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キャバクラとジェンダー

大学でジェンダーの研究をしています。 個人的には、キャバクラを題材にしたいと思っています。 キャバクラ嬢にどんな質問をすればおもしろいかなど、アドバイスください。

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  • harepanda
  • ベストアンサー率30% (760/2474)
回答No.1

まず、キャバクラの定義は地方によって違うと言われており、性風俗産業に近い場合もあれば、単なる男が馬鹿話をするための店でしかなく、場合によっては女性の同僚を連れて行くことすらあり、キャバクラ嬢が座席に混ざって、酒を飲むことができる店であるケースもあります。 私の勤務している東京では、キャバクラの定義は後者にあたり、キャバクラとジェンダーの関係というのは、非常に興味深いテーマだと思います。教えて!gooの個人情報書き込み禁止という運営ポリシー上、green-12様が完成させた論文を、読ませていただくことができないのが非常に残念であります。 一般論から言えば、キャバクラ嬢に話を聞くにあたって、仕事中の時に店に行くことと、仕事外の場で話を聞くことを、同時進行で行わないと、キャバクラ嬢の労働環境や本音を引き出すことは、不可能だと思います。green-12様が男性である場合、キャバクラ嬢と外で話をすると、「社外デートは厳禁」と言われる可能性もあるうえ、さらにはいわゆる同伴かと勘違いされるケースも想定されます。このような状況では、なかなか仕事中ではないキャバクラ嬢から、研究テーマについての理解を得て、証言をしてもらうという状況にたどり着くまでに、かなりの苦労が発生するかもしれません。複数の店をはしごしながら、聞いていくしかないでしょう。文科系的な研究としては、かなり出費が多い部類といえ、しかも、大学院でもない限り、研究助成金が出ることも期待できず、かなり財布にとって負担の重たい研究になることを覚悟したほうが良いかと思います。だからといって、キャバ嬢が飲み物を頼む時は、その料金は客もちであるというルールの前で、ケチくさい行動をとると、キャバ嬢から嫌われるのは、目に見えています。 私の観察する限り、キャバ嬢の大きな特徴は、客の本質を見抜く能力が高く、相手を退屈させないトーク術に長けていることです。ナニワ金融道で書かれている通り、人を見る目を磨くには、水商売ほど優れた職業は無いのです。そして、女性の美容を利用した商売であるという性格上、若手とベテランの間では考え方や能力に大きな差があることが観察され、若手より美貌は劣るかもしれないものの、経験を積んだ30歳以上かそれ前後のキャバ嬢のほうが、高度な話術と人の本質を見抜く能力を備えています。この、女性社会における年功序列的傾向は存在するのか、キャバ嬢として通用しない年齢に達してしまった女性は単に引退するだけなのか、それとも相撲の世界のように親方として裏で力を発揮するのか、非常に興味深いテーマだと思います。宝塚あたりの世界と、比較してみてはいかがでしょうか。 「どういう質問をしたらよいでしょうか」という態度だけでは、キャバ嬢の思考過程の全てを把握することはできません。無論、店の外で落ち着いて研究目的の説明をできる状況にまで持ち込んだあとなら、どのような質問をすべきかと言う問いは成立します。それは私からアドバイスしてもよいし、green-12様オリジナルの問いであってもかまわないと思います。しかしながら、勤務時間帯の店での会話にあたっては、質問をストレートにしても、気が利かない客だと思われるだけです。高級レストランで、利益率の高い酒を全くオーダーしないと、ケチだと思われるのと同じことです。勤務中のキャバクラ嬢と対等にわたりあうには、自分自身の話術のレベルが高いものでないと、全くキャバクラ嬢の相手にはならないのです。特に、相手が年配である場合、一発で退屈な人物だなあと、あしらわれてしまうこともあるでしょう。 私がたまにやる行動のひとつに、新人の営業(男)をキャバクラに連れて行き、トレーニングをかねていびるというものがあります。キャバ嬢というトークのプロの中に入り込んだ新人営業は、完全にカモ状態で扱われてしまうのです。そこを、自分の話術でキャバ嬢を退屈させず、かつ、教育的指導を新人営業に行うというのが、私のとる戦術なのです。