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フェノバールとエクセグラン、どちらが犬のてんかんに効果的か?
- フェノバールとエクセグランのどちらが犬のてんかんに効果的かについて、2つの病院で意見が分かれています。
- フェノバールを5錠服用していた犬が発作を起こし、エクセグランに変えたところ効果があったという報告もあります。
- ただし、エクセグランは副作用が強い薬であり、最終的な選択肢とされています。ジアゼパムという薬も次の段階の選択肢とされています。
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獣医師です。 まず、質問のタイトルにある「フェノバールとエクセグランどっちがいいですか?」については 質問者さんも感じておられるように一概に言えるものではないため、その質問に対する直接の回答は 差し控えさせて頂きます事をまずはご了承下さい。 まず、フェノバールの投与量について フェノバールの投与量は5錠だから多いか少ないか?という判定は出来ません。フェノバールの効果を判定するには有効血中濃度といって 血液中のフェノバールの値を測定し、一定以上になっているかどうか? 一定以上になっていなければ、薬剤の吸収がうまくいかない理由があるはずです。 また一定以上の値になっているにも関わらず効果が出ていない場合は「フェノバール無効」と判断し、別の抗てんかん薬の使用を検討します。 一般的なフェノバールの投与量は1日につき体重1kg当たり2~5mg程度ですので、 E・スプリンガー・スパニエルの体重が20kgと仮定すると40~100mgとなります。 フェノバールは1錠で30mgのフェノバルビタールを含有していますから、通常は多くても1日に4錠程度という計算です。 この程度の量を使用して、だいたい3週間~1ヶ月投与した時点で血中濃度を測定して効果判定します。 今までに血中濃度を測定されていなければ、まずは血中濃度を測定する事をお勧めいたします。 ジアゼパムについて ジアゼパムは非常に強い抗けいれん作用を持つ薬ですが、早い時期に耐性を生じる事と、効果の持続時間が短い事から 一般的には犬の抗てんかん薬として長期にわたり連用するのは適切ではないとされています。 主な使い方は重積状態になった時に座薬や静脈注射で使用します。 エクセグランについて これは薬剤名はゾニサミドといって、非常にすぐれた抗てんかん薬です。フェノバールと比べると比較的新しい薬ですので 長期に使用した場合などの臨床的な副作用データがまだ少ないという欠点はありますが、今のところ フェノバールよりも副作用は少ないといわれています。問題点はコストがフェノバールよりもかかるという点です。 個人的な経験ではフェノバールでコントロールできなかったてんかん発作がエクセグランで良好にコントロールできている症例を いくつも経験しています。 また余談になりますが、発作後に大量のフェノバールを投与しても発作を抑制する効果は期待できないと言われています。 本当にてんかんなのか?といった点からも費用や時間的な問題が解決できるのであればMRI検査を受けるという 選択も視野に入れられてみては?と思います。
お礼
ありがとうございます。 非常に参考になりました。 まず訂正がありました。 今日、気になっていたのでかかりつけの病院に再度いってみました。 「ジアゼパム」に変えるということではありませんでした。 1週間だけ併用してその後は減らしていき問題なければやめるというものでした。 できるだけフェノバールで続けていきましょうという話です。 今後8錠にしたらどうでしょうということに。 なぜそこまでフェノバールにこだわるのか? エクセグランではダメなのか?とも聞いたところ 「エクセグランに変えるのは簡単です、でもなんと言ってもまだ値段が高すぎることと今のところまだなんとかフェノバールでコントロールできそう」ということでした。 「エクセグランでも長期に使用すれば耐性ができて量は増えてきます、 そうすれば結局また別の薬になります。高い薬なので、、、」とも言ってました。確かに金銭的な負担が大きく増えるのも実際大変なので とりあえずは今回はその指示に従おうと思っています。 ただ >発作後に大量のフェノバールを投与しても発作を抑制する効果は期待できないと言われています。 の部分も確認したところ、やはり発作後には薬を一気に飲ませてくれでした。 ここには疑問が残りますが、、、 今後はご指摘のとおり近日、血中濃度の検査をしようと思っています。 MRIはその次にでも検討します。 非常に的確なご意見をありがとうございました。 非常に参考になりました。