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日本の技術は敗退していくのか?
はじめまして。 私は幼い頃から電化製品などが好きで、将来はそういうものを作ることに携わりたいと思い、高校こそ普通科だったものの大学は工学系の大学に進学しました。 大学に入るまで、日本の製品は素晴らしい、日本の技術力はとても優れているのだと思っていました。 人々の暮らしを豊かに、そして便利にしているのだと信じていました。 それを心から誇りに思っていましたし、大学に入学したときにはいずれその技術の一翼を担えるのだと、胸を躍らせていました。 しかし、今では韓国のサムソンに液晶TVやDRAMなど、さまざまなシェアを奪われています。 自動車だって今はトップを走っているものの、予断を許せる状況じゃありません。 ソフトウェアを見たって、中国・インドの技術者の追い上げは凄まじいものがあります。 さらには「ゆとり教育」などで日本全体の学力が落ちていて、私を含め未来の担い手の技術が世界に通じるのかどうかも疑問です。 日本には、地下資源もありません。 自給率だって僅か40%という異常な数値の国です。 それでも日本が豊かでいられるのは、頭を使い他国に出来ないことをしたからではないのでしょうか。 このまま日本の技術は他国に追い抜かれていってしまうのでしょうか。 そう思うと、悔しくて悲しくてなりません。 みなさんのご意見をお待ちしております。
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よくありがちな心配だとは思うのですが、 心配が現実を超えて一人歩きしているような印象もあります。 (1)どこの国で技術が発明されても人類は豊かになる (2)韓国・台湾は日本からたくさん部品を輸入している (3)日本の「自給率」はある意味高い (4)生活水準は、製造業の科学技術ではなく 全産業の平均的な経済効率で決まる (5)日本の科学技術は衰退はしていない (6)中国企業は日本とほとんど競合していない (7)アジアが豊かになったら日本は貧しくなるとは限らない >日本の製品は素晴らしい、日本の技術力は >とても優れているのだと思っていました。 アメリカ人も、アメリカの製品は素晴らしい、 アメリカの技術力はとても優れていると思っているようです。 韓国人も、韓国の製品は素晴らしい、 韓国の技術力はとても優れていると思っているようです。 でも第三者的な視点で考えてみれば、 技術はオリンピックのような国の競技科目ではないのです。 どこの国の人が素晴らしい製品、素晴らしい技術を作っても、 けしからんということはなく、人々の暮らしは豊かで便利になります。 >しかし、今では韓国のサムソンに液晶TVやDRAMなど、 >さまざまなシェアを奪われています。 韓国のサムスン電子は強い分野を多く持ち、研究にも力を入れていますが、 しかし同じような企業が10も20もあるわけではありません。 サムスン電子はデザイン的な面やブランド戦略に力を入れています。 基幹部品を重視する日本企業とはポジショニングに違いがあり、 日本と補完的な役割を果たしている面もあります。 製品がサムスン電子ブランドでも、液晶の重要部品だとか 製造装置・シリコンウェハーとかは日本で作っていたりもします。 そんなわけで、サムスン電子やLG電子の売上が増えるほど、 日本から韓国へのハイテク部品の輸出は増えています。 これは日本のエンジニアにとってもチャンスも生んでいます。 むしろ韓国や台湾では大きい対日貿易赤字が問題視されますが(a)。 (a)日本の韓国・台湾との貿易額(2006年/JETRO) 対韓国 輸出額5.0兆円 輸入額2.5兆円 対台湾 輸出額4.2兆円 輸入額1.6兆円 それでも、韓国や台湾の経済的躍進は目覚ましいものです。 韓国・台湾の発展は、日本にとっても 産業集積として相乗効果があるかもしれません。 イタリアの地理はシベリアよりも経済的に有利です。 イタリアは独仏やスイスなど高度な技術を持つ国と近接し、 シベリアの近くには高度な技術を持って競合する国はありません。 でも経済的には有利なのはイタリアの方です。 奪われるとか、追い抜かれて貧しくなるとかではなく、 スケールメリットや分業関係を生かして豊かになることもできます。 むしろ、欧米で嘆かれるのは、電子系の産業集積が 日本、韓国・台湾、中国・東南アジアに偏ったため、 欧米に電子系の拠点を作る立地上のメリットが 減少してしまったということです・・・。 