私は営業からマーケティングに転じた経緯もあり、プレゼンによる洗脳的なトークを得意としています。例えば、「お前、トークで完全にお姉さん方に負けてるじゃないか!そんなことで、営業がつとまると思っているのか!」と叱責すると、キャバ嬢がノリにあわせて、そーよ、そーよと言ってくれます。「店に入る時、お兄さんのトークにのって、ここに来たわけだろ?お兄さんが何といってこの店を紹介したか、覚えているか?普段から他人の営業トークを参考にするというアンテナを高くしておかないと、お前は営業として伸びんぞ」などと指導したりします。私がそのほかの馬鹿話などをしていると、「何か、楽しそうな会社ね~」と言われたりすることがあります。新人営業がノンスリーブの新人キャバ嬢の腕を、なんかいやらしい感じで触り上げると、新人キャバ嬢が嫌そうな顔をしていたりします。そうすると、「お前、男だろ!堂々といけ、こんな風に!」と言いながら隣に座ったベテラン格のキャバ嬢とガッチリ握手。「そうよ、人間、本当はだれだってHなのよ。そういう触り方だと、女の子に嫌われるだけよ」と、キャバ嬢、鬼の発言。私が「お前、じつはムッツリだろ?違うか?否定できるか?」と言うと、隣のキャバ嬢が「絶対にムッツリだよね~、そう思うでしょ?」と言ったので「全面的に賛成!」と言って、またガッチリ握手して駄目だし。ちなみにこのベテラン格のキャバ嬢は、厚化粧気味にすることで肌の衰えを隠しており、その代わり巨乳を強調するのにむいた服装を選んでいました。 なぜ、こんなことを長々と書いたのかというと、これくらいの話術を使いこなさないと、キャバ嬢と対等な会話はできないということを、具体的に説明したかったからです。会社の同僚でリストラされた人がキャバクラに行った時のエピソードとして噂に聞いているのは、「え~、○○さんがサーフィンなんかするの?ウソでしょ」「○○さんって、実は仕事ができない人なんでしょ」と言われたということ。鬼です。あたっています。仕事ができない人だから、リストラ対象になったのです。 さて、どのような質問をすべきかと言われると、相手に嫌われないレベルの質問としては、次のようなものが思いつきます。 * 勘違いヤローで、キャバ嬢の追っかけをしている男をどう思うか * 客の本質的傾向を、どのように、どれくらいのタイミングで見抜くか * よいキャバクラでは、呼び込みの男性にも容姿端麗を重視しているのか * 客からのプレゼントに偽物のブランド品が混ざっていたらどう思うか * 仕事をしていて、一番充実感を感じるのはいつか * 子供のころは、将来、どんな仕事をしたいと思っていたか * 生まれ変わったら、男になりたいか女になりたいか。その理由は? 他方、間違いなく嫌われそうな質問は、こんなところでしょう。 * なぜキャバ嬢になったのか * 何歳まで続けるつもりか。人生設計は、どのように考えているか また、ぎりぎりOKかNGで、相手の本音に迫る方法を、ひとつ思いつきます。椎名林檎という歌手の話をすることです。「椎名林檎っていう女性歌手、知ってる?オレのお気に入りなんだけど、キレイ事が嫌いな人なんだよね。妊娠した時、自分のホームページに『よっしゃ、一発着床』って書き込んだことで有名なんだ。最初はあまりにテンションの高い曲を連発してたから、これは大槻ケンヂと同じパターンで、歌手としてはすぐに燃え尽き、あとはコメンテーター路線かと思ってたら、意外としぶとく、最近は東京事変というバンドのリーダーだよね」などと言うのです。好きか嫌いか、知っているか知っていないかを聞きながら、トークを柔軟に変えていけば良いでしょう。相手が椎名林檎を知らないということであれば、持ち歩いているiPODなどの音楽機器で、著名作「歌舞伎町の女王」を聞かせて、感想を聞けば、かなり本音に迫れると思いますし、逆に嫌われることもありえます。この作品は、いかにも椎名林檎らしい歌で、内容はこんな感じです。「母は歌舞伎町につとめる水商売の人間で、毎週金曜日に来ている男の所に転がり込むつもりである。自分は母と生き写しのような人間に育ったが、女になった自分を売るという決断は自分だけでするつもりだ。他人の同情を欲するようなことがあれば、全てを失うだろう」。最後の部分が聞き取りずらいので、「他人の同情を欲するようになったら、全てを失うだろうという彼女の最後のメッセージを、君ならどう評価する?」と聞くべきでしょう。興味深い反応が出てくる可能性がありそうです。

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