低価格戦略の行き詰まりではなく、新商品開発の行き詰まりです。
低価格戦略は2つの段階をふみます。
第1段階。利益を確保しながら下げる。
チェーン展開で大量仕入れを実現し原材料コストを減らす。
技術革新、効率化により、コストを減らす。
これらで減った分だけ価格を下げる。
第2段階。売れないから、とにかく下げる。
このままでは利益を圧迫するため、人件費を下げる。
サービス残業や、サービス出勤など。
忙しくなっても給与が変わらないなら、実質給与が下がったともいえる。
第2段階に入ると新商品開発が急務となります。
マックが65円を80円に値上げした時に市場から猛反発を受けたように、
同一商品の値上げはできません。
そこで、テレビを例にすると、ワイドは価格を下げる一方で、
プラズマを高価格で販売します。
これをテレビの値上げと市場は受け取りません。
家電業界はこのようなメイン商品のシフトができますが、
マックのような企業は第2段階に入ってはいけません。
円安が1円進むと2億円の減収だそうですので、逆に円高時に大儲けしていた
のだから、その分で今を耐えればいいものを、使ってしまっているのですね。
円高の時代は長期戦略をたてていた藤田さんが、ここにきて、短期戦略しか
たてられないのは、利益絶対主義のアメリカ本社との厳しい契約内容に
よるもので、仕方無い気もしますが、アメリカ本社の利益の為に
他の日本企業を道連れしたのはどうかと思いますが。
マックはマックトウキョウがイマイチだったからか、
高価格サンドィッチ企業に出資しましたので、
マックを見捨てたか?という気もします。
株式公開で藤田一族大儲け。しかも、株主総会で認められているから
別にいいですが、不透明な資金の流れなど、鈴木宗男と変わらないのでは
ないかと思います。
話はそれましたが、全ての企業にとって低価格戦略
が有効なわけではなく、行き詰まりを見せている企業もある
という事です。