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理美容師さんに
カテゴリー違いかもしれませんが理美容師さんに質問があります。利用されてるハサミは自前なんですか?また何本くらい種類を持たれているのでしょう?毎日使っていると切れにくくなりませんか?その場合磨くのか買い換えるかどうするんでしょう?ちなみに値段はどの位するのですか?有名なメーカーってあるんですか?質問だらけですみません・・・ちょっと疑問に思ったもので・・・雑学程度におしえていただければ幸いです。
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理容師です。 No.1のPraPra-Proさんとかぶりますが,回答させてもらいますね。 > 利用されてるハサミは自前なんですか? 理容師・美容師の誰をとっても,これは自前です。 と言いますのも,人それぞれにクセがあり,他人の鋏を使いますと,大変使いにくく,場合によっては鋏の刃を欠いてしまうこともあります。 ですから,自分で購入することになります。 > また何本くらい種類を持たれているのでしょう? これは人それぞれです。 基本的に種類は3種類そろえれば事足りるのですが・・・。 ただ,カッティングシザーズ(普通の大きい鋏のことです)ひとつをとってもサイズがいろいろとあります。 そう言う意味からも使いやすいものを探し出すために,いろいろなサイズの鋏を持っている人が多いですね。 カッティングシザーズの他には,セニングシザーズ(スキバサミ)とミニシザーズがあります。(この他にも,かなり特殊な鋏があります) 美容師の方の場合,一般の方のイメージだとミニシザーズ以外は持っていないように感じている方もいると思いますが,最近では,カッティングシザーズもセニングシザーズも持っています。 > 毎日使っていると切れにくくなりませんか? もちろん,その通りです。 しかし,私たちは,それぞれに長く使うコツを持っています。 > その場合磨くのか買い換えるかどうするんでしょう? 次の値段についてにも関係するのですが,私たちが仕事で使う鋏は,結構高額です。 そのため,買い替えなんてとんでもない話になります。 と言うことで,砥ぐと言うのが一応の回答になります。 しかし,最近では鋏を自分で砥げない理容師・美容師もいます。 そのため,鋏であっても「替え刃」を使うこともあります。(替え刃以外の鋏の場合は業者に砥ぎを依頼します) ちなみに,私はカッティングシザーズとミニシザーズは自分で研ぎますが,セニングシザーズは鋏としては特殊なの部類に入りますので,業者に砥ぎに出しています。 セニングシザーズは,たぶん,どの理容師・美容師でも砥ぎに出していると思いますよ。 > ちなみに値段はどの位するのですか? 現在は,1万円以上からあります。 最近は,私たちが使う鋏も安くなりましたよ。 と言っても,事務用鋏に比べれば結構高額ですけどね。 > 有名なメーカーってあるんですか? 一般的には有名なところと言うのはないですね。 私たち,特に理容師の中では,「天洋」が人気メーカーだと思いますが・・・,好き好きですからなんともいえないと思います。 これを書くと,No.1のPraPra-Proさんが書かれた雑学(?)が間違っているように感じてしまうと思いますが,決して間違いではないことを先に強調しておきます。(つまりは,全然別のことを言っているのですが・・・) では,私からも雑学を・・・。 鋏を砥ぐときのことですが,最後に刃を丸めます。 と言いますのも,確かに刃が完全に尖っている状態の方が鋏は切れますが,これでは使うとすぐに刃が欠けてしまい,長いあいだ使うことが出来ません。 ひどいと,何も切らずに鋏を開いて閉じただけで刃が欠けてしまいます。 そのため,刃にある程度の強度を持たせるために刃を丸めるのです。 と言っても,電子顕微鏡を使って初めて見える程度ですけどね。 もうひとつ・・・ 私たちが使う鋏のほとんどが,鋏を閉じたときに隠れてしまう部分が凹んでいます。 物理が苦手な私では詳しいことはわからないのですが,この凹みがないと鋏は物を切ることが出来ません。 下手をすると鋏の開閉も出来なくなってしまいますよ。 さらにもうひとつ・・・ No.1のPraPra-Proさんが書かれた雑学(?)を確かめる方法があります。 鋏をもって,刃が水平になるようにして目の高さに持って行ってください。 少し角度を調整すると,隙間を確認することが出来ます。 その角度を変えずに鋏を開閉しますと,面ではなく,点で鋏が物を切っているのがわかるはずです。 手を切らないように充分気をつけて確認してくださいね。 なお,事務用鋏では確認しにくいと思いますので,ラシャ鋏などで確認してください。
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- PraPra-Pro
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元理容師ですのが、過去の記憶でお答えします。 1:鋏は、個人所有になりますので個人で買います。 店で買う事は無いですね。 剃刀の替え刃も個人購入が多いと思います。 2:私の場合は、荒刈り、仕上げ刈り、ブロース用、スキ鋏、毛量調整用スキ鋏、ミニ鋏の七本程度でしたね。 平均的にこの辺かと思います。 3:切れ味は、合金を使用してますので刃こぼれは少ないです。 ただし、返りと言われる微妙なバリみたいのは出ますので布に研磨剤を擦り付けた物で数回研ぎ(?)ますね。 簡単に取れるものなので研ぎと言って良いのか微妙ですが。 また、良い(高い)鋏ですと鋏を数回開閉するだけで返りが取れる物があり研が無くても長切れするのがあります。 昔は、チタン等の合金が無かったので研いで無いと切れなくなる時代はあったようです。 4:基本的に落として刃を壊したりしない限り研ぎますね。 ただ、鋏によっては個人では研げない物もあります。 合金で硬すぎる、っとか、刃角が精密すぎて機械のレーザー研ぎで無いと性能を生かしきれないとか。 5:値段は、ピンキリです。 一万円位から・・・私の知ってる高い鋏は、300万円ってのがありましたね。 それ以上高いのを作るとか何とかってのはバブル時代の話ですが。^^; 私の持って居た一番高い鋏で50万円。 総額150万円程度だったかと思います。 6:4、5年前は、”光”と言うメーカーが、低価格で切れる鋏で名を売ってましたね。 好き嫌いの好みは結構分かれてました。 個人的に好きだったのは、ハイネッタですね。 高いですが、自分の手には合ってましたね。 雑学ついでに、鋏って尖った鉄の面で切ってるイメージがあると思いますが、実は、刃が交差して切れる部分て点で交差して切ってるんですよ。 構造を見ないとイメージ付かないと思いますが、面で交差させると毛って円形なので逃げてしまいますよね? 点であれば逃げる前に切れるので正確なカットが行なえます。 それだけ理論や科学的に作られてるんで、結構な値段がします。
お礼
PraPra-Proさん詳しい回答ありがとうございました!大変よくわかりました。
お礼
gakushanekoさんありがとうございます。さすが商売道具ですね!物凄く奥深いことがよくわかりました。