- ベストアンサー
喘息で見られるガス交換障害に関しての質問
喘息で見られるガス交換障害について質問します。 ガス交換障害が起きる原因として、ぜんそくの特徴である気道が炎症により狭くなり、呼吸が浅いので酸素が十分に肺胞に届かず、ガス交換障害が起きるののでしょうか? ABGではPao2,Pc02も共に低いのですが、またこの原因はどのようにしてガス交換障害を引き起こすのでしょうか。英語で看護を学んでいていま一つ今日の授業が分からず、詳しくお教えいただけないかと思い質問させていただきました。どうかよろしくお願いいたします。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
こんにちは。 喘息では、気道が炎症で狭くなり、というよりは、炎症による分泌物(痰)の増加により、気道の実質的な内径が極端に狭くなり、通気抵抗が非常に大きくなります。 その結果、肺胞~細気管支内の空気が有効に換気できなくなり、肺胞で交換された二酸化炭素は肺胞内に蓄積し、酸素はどんどん消費されてゆきます。 PaO2 が低いのは簡単に理解できると思いますが、PCO2 も低くなるのは、発作が軽いうちだけです。 これは、発作が軽い間は、呼吸に抵抗感が生じて、呼吸が激しくなる割りには、ある程度の気道内の空気流通が可能な為、一種の過換気状態になるためです。 酸素に比べて二酸化炭素が空中に存在する量は非常に少ない為、僅かの換気でも、二酸化炭素の排出はかなり有効に行われるため、「酸素を取り込むのには影響が出るけど二酸化炭素の排出には問題のない領域」が存在し、軽度の喘息での過呼吸は丁度この領域に当たる為です。 重度の喘息発作では、PaO2、低下、PCO2 は上昇します。
お礼
とてもわかりやすく説明してくださり、ありがとうございました。 よく理解できました。