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介護老人保健施設内で高額な薬の投薬量が減らされてしまいました
母親が介護老人保健施設内で高額な薬の投薬量が減らされてしまいました。 この前、NHKの「認知証 なぜ見過ごされるのか」を見ましたら、 「施設は介護保険料で経営から薬の購入までの全てを賄わないといけない為、高額な薬は購入出来ない。また、患者の実費でその薬を購入する事も制度上不可能」というのが実情であると分かりました。 当方もおそらくこのパターンに当てはまり、私の母の場合、(施設とは特段のリレーションの無い病院の)神経内科の専門医から受けた処方が、結果的に無視されるといった形になっています。施設にも軽目に確認しましたが、やはり口が重たく、そういう事なんだなと思いました。 では、投薬量の変更時に、施設併設病院の医師による診察(100歩譲って専門医でなくても良いので)があったのかというと、それもありませんでした。まずそれ自体に違和感を覚えます。どのような経緯で減ったのかを徹底的に施設に確認し、全てを明白にする事は可能ではありましょうが、施設の置かれている現状を鑑みると、施設の人を追いつめるだけで、あまり意味が無いようにも思えます。 (未確認です)専門医の病院に通院する事で、その時に規定の薬を頂く事は可能なのかも知れませんが、特段の事情により、通院自体がままならない場合(家族が多忙とか遠隔地に居るとか)はこれも無理、という事になります。つまり、規定の薬は施設にお世話になっているうちは服用出来ないことになります。 今回お尋ねしたいのは、通院する事無く、処方通りの薬を継続的に入手する方法です。(例えば、遠隔地で購入して施設に宅急便で送るとか?そんな事は出来ないとは思いますが・・・)当方、この点、全く見当がつきませんので、何か裏技と言うか妙案がありましたらご教授頂けますと助かります。 また、同じ様な事で困っている方は、沢山居られるようにも思います。取り合ってもらえないかも知れませんが、事情を説明して制度の改善を求めたいので、然るべき所に連絡しようかとも思います。この手の苦情の宛先としては、厚生労働省とかで良いのでしょうか。 何卒、宜しくお願い致します。
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メネシット(100)を服用しているということは、パーキンソン病でしょうか?そして薬だけでなく、リハビリもご希望されているということですね。 一つ目の選択肢としては、介護療養型医療施設(介護保険)です。介護報酬の仕組みは老人保健施設と同じ定額制ですが、老健より介護報酬が高いので、メネシットを処方してくれる施設が見つかるかも知れません。リハビリをやってくれる施設もあるでしょう。 もう一つの選択肢は医療療養病床です。医療療養病床の診療報酬はADL区分と医療区分によって五段階に分かれています。パーキンソン病は「ホーエン・ヤールの重症度分類3以上であって、生活機能障害程度がII度またはIII度の状態」であれば、医療区分2に該当します。 この状態は、「軽~中等度のパーキンソニズム。姿勢反射障害あり。日常生活や通院に部分的に介助を要する。」という状態です。特定疾患医療受給者証が発行される基準と一致しています。つまり、パーキンソン病による特定疾患(難病)の認定を受けていれば医療区分2に該当するということです。 (難病情報センター) http://www.nanbyou.or.jp/sikkan/089.htm 医療区分2の診療報酬は老健の介護報酬より高いので、探せばメネシットを処方してくれる医療機関が見つかると思われます。診療報酬の仕組みは老健と同じ定額制ですが、介護保険施設とは違いオムツ代は含まれません。従ってオムツ代は自己負担です。 参考までに・・・ 【介護報酬・診療報酬(基本料)の比較】(1単位は10円) 老人保健施設(老健)〔看護師+介護 3:1〕 937単位(要介護4) 990単位(要介護5) 介護療養型医療施設(看護6:1 介護6:1) 1,111単位(要介護4) 1,152単位(要介護5) 介護療養型医療施設(看護6:1 介護4:1) 1,231単位(要介護4) 1,322単位(要介護5) 医療療養病床 〔看護師4:1(新20:1) 介護4:1〕 医療区分2 ADL区分1 1,206単位 医療区分2 ADL区分2~3 1,330単位 これはあくまでも目安です。