7チームによるリーグ戦ですね。いくつか考え方を紹介します。
【 樹形図を書く 】
樹形図を洩れなく、また、重複無くきちんと書くのは、それはそれで最初のうちは大切なことだと思います。樹形図を書くという過程を数式にすることによって、組み合わせの数を求める計算方法が見つかることも多々ありますので、よく考えながら樹形図は書きましょう。最初は丁寧に、そのうち、何か計算方法や法則はないものかと考えながら樹形図を書くのです。取り合えず、樹形図で21と出たのなら正解ですよね。
【 対戦表で考える 】
対戦表を書いて見ると(重複を許さないように書いた樹形図を変形しただけなんですが)、
- A B C D E F G
A \ ○ ○ ○ ○ ○ ○
B × \ ○ ○ ○ ○ ○
C × × \ ○ ○ ○ ○
D × × × \ ○ ○ ○
E × × × × \ ○ ○
F × × × × × \ ○
G × × × × × × \
となりますね。全ての試合数を求めるのは、この対戦表の○の数(または×の数)を計算することになります。この計算方法は分かりますか。
上の対戦表の○の数(または×の数)は1から6までの数を全て足した数ですから、
1+2+3+4+5+6=21
なので21試合です。リーグ表の○(または×)が並んでいる部分を台形(底辺が6で上辺が1、高さ6)と見なして、その面積を求めるのと同じ考え方をして計算することができて、
1+2+3+4+5+6=(1+6)×6/2 = 21
と計算することもできます。
こう考えると、もっと一般的に、「nチームがリーグ戦を行うときの試合数」は、1から(n-1)までの和で、
1 + 2 + 3 + ・・・ + (n-1) = {1 + (n-1)} (n-1) / 2 = n (n - 1) / 2
で求められることが分かるでしょう。
【 重複を許した樹形図から試合数を計算する 】
単純に重複を許して樹形図を書いて、そこから試合数を計算します。
A-B,C,D,E,F,G ⇒ 6通り
B-A,C,D,E,F,G ⇒ 6通り
・・・
G-A,B,C,D,E,F ⇒ 6通り
なので、全数は7×6=42です。しかし、A-BはB-Aと重複、A-CはC-Aと重複、というようにここで数えられた42個の組み合わせは必ず2回づつ重複していますから、42÷2=21が試合数となります。同じように、nチームで考えると、各チーム(n個のチーム)から出る枝の数は (n - 1) 本で、全てが2回づつ重複しているので、試合数は、
n (n - 1) / 2 試合と計算されます。
お礼
こんばんは!お礼をするのがものすごく遅れてしまい、本当にすいません!とても細かく教えていただけてうれしいです!ありがとうございました!