヴィブラートを最小限に使うとしても, ソロの場合は,それでは表現がすごく難しくなると思います。 例えば,マタイ受難曲のヴァイオリン・ソロは,完全にノンヴィブラートでしょうか。 ヴィヴァルディの「四季」の冬の第2楽章(ヴァイオリン・ソロ)をノンヴィブラートで弾くとしたら…。 エルガーの「愛の挨拶」をノンヴィブラートで弾けば…。 温かみのようなものがなくなってしまうように思います。

Tallis
質問者

補足

回答ありがとうございます。 やはりバロックの曲にはノン・ヴィブラートが適しているのですね。 それにノン・ヴィブラートは左手のポジが厳密に正確(純正音程)でないと台無しになりそうですね。ノン・ヴィブラートは意外に難しいですね。開放弦が少ない調は辛そうですね。古い時代の曲が殆ど開放弦が使える主和音から弾き始めていた理由がなんとなく分かってきました。 しかし、ソロは時代に関係なくかけたほうが良い効果を得られる事が多そうですね。 大変ムズかしい質問になってしまいますが有名なバッハの無伴奏はバロック時代であっても奏者はヴィブラートをかけたのでしょうか?(現代のようにかけっぱでなくても少しは)

  • v-i-o-l-a
  • ベストアンサー率29% (18/61)
回答No.2

ビオラ弾いてます ヴィブラートをかけると、音程がゆらぎ、音色も柔らかくなり、かけない場合よりも聴きやすくなります。 ただし、全部の音にまんべんなくヴィブラートをかけると気持ち悪くてフレーズとして聴いていられません。 フレーズの中でも、ヴィブラートをかけるべき音とかけなくても良い音があり、かけるべき分量もそれぞれその音楽が要求している、と個人的に思っています。 取捨選択は弾いている曲によって違いますし、弾いている人それぞれなので、そこが個性で人それぞれなのが面白さなのではないでしょうか。 さらにいうと、肘からかける大きなヴィブラートと手首からかける細かいヴィブラートがありますが、どちらを使うかは、曲をさらっているうちに自然と決まってくるものだと思います。 またオーケストラの場合、複数の人で一つの音程に合わせることがどうしても難しいので、ヴィブラートをかけると音程のバラツキがあまり目立たなくなり、さらに利点として響きのあるまろやかな音になります。 ロジャー・ノリントンはノンヴィブラートで弾かせますが、N響に客演した時の演奏はとても不自然で変でした。私は好きではありません。 最低音(ビオラだとC)のヴィブラートのかけ方は、#1の方のおっしゃるとおり。 ブラームス1番4楽章のバイオリンの有名なメロディは、最低音Gの音にヴィブラートかけないと台無しですね。

Tallis
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 ヴィブラートをかけると音程が揺らぎ、音色が柔らかくなるのですね。ノン・ヴィブラート時よりも聴きやすくなるというのは意外でした。 大編成化した19世紀オケの場合は音合わせが困難になるのでヴィブラート奏法は大変ありがたい演奏法といえますね。 そしてヴィブラートをかけないと台無しになるようなフレーズが近代の曲にはあるのですね。

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