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いつも日本破綻って言ってるけど
経済の専門家?(一部かもしれませんが)は毎年、「日本破綻は間近です。」みたいな言い方をしていますが、まったくそんな予兆がありません。増税とかも、キツイけど破綻寸前ならもっとひどくなるだろうし。 私は経済の知識がそれ程ないので、破綻については知識人の意見を参考にするしかありません。そこで自分で知識を深めるためにも本を買おうと思うのですがお勧めの本などありますか? できれば図書館にありそうなものが良いですが、別になくてもかまいません。できれば信用がある方の本が良いのですが…。 ちなみに破綻だけを匂わせる様な本は嫌いです。本を買わそうとしているだけとしか思えませんから。 論理的に考えられる本をお願いします。
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「経済の専門家?」と「?」マークを付けざるを得ないように破綻本を書いているのは 専門家と呼ぶべき人たちではなく、単なるクズです。 そういう本の編集者の方々はそのことはわかっていても、 クズの書いた本を馬鹿な消費者がたくさん買ってくれるので 出版社の経営上仕方が無しにそういう本も編集出版しているのだと思います。 おすすめなのは、経済学の中で特に頑健な部分を用いて 現実の経済に関するデタラメな議論を切り、 さらにより信頼できる解答が何かについて、 わかりやすくかつおもしろく書いてある本です。 個人的にクルーグマンは以上の条件をすべて満たしている本を多数書いており、 翻訳も多数出版されています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%9E%E3%83%B3 手ごろな値段で読み易いのは http://www.amazon.co.jp/dp/453219010X 良い経済学 悪い経済学 (日経ビジネス人文庫) (文庫) ポール クルーグマン (著) なのですが、残念ながら古本で買うしかないようです。同文庫の http://www.amazon.co.jp/dp/4532192021 クルーグマン教授の経済入門 (日経ビジネス人文庫) (文庫) ポール クルーグマン (著), Paul Krugman (原著), 山形 浩生 (翻訳) も非常に良い本です。経済に関して重要で困難な問題と それ以外の優先順位の低い問題を明確に分けて論じています。 たとえば、財政赤字や貿易問題は以外に思うかもしれませんが、優先順位が低い問題です。 日本や米国のように貿易規模のGDP比が1割程度に過ぎない国の経済では 貿易の問題は優先的に考えるべき問題ではないのです。 財政赤字も経済を害する程度が小さいことがわかっているので 優先順位が高い問題ではありません。 貿易だとか財政赤字のような問題をことさら大きく取り上げる人は それだけで経済について大してわかっていないことがばれてしまいます。 それではどのような問題が重要で困難なのかについて実際に本を読んで確認して下さい。 以上の二冊を読破したら、大学生が読むような経済学の教科書を読みながら、 インターネット経由で現実の経済の統計データを手に入れて、 教科書に書いてあることがどこまでどのように正しいかについて 自分で検証してみるのが良いと思います。 実際にそういうことをやっておけば、マスコミがいかにデタラメばかり述べているか、 がよくわかるようになります。 日本では岩田規久男氏が経済に関する良い啓蒙書を書いていると思います。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E7%94%B0%E8%A6%8F%E4%B9%85%E7%94%B7 http://www.amazon.co.jp/dp/4062561751 『嘘ばっかりの「経済常識」』(講談社[講談社+α文庫], 1996年)や http://www.amazon.co.jp/dp/4532190088 『金融法廷――堕落した銀行 堕落させた大蔵省』(日本経済新聞社, 1998年/日系ビジネス人文庫, 2000年) は面白く、読み易いと思います。あと共著の http://www.amazon.co.jp/dp/4532350301 『まずデフレをとめよ』(日本経済新聞社, 2003年) http://www.amazon.co.jp/dp/4492394184 『日本再生に「痛み」はいらない』(東洋経済新報社, 2003年) に書いてある日本経済復活のための処方箋は今でも正しいと思います。 ITバブル崩壊後のひどい不況からの脱出も35兆円もの為替介入による金融緩和で可能になりました。 あのときにインフレ目標政策を実施していれば外需に頼らずに日本経済は復活し、 順調に経済成長を続けていたはずです。
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- Donotrely
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#2です。 >たしかに仮説には過ぎないと思いますが、誇張しすぎている本があるのも事実かと思います。 こうすれば破綻しない、とかこうすればうまく行っていた、というのも 同レベルの誇張であることが多いので、 偏り無く色々な見方を公平に並べてみる事が大事です。 >自分の意見を持てるよう勉強に励みたいと思います 健闘をお祈りします。
お礼
>偏り無く色々な見方を公平に並べてみる事が大事です。 その通りだと思います。まだ先入観があるのかもしれません 二度も回答ありがとうございます。
- Donotrely
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有名経済学者間でも意見はさまざまで、定説はありません。 誰かが何かを主張する際、自分の主張に近い有名学者の主張を引用したり、 それを根拠に正しいと、検証不能な単なる仮説に過ぎないものを、 あたかも引用したものがバイブルであるかのような主張する傾向がありますので注意して下さい。 「この本が正しい」はどれも自説の代弁に利用しているだけです。 要するに「何が正しいか」の定説は存在せず、従って「正しい」説明をした書籍など存在しません。 これは一見してそれと分かるクズ論者だけでなく有名経済学者でも同じです。 色々読んで自分自身の意見を持つことが大切でしょう。
お礼
回答ありがとうございます。 たしかに仮説には過ぎないと思いますが、誇張しすぎている本があるのも事実かと思います。 自分の意見を持てるよう勉強に励みたいと思います
お礼
色々と挙げてくださってありがとうございます。この中から読むものを検討したいと思います。 優先順位のことも大変、参考になりました。