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地域密着の経済効果
大学で地域密着プロスポーツクラブが地域に与える経済効果というのを個人研究でやっているのですが、サッカーの浦和レッズと野球の阪神だと経済効果は大きな差があるのですが、この経済効果の額の差はなぜですか?? 阪神ファンは試合後にのみに行ったりするお金をつかう人達というのは本で読んだことがあるのですが、それだけではかたづけられない気がするのですが。 また、そういう研究をしているならこういうことを調べていったらいいとか、こういうサイトあるよってのがあればなんでも教えてください。
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経済効果の計算では、産業連関分析という手法が用いられます。 なんとか理解できてる範囲で説明しますと… 1) 直接効果を求めます。 ※ここでは、「スポーツチームの活動に関連して、どれくらいのお金が使われたか?」です。 2) 上で求めた直接効果がもたらした波及効果を出します。 ※例えば…お弁当代に10億円使われたとします。このお金は、食材の仕入れや人件費などの形で 色んな業界に散っていきます。それを合計したものが波及効果です。 3) さらに、一次波及効果がもたらした波及効果(二次波及効果)を求めます。 この3つを足したものが、一般に経済効果と呼ばれる金額になります。 レッズと阪神の経済効果について探してみると、次のような試算が出てきました。 ■浦和レッズが埼玉県にもたらす経済効果(2006年) http://www.sarfic.or.jp/report/pdf/reds071122.pdf 直接効果 90億円 + 波及効果 37億円 合計 127億円 ■阪神タイガースの活躍に伴う経済効果 http://www.jri.co.jp/press/2003/0612.pdf 直接効果 688億円 + 波及効果 445億円 合計 1133億円 ここでポイントになるのが、『直接効果』です。 これが分析の土台になりますので、これについてどういう試算を行っているのか見てみましょう。 まず浦和レッズの場合、『クラブの運営費 69億円』と『県内の試合に使われたお金 21億円』という内訳です。 埼玉県内での需要に限っている上に、ごく一部の分野のみの計算になっています。 一方、阪神球団だと、『試合関係 32億円』、『街中でのファンの飲食 254億円』、 『街中でのグッズ販売 128億円』、『新聞の売上げ増 25億円』、『優勝セール 250億円』、となっていまして、 かなり幅広い分野の需要(しかも関西全域)を合算しています。 このように直接効果の試算の仕方に大きな違いがあるわけです。 浦和レッズの場合でも、もっと広い範囲の需要を集めれば、それなりに大きな金額になるはずです。 是非、経済効果分析の根拠となっている試算にも、注目してみてください。
阪神タイガース>浦和レッズ という認識でよろしいでしょうか? まず、地域にお金を落とすという意味では試合数が大いに関係している事と思います。 浦和レッズのお膝元の浦和でももちろん、飲み屋さんは試合があれば 立ち見が出るほど満員となり、盛況です。(近くにすんでいます) グッズ販売も順調で、休日ともなるとお店は満員です。 が、野球なら160試合近くあり、そのうちホームゲームや 近隣府県での試合があれば、地元で祝杯をあげる人も多い事でしょう。 サッカーの場合は、Jリーグなら年間30数試合。その内ホームゲームが半数。20試合に満たないのです。 カップ戦などリーグ以外の試合もありますが微々たるもの。 また、阪神の場合は大阪駅に密集する百貨店関係が優勝セールを します。浦和の場合はせいぜい浦和駅の伊勢丹、パルコや その他はスーパーなど。 多少の恩恵はあるでしょうが、多数の大型百貨店のキャパと売り上げには叶うものではありませんから。 サイトや調査については不明ですので回答できませんがアシカラズ。
お礼
試合数と立地条件は大きな原因みたいですね。 参考になりました。ありがとうございます。
お礼
ありがとうございます!! ちょうどその浦和レッズと阪神タイガースの資料を見て、なんでそんなに差があるのかなって思ってたんです。直接効果の試算の仕方に問題があったんですね!? なぞがとけました!! 産業連関分析についても勉強してみます。ありがとうございました。 また、こんなことを調べてみたらとか、こういう方向に進んでいったらいいんじゃない?みたいなアドバイスがあればいつでもお願いします!!