これにリハビリなどをした場合、加算があります。また介護療養型や医療療養病床は医師や看護師が多いため人件費も高くなります。従って報酬が高いから高額な薬を出せるというような単純なものではないということです。高額な薬代が経営を圧迫する仕組みは老健と何ら変わりません。そもそもこの定額制という仕組みが、高額な薬を出しにくくしているんです。 薬には先発品と後発品(ジェネリック)があるのはご存知でしょうか?後発医薬品とは、新薬(先発品)の特許切れのあとに発売される同一成分の同種同効薬で安価な薬のことです。定額制の施設や病院では、薬代をおさえるために後発医薬品を多く使用しています。メネシットには後発品があるので、それを扱っている施設や病院であれば薬代がそれ程高くなることはないと思います。そのような施設や病院を探してみてはいかがでしょうか。 【薬価比較】 メネシット錠100 43.3円 パーキストン錠100 14.1円 (メネシットの後発品) アリセプト錠3mg 300.4円 (アルツハイマーの薬。NHKの特集で取り上げられていた薬です。新しい薬なので後発品はまだありません。これに比べればメネシットは安いですよね。後発品もあるし。) コリネールL錠20mg 6.4円 (血圧を下げる薬。後発品だから安い) オイグルコン錠2.5mg 15.7円 (血糖値を下げる薬。先発品です。) リルテック錠50 1746.1円 (ALSという難病の薬です。) 薬の値段は、先発品は高くて、後発品は安い。後発品が出ると、先発品も安くなる。高血圧や糖尿病など、患者数が多い疾患は薬の種類が多く安い薬もある。逆に患者数が少ない難病などは、薬の種類が少なく値段も高いというのが一般的です。 まずは、お母様が老健入所前に処方されていた薬の総額を調べてみると良いと思います。メネシット以外にも高額な薬を服用していて、そちらを優先せざるを得ない状況なのかも知れません。 薬の値段は「おくすり110」で調べられます。 http://www.jah.ne.jp/~kako/ 一人の入所者・患者に対して薬代をどこまで認めるかは、施設や病院によって違います。また、リハビリや保険外費用、介護の質、居室環境、入所期間なども違います。 希望する薬を処方してくれて、リハビリも介護も充実していて、費用が安く、居室も広く、入所期限もなく…というのが理想かも知れませんが、なかなかそううまくはいきません。現在の制度では「何を優先させ、何を諦めるか」を選択する必要があります。 今回の件では、入所前の施設側の説明不足は否めません。しかし、本質的な問題は「仕組み(制度)」の欠陥です。 今後、施設側と今後の方向性を相談されることと思いますが、施設側の苦しい台所事情も頭の隅に入れておくことをおすすめします。施設職員の給料は決して高くはありません。施設側もあなたのお母様を寝たきりにしようと思って薬を減らした訳ではないと思います。施設としてはやむを得ない方法だったのではないでしょうか。当然、事前に説明すべきことですが…。 納得できる施設が見つかることをお祈りしています。参考になりましたら幸いです。
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- kabasan3
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実際に減らされた薬は何ですか?「神経内科の専門医から受けた処方」ということですが、アルツハイマーの薬であるアリセプトでしょうか? 介護老人保健施設(老健)や介護療養型医療施設では、介護報酬が介護度による定額制になっていて、その範囲内で薬代やオムツ代もまかなわなければならないため、アリセプトのような高額な薬は、施設の経営上処方できないというのはNHKの番組で説明された通りです。 そこで方法ですが、グループホームや有料老人ホームなどの施設に移られてはいかがでしょうか?これらは介護報酬の中に薬代は含まれておりませんので、薬は医療保険(老人保健)を使って外来で処方してもらうことになります。薬代と施設の経営がリンクしないので、高額の薬が処方されても施設としてはなんら問題はありません。
