>光は物質にぶつかってエネルギーに変換されるということですが
私はこれまでぶつかるというイメージでは説明していませんよ。
ご質問に対するイメージの理解としてはぶつかるという考え方は適当ではありません。
光との相互作用の中心を担うのは電子ですが、このサイズはきわめて小さく、物質は基本的には光にとってはすかすかなんですから。
私のこれまでの一番初めの回答からもう一度見てください。
>熱として吸収されるものと反射されるものがあるのはなぜでしょうか。
基本的な考え方としては、吸収も反射も散乱もみな初めは共通の現象が起きています。
どういうことかというと、原子・分子に光が当たると、まずその光のエネルギーを吸収します。実はこのエネルギーを吸収するというのは、先に金属の反射で説明したバスケットボールと同じように、電子が光の電場という相手に合わせて動くことに他なりません。
電子が光の電場で動く->電子には運動エネルギーが与えられる->つまり物質が光のエネルギーを吸収したということです。
ここからが問題で、物質によってはそのエネルギーをそのまま自分のものとしてもらってしまい、熱などに変わってしまうものがあります。これは波長によっても違います。
特に赤外線だと熱に変えてしまう物質が多いです。
ただ、そうではなく、もう一度光として再放出する原子・分子もあります。
どちらかというとこちらのほうがまだ自然です。
このときに、今までと同じ方向に光を放射するとは限りません。
ランダムな方向に光を再放射するのが散乱です。
一方で、光というのは波ですから、散乱した光同士が干渉しあって、特定方向にしか光が放射しないこともあります。特定方向への放射は2つの方向があります。
実はその一つが反射になります。
もう一つは元の光と同じ方向になります。
ちなみに元の光と同じ方向に放射された光の波は、元の光の波より少し遅れたりします。それが「屈折率」を生み出していて、屈折という現象の原因になっています。
このようなことから、実はもし物質が全く光に反応できない、つまり光を吸収できない場合には、反射も散乱も起きないし、屈折も生じません。
わずかでもよいから一度は吸収が起きる必要があります。
まとめますと、吸収や散乱や反射というのは、現象の初めは同じで、一度吸収した光のエネルギーが次に、何に変わるのかという部分で違いが出てくる、そして光が波であるために干渉の効果で、散乱だったり反射だったり、あるいは透過するときに光の進む速度の遅れ(屈折率)が出たりするのです。
お礼
早速ありがとうございます。 質問ばかりでご迷惑かもしれませんが、光は物質にぶつかってエネルギーに変換されるということですが、同じように壁にぶつかり、熱として吸収されるものと反射されるものがあるのはなぜでしょうか。ぶつかる角度の問題なのでしょうか。ご面倒でなければお答えください。