日本人の移動の都合からして見れば、 韓国のソウルとか台湾の新竹とかに行く方が、 アメリカのシリコンバレーに行くよりは近いのですが。 要は、敵国との戦争のような見方で捉えるのではなく、 国際的ネットワークの中で生きているということです。 経営面としては、日本企業でも日本にもライバル社を抱え、 韓国や中国にも提携企業を抱えている状況です。 >自動車だって今はトップを走っているものの、 >予断を許せる状況じゃありません。 日本とアメリカの自動車生産台数は、 今のところ微小な違いのように思われます。 しかし、中国は生産台数なら異常な速度で急進しており、 日本やアメリカに追いつき・追い越す可能性はあります(b)。 (b)国別の自動車生産台数(右値は前年比/OICA) (EU27 1858万台 +1.1%) 日本 1148万台 +6.3% アメリカ 1126万台 -5.7% 中国 719万台 +25.9% ドイツ 582万台 +1.1% 韓国 384万台 +3.8% フランス 317万台 -10.7% インド 194万台 +18.7% イギリス 165万台 -8.6% 台湾 30万台 -32.1% でも実は、中国自動車は技術では全然追いついていません。 電子系と比べても技術蓄積は格段に遅れています。 奇瑞汽車とか吉利汽車とかいった中国地場メーカーの 名前を知ってる人は多くないでしょう。 先進国でまともに売れるような品質の車は作れないのです。 中国ブランドの自動車の買い手は国内か発展途上国であり、 当分の間は先進国に浸透する可能性は低いです。 中国政府は自動車を重要産業と位置づけ様々な面で介入していますが、 政府の干渉がどう出るかは現時点では分かりづらいです。 自動車は人件費に比例して簡単に安くなるわけではないため、 今のところ中国で自動車を作る大きいメリットはないのですが、 それでも内需拡大を見込んで急激な増産が行われています。 韓国の場合はまた状況が全然違います。 現代自動車は、多くの部品を日本から輸入しているとはいえ、 先進国に見劣りしない品質の自動車を作れるようになりました。 でも韓国で製造するコストメリットが特段大きいわけでもなく、 韓国の自動車産業が今後も発展するかどうかは 分からないように思われます。 >ソフトウェアを見たって、中国・インドの >技術者の追い上げは凄まじいものがあります。 将来、インドのSE/プログラマ人材が豊富になり、 通信技術ももっと便利になったら、先進国のSE/プログラマーの 賃金が下がってしまうという可能性は考えられるかもしれません。 しかし、SE/プログラマ以外の先進国の消費者としては、 ソフトウェアが安くなって豊かになります。 つまり、先進国の該当する技術者にとっては頭の痛い話なのですが、 トータルで見れば、優位のある部門に資源が移動することで、 経済効率は上がるということになります。 なお、日本のソフトウェア産業が世界的な活躍をした 歴史はないので、追い上げという問題ではないと思われます(c)。 現時点では、シリコンバレーの技術者の収入は まだまだ非常に高いもので、オフショアリングは 広範な分野にまでは浸透していないようです。 (c)コンピュータ・情報サービス輸出(2004年/OECD/IMF) 1 アイルランド 186億ドル 2 インド 177億ドル 3 イギリス 106億ドル 4 ドイツ 79億ドル 5 アメリカ 66億ドル 6 イスラエル 43億ドル 7 スペイン 29億ドル 8 カナダ 28億ドル 9 ベルギー 24億ドル 中国のソフトウェアは、インドほど発展していません。 組み込みソフトウェアや内需の分野に限られているようです。 日本の企業は、アメリカの企業ほど オフショアリングに乗り気ではありません。 >さらには「ゆとり教育」などで日本全体の学力が落ちていて、 >私を含め未来の担い手の技術が世界に通じるのかどうかも疑問です。 人口のごく一部である修士号のエンジニアに要求される学力と 日本全体(平均?)の学力との間には違いが大きいと思われます。 アメリカの高校までの教育の質はひどいものともいわれますが、 大学以降の教育では日本よりずっと充実しているともいわれますし、 医学や自然科学、社会科学では、 アメリカの優位は大きく揺らいではいません。 義務教育の学力を詰め込むというより、 大学以降の教育の充実が注視されていないようにも思われます。 >日本には、地下資源もありません。 >自給率だって僅か40%という異常な数値の国です。 