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任意の行列のQR分解の証明
任意の実数を成分とするn*n行列Aが直交行列Qと上三角行列RによってA=QRと分解できる事はどう証明すればいいんでしょうか? Aが正則ならシュミットの直交化法で直交行列Qを作れますが、正則でないとAの正規直交基底がn個得られませんよね?
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> Aが正則ならシュミットの直交化法で直交行列Qを作れますが、正則でないとAの正規直交基底がn個得られませんよね? そこまでお分かりなら、あとは単純。 グラム-シュミットの直交化をやると、基底m個(m<n)が出た時点でAの全部の縦ベクトルが表せてしまう。だから、Rの上からm行以外は全部0ですね。ということは、Qの残りのn-m列が何であっても A = Q R を満たす。ですが、QR分解においてはQは直交行列でなくてはならないのだから、他のm行と直交する単位ベクトルn-m個を(好きな順番で)並べておけば良い。これで、正則でないAであってもQR分解できたことになりますね。
お礼
なるほど。ありがとうございます 直交する適当なベクトルを持ってくるのは考えましたが、そこで零ベクトルを考えたせいか見過ごしていました。