お礼
ご回答有り難うございます。薬はメネシット100です。 質問投稿後もいろいろ調べてるうちに、相当に融通の利かない制度だと言う事がだんだん分かって来て、かなり衝撃を受けております。 と同時に、施設は高額な薬(施設の経営を揺るがす程高額なのかどうかという話しはありますが)を、数量を減らす事で何とか供給持続しようとしてくれていた、とも捉える事も出来ますね(医師の診察が無かったのはやはり引っかかりますが)。 kabasan3様の仰る通り、現状では医療保険の利く施設に移すしかない様ですね。ただ以前、特養にショートでお世話になった事もあるのですが、その時のトレーニング内容と老健の内容を比べると、どうしても老健に軍配が上がります。ここのところが何とも悩ましい所です。もう暫く様子を見つつ検討してみたいと思います。
- laluna
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こんにちは。 祖母が先月から老健に入所しています。 入所前に、老健のソーシャルワーカーさんから薬についての説明がありました。 入所中に現在服用してる薬が無くなったら、老健の医師が診断し必要なら薬を出します。 診断により薬が変わったり無くなったりする場合もあります。 入所後の通院は出来ないので、もし、どうしても必要な薬があれば、事前に多めに用意してください・・・との事でしたので、眼科医に事情を話し目薬を多めに用意しました。 投薬量の変更時に、医師の診察がなかったという事ですが、では誰が判断したのでしょうか? なんだか怖いですね。 通院する事なく、処方通りの薬を継続的に入手する方法はないと思います。 老健にケアマネさんや苦情担当の方がいるはずですので、一度しっかりどのような経緯でこうなったのか確認されてみては如何でしょうか? その時に、今回なぜ薬が減ったのか?また、どうしてもこの薬が必要である事を伝えてみてはいかがでしょうか? 納得いかない回答しか得られなかったら、大変だとは思いますが、お母様の為にも他の老健を探された方がよろしいかと思います。
お礼
ご回答有り難うございます。 遠隔地故なかなかしっかりとフォローし切れていないのが歯がゆい所です。こちらから施設に連絡しても、その回答は母本人に行なわれます(通信費が高くつくから?)。その後、母本人からの情報で総合的に判断をしてをいます。また、変更の判断ですが、余り具体的な事はここでは書けませんが、ある程度は把握しております。正直、施設は経営難と感じています。ただ、スタッフの方々は本当に良くやって下さるそうで、その様な中、あまり責め立てる様な事もしたくないと言う微妙な感触があります。 また、この件を、厚生労働省に投稿しました。「基本的にお返事はお返し出来ませんが」という事でしたが、何もしないよりはマシかなと。。。
お礼
こんなに詳しく解説して頂き、お礼の言葉もございません。とても参考になりました。 施設の形態によって、介護報酬が違うというのも初めて知りました。業界ではおそらく常識なのでしょうけど、(大枠で)同じ系統の施設なのに何でわざわざそんな事に・・・と、介護保険で全てを賄う件もそうでしたが、関連制度に対して驚きの連続です。特定疾患認定のお話もとても勉強になりました。また、薬価のほうも全て調べてみて、他の高額な薬が無かったかどうか確かめてみようと思います。 施設側の苦悩も(制度がコロコロ変化する事も含めて)分かっておるつもりではありますが、その想像を遥かに超えるレヴェルでの苦悩が、医療や介護の現場では存在しているのだと思います。肉親の病気の事となりますと、あらぬ方向に感情が動いてしまう局面がどうしても発生してしまう事がありますが、この点は常に肝に命じておきたいと思います。 私の方でも、あれから介護保険法やら厚生労働省の通達文書やら、いろいろと調べもの等しておりますが、読めば読む程に関連する法令がお化けの様に出現して来て、訳が分からなくなってしまいましたが、現場の状況吸収し切れないまま、次々にパッチを充てて行ったんだなという印象を受けました(あくまで素人感触ですが・・・)。 これから暫くの間は、優先順位等をもう一度考えつつ、介護療養型医療施設と医療療養病床を中心にあたってみようと思います。 今回は本当に有り難うございました。