アメリカからサウジアラビアまで、全ての資源を 自給している国はありません。 地下資源や農産物を輸出するor輸入しないと、それだけ 為替レートが釣り上がって工業が育ちにくい可能性もあります。 例えば 自給率=1-輸入額÷(国内総生産-純輸出)だと仮定すると、 ↓このような値になるようです(d)。 (d)自給率?(2006年) 日本 86% アメリカ 86% フランス 77% イギリス 76% 中国 68% ドイツ 66% 韓国 65% 日本人やアメリカ人は、商業とか教育・医療とかの、 貿易とはあまり関係ない分野に大きいお金を費やしています。 物だけあっても生きられませんから。 >それでも日本が豊かでいられるのは、 >頭を使い他国に出来ないことをしたからではないのでしょうか。 生活水準の指標は、貿易額ではなく1人当たりの国民所得であり(e)、 内需産業(こちらの比重が大きい)を合わせた経済効率で決まります。 (e)1人当たりの国民総所得(GNI/2006年/購買力平価/世界銀行) アメリカ 44,260ドル 香港 38,200ドル オランダ 37,580ドル イギリス 35,580ドル フランス 33,740ドル 日本 33,150ドル ドイツ 31,830ドル シンガポール 31,710ドル *台湾 30,690ドル(GDP/IMF) イタリア 30,550ドル 韓国 23,800ドル 中国 7,740ドル インド 3,800ドル 日本が頭を使ってキャッチアップしたことは確かですが、 でも日本だけが特別というわけではありません。 アメリカや欧州と同じ経済効率が達成できれば、 それだけ豊かになるというだけです。 輸出額でも日本が世界一になった事はありません。 輸出額世界一はドイツ、次はアメリカです(f)。 これは中国がまもなく追い越すかもしれませんが。 経済規模当たりの輸出額なら、 ほとんどの国が日本より大きい額を輸出しています。 (f)輸出額(2006年/世界銀行) ドイツ 11,123億ドル アメリカ 10,373億ドル 中国 9,691億ドル 日本 6,471億ドル フランス 4,901億ドル オランダ 4,621億ドル 韓国 3,257億ドル 現状では日本のハイテク輸出産業が衰退する傾向は見られませんが、 もしも日本の工業製品が売れなくなったとすれば、 円安が起こって物価が上がります。 しかし、例えば1ドル=200円になったとすれば、 日本は低コストを武器に輸出を拡大するため、 為替レートはどこかで均衡します。 輸入品にこれまで1割かけていたのを 2割かけなければいけなくなるといった可能性はあります。 例えば中国産衣類・家具・自転車とか、 アメリカ産CPU・ソフトウェアとかの値段が上がります。 でも、例えばレジの自動化などで非製造業の効率化が進めば、 もっと値段が安くなるなんてこともあるかもしれません。 色々合わせてみたら、未来に貧しくなる可能性は低いでしょう。 いやもしかしたら、インド人がサービスや商取引を自動化する ソフトウェアをがんがん作ってくれた方が、 日本のものつくり振興以上に日本経済に大きく 貢献する可能性だって全否定はできないかもしれません。 >このまま日本の技術は他国に追い抜かれていってしまうのでしょうか。 日本は世界的に高いR&D支出を費やしています。 世界で最も多くの特許を出願している国の1つです(g)。 現時点では衰退といった色は伺えません。 中国進出も産業特化という意味で、 日本企業の技術力に貢献したという見方もあります。 (g)米欧日の特許出願数世界シェア(2005年/OECD) アメリカ 31.0% 日本 28.8% EU 28.4%(独11.9% 仏4.7% 英3.0%) 韓国 6.0% 中国 0.8% 台湾 0.3% 雇用が心配という事であれば、日本の研究者の 雇用に現状ではトータルの減少傾向は見られません(h)。 といっても職業柄、研究者の雇用は安定でないかもしれませんが、 中国や韓国がなくても不安定な事には変わりありません。 (h)雇用1000人当たりの研究者数(OECD) 1985年 日本6.2 アメリカ7.3 EU- 1990年 日本7.4 アメリカ- EU- 1995年 日本8.3 アメリカ8.1 EU4.8 2000年 日本9.9 アメリカ9.3 EU5.2 2005年 日本11.0 アメリカ9.7 EU(2004年)5.8 中国に関しては、現時点では日本のエンジニアや 日本企業の技術とほとんど競合していません。 