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鎖国は日本にとっての悲劇であったか?

大学生なのですが、大学で「鎖国は日本にとっての悲劇であったか?」というテーマでのレポート課題が提示されました。 個人的にも非常に興味のあるテーマなので、このテーマについて多くの方の意見をぜひ聞きたいと思って質問させていただきました。また、色々なことをじっくり調べたいのですが、時間がなくて少々困っているという面もあります……。 和辻哲郎の「鎖国―日本の悲劇―」という著書が前提にあるのですが、読まれた方はぜひそれも踏まえて、そうでない方は気にせず、意見を頂けると嬉しいです。

質問者が選んだベストアンサー

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  • mn214
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回答No.3

徳川政権は約260年の長期政権ですが、世界の歴史の中で珍しいほどの平和な時代だったというのが現在の定説のようです。 また鎖国政策と一般に言われていますが、実際には長崎という窓口を設けており、当時の幕府は案外外国のことをよく知っていたようですし、オランダなど一部の国からもたらされる情報によって、西洋の医術や学問も学んでいたようですから、現代の我々が考える“鎖国=国を閉ざす”という認識とは実際は違うみたいです。 この政策により西洋文明は日本に入り難かったことは事実でしょうが、西洋の植民地にされずに独自の文化を築けたことの方が良かったのではないかと思います。

seguidor
質問者

お礼

「現在思われているほど国が閉ざされていた訳でもなかった」というのは確かに聞いたことがあります。 それに、mn214さんがおっしゃるようにオランダからある程度ヨーロッパの情報が国内に持ち込まれていたことを考えると、意外と外交への影響は結果的にそれほど大きくなかったのかもしれませんね。 やはり国内だけで独自の文化を築いていけたのは鎖国の成果とも言えるのでしょうね。 ご意見をありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • harepanda
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回答No.2

鎖国政策が始まる以前は、現在の日本領の外部で、貿易都市などを中心に日本人コミュニティが出来ていたという史実があります。鎖国政策の結果として、日本人町は自然消滅してしまい、山田長政のような人物が忘れられてしまったことは、悲劇と言えそうですね。鎖国がなければ、アジアの中の日本という位置づけができ、華僑のような民族的ネットワークを海外展開することが可能だったかもしれず、これは鎖国は悲劇だというより、鎖国は海外展開力を弱めた、と言う叙述のほうが正しいような気がします。 また、江戸時代の初期には、浪人が新天地を求めてアジア各国に渡りましたが、鎖国制度の結果、浪人は国内にこもってかさ作りの内職をして、何とか生活するしかなくなる状態になり、由井正雪が浪人の不満分子を集めて決起する、などという悲劇が起きています。 和辻の本は読んだことがありません。

seguidor
質問者

お礼

やはり鎖国が日本にとってマイナスであったというのは、外交が狭まったことが大きいのでしょうね。 この頃から普通にヨーロッパ各国と貿易を行っていたら、現代にも違いがあったかもしれませんね。現代に、というよりは世界大戦に、ですかね。そこからまた現代に繋がっていくわけですが。 当時の日本にもやはり反鎖国の考えの人は常にいたのですね。まあ、当然と言えば当然ですが……。浪人の生活が苦しくなって反乱が起きたという話は初めて聞きました。 どうもありがとうございました。

  • AC-130V
  • ベストアンサー率25% (4/16)
回答No.1

私も大学生なのですが授業であるオランダ人の教授の方が日本の江戸幕府の間(つまり鎖国中)での最大の成果が、大きな動乱もなく250年ほどの長きに渡って平和な状態を維持できた事である、と言っていました。 この同時期にこれほど長い間戦乱を経験する事なく国を治められたのは他に例が無いそうです。 あと戦国時代から江戸時代にかけて日本は世界の最新兵器である火縄銃を多数保有していましたが、これを江戸時代の間に一気に削減してしまいました。 世界の最新兵器を持ちながらそれを自ら放棄し軍縮に成功した例はこの事例くらいしかない、というのも聞いたことがあります。 こういった成果のほかに戦乱を終え鎖国を行った事で他国から切り離され日本独自の文化、町人文化などが発達するきっかけとなり結果論ではありますが私は鎖国が日本にとって良い結果をもたらしてくれた、と思います。

seguidor
質問者

お礼

「鎖国」を長期に渡って実行すること自体がなかなか評価されているようですね。 平和であったというのも確かに当時の日本からしてみれば凄く良いことだったのかもしれません。 独自の文化が育つきっかけになったのも鎖国を肯定する材料としては非常に有効なものだと思います。 ありがとうございました。

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