「一拍子」の読み
音声訳ボランティアからの質問です。岩井三四二著「天を食む者 斎藤道三」に出てくる言葉です。文脈は、広川原での合戦の場面で、右手に鉄砲を一斉に放った轟音が轟いた、の記述の後、「一拍子置いて、左手でも喚声が起こった。」とあります。
拍子(ひょうし、二びょうし・三びょうし)、一拍(いっぱく)は辞書にもありますが、「一拍子」の語は一般の辞書には記載なく、剣道の用語に一件見つけただけです、しかしルビを振っていない。
文中の一拍子は、「一拍の間を置いて」の意でしょうから、「イッパクシ」と読むのがよいか。
または、(一呼吸置いて、の言い方もあるので)「ヒトヒョウシ」なのか、しかし、戦いの場面の語感としては弱いなとも思います。
NHK「ことばのハンドブック」、岩波「日本語の使い方考え方辞典」をしらべてもわかりませんでした。国語に詳しい方、あるいは剣道用語からでも、お教えいただけたら幸いです。お願いします。
お礼
初めて質問したのですが、夜遅いにもかかわらず10分で回答が来ました。ありがとうございました。 ずーと信じていた読みを違う風に読む人に出くわすと、急に自分の読みに自信が無くなってしまうことがあります。 満場一致で「えん」となり、安心しました。