むしろ、需要を拡大して、 日本のエンジニアにチャンスを作っている面もあります。 中国は依然貧しい国で、高度な技術力を持つ企業は少ないです。 まだまだ、基幹部品は作らず輸入する方向性です。 中国から世界への輸出額が増えるほど、 日本や他の地域からのハイテク部品の輸入額が増えます。 ただ中国企業は、部品を汎用化して低コストにするという、 日本企業とは異なった方面の技術開発を行っています。 中国は人材面では頭の切れる人間は多く、 アメリカの著名な大学院、ハイテク企業でも、 中国系エンジニアの人材が欠かせません。 将来的にそれなりに技術開発に貢献する可能性はありますが、 現在のところインフラ・制度・環境面が優れない状況です。 韓国や台湾に関しては、中国とは全く状況が異なります。 韓国や台湾は一昔前のイメージのような遅れた国ではありません。 最近の大学進学率・大学院進学率は日本以上で、 PISAなどの国際テストも日本の成績以上、 相当大きい額のR&D支出を計上しています。 留学経験を持った国際性のある人材も多ければ、 台湾には優良なベンチャー企業が日本よりもたくさんあります。 …といっても現時点では対日貿易赤字が大きく、 それなりに各国は大きい課題は抱えているのですが、 長期的には日本に近い水準を確保できるようになる可能性も 排除はできないとは思われます。 長期的には韓国や台湾は非常に豊かな地域になる可能性はありますが、 これが日本経済に対して負の影響を与えるわけではなく、 プラスの経済効果を与える可能性もあります。
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- code1134
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日本人が(単独が他の外国人との共同作業でかは兎も角)発案した、新機軸の画期的技術が工業(商品)化して、国内外に広まり、人類に貢献できるなら、"日本人が日本国内で、オマケに日系企業の手で"でなくても構わぬのが私の視座です 例えばイチローや松井、両元日本のプロ野球選手が(2007年12/24)現時点で米国の大リーグで活躍し、(病気で降板したのは残念ですが)サッカー日本の(オリンピック)チームの指揮官が(旧ユーゴ出身の)オシム氏だった等々を受容し、取り立てて反対運動がないのと同様に捉えていけば済むただそれだけの事でしょうし、前段の一例として、ソニーからIBMの研究所に移り、そこでの研究が評価されノーベル賞(物理)を受賞した、江崎玲於奈氏の名を挙げて置きます。 http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/tour/nobel/esaki/p1.html 又韓国や昨今では中国etcの製品の対日輸出(orそれと体化された型での技術の向上)が著しく映る面もありますが、かつて40余り前に日本も対米(対欧)輸出で目立ち、それをバネに今日のポジションを得た経緯もありますから、"伸びるときだけOKで、追われる立場だけはNG"は国際社会では(国内以上に)許されぬのも自明です。 但し、IT関連の製品が正にそうですが、複数の機器相互間の利用が係る製品関連の技術では互換性なり、国際基準なりが絡んできますので、この点での、主導権をしっかり握る為の交渉能力だけは磐石にしておくべきだと思うのです。(尚、この点を含め櫻井よしこ氏が週刊新潮(12/20号)に寄稿しています。) 前置き(?)が長くなり過ぎましたが、劇に例えるなら、第一幕は終え、見栄えがしないのに似ているのかも知れませんが、ならば第二幕以降出来映えが納得し得る様努力すれば良いではないでしょうか? そして、場合や国際情勢によっては、NO5さん他が指摘されておられる如く、金融立国化への途を模索する選択肢も当然の事ながら含まれ得る訳です。 最後に、今回のお題と"技術貿易""企業内分業"のワードが係ってきますので、この切り口からのURLの一部を挙げ、同時に拙いカキコみに終った点をお詫びして置きます。失礼致しました。 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/16/06/04060202/027.pdf http://www.dbj.go.jp/japanese/download/pdf/indicate/no058.pdf http://homepage1.nifty.com/Toshiaki-SUGITA/shinnka.pdf http://keizaijouhou.com/2006/01/post_375.html
