自殺志願者の尊厳死(安楽死)制度
タイトルの通り,非常にナイーブな問題で,気分を害される方や拒絶反応を示される方もおられると思いますのでご注意ください.
ここでの自殺志願者とは,ガン末期患者など病苦を理由にするものだけでなく,精神疾患を患っている人も含むものとして考えてください.
私自身,自殺は選択肢のひとつとして常に頭の中にあり,そのためこの質問内容を思いつきました.
すぐ病院にいけ,という意見も出るかもしれませんが,今回は私が提案する制度についての客観的な意見を頂きたいと思います.
現在,日本では自殺志願者に対して,「死んではいけない」と訴えることが社会的良識・常識であるとされています.
自殺を止める理由としては,本人を案じて,だけでなく自殺を止める側の人間が迷惑を被りたくない,また社会的損失を防ぐためという面が挙げられると思います.
後者2つの理由は,ある意味残酷でもあるように思えるのです.
本人が死を望むほど絶望していることを断固拒絶し,ひたすら生き続けることを強いるのは,さながら鶏を鶏舎に閉じ込めて卵を産ませようとしているように感じるのです.希望も目的も無く,ただ虚無感に溺れて生き続けることは死よりも苦しいものです.
したがって,病苦のみならず精神疾患による自殺志願者に対しても,自ら地獄の苦しみから解放される手段として,尊厳死(安楽死)を提案します.ここで強調しておきたいのは,この制度は生活保護等社会福祉の負担軽減を目的としたものでは無く,あくまで人生の質(Quality of Life)を重視したものであるという点です.
仮に制度化する場合,以下の条件を設けます
(1)自殺志願者の家族の了解を得ること
(2)安楽死を申請してから実施までに最低でも2~3年の猶予期間を設けること
(3)猶予期間から実施までの間,メンタルケア支援を国が支援し,義務づける
(1):家族が安楽死を了承することはごく稀であると思いますが,これにより家族の突発的な自殺を未然に防ぎ,志願者の苦しみを家族が理解する機会を設けることが出来ます.
(2):精神疾患を患っている場合,発作的に死を望むことがあります.志願者が安楽死を申請してから数年単位で猶予を持たせることで,治療に専念する機会を設け,また残された期間を意識することで(メメント・モリ),人生の意味を問い直し,再起するきっかけとなります.
(3)メンタルケアにかかる費用負担を国が補助し,義務とすることでサポートを受けずに自殺してしまうことを防ぐことが出来ます.
以上の3つの過程を経てなお志願者が尊厳死を求める場合にのみ実施します.
この手順を踏めば,実際に安楽死までたどり着く前に大半が回復する機会を得られるのではないでしょうか.一方で,本当に救いようがないほど絶望した志願者に安らかな死を提供することで,死刑を望んでの無差別通り魔事件を減らし,社会の人々に対するリスクを軽減することにつながるのではないでしょうか.
くだらない戯言におつきあいくださりありがとうございました.
自分でもあまりに突飛で馬鹿げた考えだと思いましたが,頭から離れないのでこの場を借りて発散させていただきました.
日本で実現することはあり得ませんが,賛否・感想お聞かせください.