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ケニア動乱の理由とは?キバキ大統領の不正選挙が引き起こす民族間対立
- ケニアでの総選挙でキバキ大統領が当選し、対抗していたオンディンガ氏が落選した結果、同国で激しい動乱が勃発しています。
- キバキ大統領が不正選挙で勝利したという情報があり、具体的な不正の内容については明らかにされていません。
- キバキ氏支持グループとオンディンガ氏支持グループが民族の違いによって対立し、現在は政治問題が民族間の対立に発展している可能性があります。
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ANo.1です。 >アフリカでは、勝者側の部族は称えられて、敗者は蔑まされるとは私たち日本人には考えられないですね。 一応、念のために申し上げて起きますと、1では話を簡単にするため故意に単純化しました。 発展途上国でしばしば見られるように 「政権の長期化に伴い、大統領が親族で政府高官を固め利権を一族で独り占めする」 ような事態が発生しますと、当然ながら同じ部族内でも対立が発生して反主流派が他の部族と手を組むと言うこともよくあります。 実はルワンダでも同じ事態が勃発し、フツ族と反体制派ツチ族による「ルワンダ愛国戦線」がツチ族主体の政権と争っていたのですが、これを政権側が「フツ族VSツチ族」という民族対立にすり替えたプロパガンダを行い、敵意を煽った事が虐殺へと繋がるのです。 >ルワンダでの虐殺が終焉を迎えることができた方法はどのようなものだったのでしょうか? 上述の「ルワンダ愛国戦線」がフツ族主体の政府を倒し、虐殺は終演しました。 その後、ルワンダでは公の場で民族の違いを論じるなど、民族対立を煽る行為は違法とされ、現在に至っています。 >その鎮圧方法はケニアでも行うことができるのでしょうか? >それとも、格部族の感情が収まるまで待つしかないのでしょうか? さすがに現時点のケニアと虐殺時のルワンダとでは比較にならず、同列に論じるべきでは無いでしょう。 ただ仮に大統領が決まり事態が収まったとしても、両者のしこりが今後短期間で消える事はまず考えられません。 >また、現在キクユ族とルオ族のどちらが多く殺害されている現状なのでしょうか? 普通に考えれば、反体制派のルオ族の方が犠牲が多いと思われます。 しかしこの手の話はとかく尾ひれがつくもので、どちらがどれだけ死亡したのかについてはハッキリした事は言えません。 ただ言うまでもなく、このような部族対立は、単純にどちらが正義でどちらが悪と言えるものではありませんし、短期間で解決する事も困難です。 長い目で見て少しずつ前進していくしかないという、極めてありふれた地味な方法しか解決策は無いのです。
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- Yelm
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>この動乱の理由はキバキ大統領が不正選挙で勝利したと書かれていたのですが、どのような不正をしたといわれているのでしょうか? 報道によると反キバキ派の主張は「開票に不正があった」との事です。 というのは27日に行われた選挙の開票が後れ、発表が30日になったからで、その間に不正があったのではないかと言うのが反キバキ派の言い分です。 実際に不正があったのか、ただ単に開票が後れただけなのか現時点では断定出来ませんが、不正があった可能性は低くはないと思われます。 >キバキ氏支持グループの民族はキクユ族で、オンディンガ氏支持グループはルオ族という理由で、民族間の動乱でおると書かれていました。 >つまり現在、政治とは反れて、ルワンダのような民族間対決になっているのでしょうか? 元々アフリカの大半の国は部族対立を抱えており、それは常に大きな政治的課題となっています。 ルワンダの場合は、多数派フツ族主体の政府が自分たちへの不満を逸らすために少数派のツチ族に対する敵意を煽り、それが暴走して凄惨な虐殺へと繋がったのです。 そしてアフリカ諸国ではしばしば、政治家は出身部族への利益誘導を優先させるため、大統領を出した部族はその恩恵にあずかり、選挙で負けた部族は冷や飯を喰わされる事が多いのです。 言い換えればケニアのような国では大統領選挙とは「武器を使わない民族紛争」なのであり、また与野党双方共に先進国に比べれば不正行為が遙かに多いのも事実である事から、選挙に負けた側が実力行使に訴える事は決して珍しい事ではないのです。 (例えば昨年もナイジェリアにて選挙後の暴動で多数の死傷者が出ています) >キバキ氏不支持の人々は、キクユ族が理由で反対を唱えていることも考えられるのでしょうか? むしろそれこそが最大の理由です。
補足
迅速な返答ありがとうございます。 アフリカでは、勝者側の部族は称えられて、敗者は蔑まされるとは私たち日本人には考えられないですね。そのうち、現在のアフリカの国からさらなる部族国へと分裂していきそうですよね? 補足なのですが、ルワンダでの虐殺が終焉を迎えることができた方法はどのようなものだったのでしょうか? もしかしたら、その鎮圧方法はケニアでも行うことができるのでしょうか?それとも、格部族の感情が収まるまで待つしかないのでしょうか? また、現在キクユ族とルオ族のどちらが多く殺害されている現状なのでしょうか? 宜しくお願いします。
お礼
的確な回答ありがとうございました。 日本の反対の世界では、こうも残酷な出来事が多くおきているにも関わらず、私たち日本人はあまり興味を示さないどころか、無知なことは残念でかつ、恥ずかしいことですね・・・!! ケニアの今後の情勢がすごく気になりますが、あまり日本では取り上げられない問題ですね。私は、英字新聞で読んだのですが、引き続きこれから先の現状を追っていこうと思います。 有難うございました。