- usokoku
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小泉の「労働力の流動化」政策で、熟練労働者の解雇を促進しました。 結果として、未熟な労働力ばかりになりました。 だから、ご指摘のようになるのは当然です。 また、学力については、文部省が駅弁大学を新設したときから想定されています。 文部省と農林省の役人(国家上級)は「どうしょうもない馬鹿」と呼ばれている人たちで、罵倒されるのがいやで、より馬鹿な人間を育成することで自分たちの優位性を確保する、という政策を取りました。 だから、劣った人間を大量に作る、という政策をとり、その結果、劣った人間ばかりになりました。 だから、ご指摘のような状態になるのが当然であり、文句を言っても始まらない。 よりひどくなる弟子用。
お礼
ますますひどくなるんでしょうか・・。とても残念です。 文句ではなく、憂いでいるのです。 ニヒリズムに浸り、役人が、政治が駄目だからどうせだめなのだと思うのではなく、何か私に出来る事がないか考えてみたいです。 回答、ありがとうございました。
- gootttt
- ベストアンサー率61% (191/309)
現在猛烈に世界的地位が低下しているのは事実でしょう。 ただし、主な原因は日本の弱体ではなく他国の猛追です。 日本の弱体化もあるには有りますが、どちらが大きいかといえば明らかに他国の猛追です。日本がやっていたことを皆がやるようになったのが最も大きな原因です。 他国が猛烈に勉強して、協力して、競争しているのに、日本はゆとりだ、外資はイヤ、競争もイヤと(負けるのはいやカクサカクサ)もたもたしているので、追いつき追い抜かれようとしているのです。 現に一人当たりのGDPで世界トップだった日本は現在15位程度まで落ちていますし、その傾向は今も続いています。 http://tinyurl.com/2ywavy 学力については↓等も参考になると思います。 http://tinyurl.com/2ymhfk 70年前の日本はアメリカに『ジャップに自動車やコンピューターなど作れるわけが無い』と言われていました。しかし日本人はアメリカ人より良い自動車やパソコンを作れるようになりました。 同じように、日本に出来たことで中国韓国にできない事は有りません。 今の地位に胡坐をかいていればいずれはその座を引きづり下ろされます。 イギリスに引きづり下ろされたスペイン、アメリカに引きづり下ろされたイギリス、日本に引きづり下ろされた80年代のアメリカなど、そのような例は枚挙に暇がないです。 そして今日本がそのような立場になりつつあるという事です。 まあ救いは二つ+1有ります。 一つは、他国に抜かれてもそれが原因で日本が貧しくなるわけでは有りません。豊かさとは基本的には絶対的なモノです。横でステーキ食っている人が居ようが、自分の餃子の価値は変わりません。むしろおこぼれをもらえる分日本には+になります。 没落したイギリスが何とかやっていけたのはアメリカが居たからです。日本に抜かれた時のアメリカの最大の支えは日本でした。同じように日本が中国に抜かれても中国の経済力が日本の支えになるでしょう。 まあ隣でステーキ食べている人が居れば、気分の問題で餃子の味(幸福感)も変わるかもしれませんが、物理的豊かさは変わりません。貧しくなるとしてもそれは少子高齢化の影響でしょう、中国の影響では有りません。 二つ目は、一度没落しても復活した例も多々あるということです。 日本に抜かれたアメリカはITと金融によって見事に復活を果たしました。アメリカに抜かれたイギリスも金融によって見事に復活を果たしました(復活には90年近くかかりましたが)。 気休め程度にもう一つ、まだ完全に抜かれたわけではありません。 金融でいえば東京市場は今だなんとか三大市場のうちの一つです。1000兆を超える個人資産もあります。 技術もかなりの面でトップクラスです。製造業もまだ力を持っています。つまり、技術や製造などの現場の力は一級品です。 日本にはポテンシャルは有ります。 しかし日本はそのポテンシャルを全く生かせていません。 東京市場は時価総額でこそ世界二位ですが、新規上場では三流です。 1000兆を越える個人資産も金利が2%足らずの国債に塩漬けにされていては効果が有りません。 技術面などの現場が強くても、組織管理としての経営が駄目なのでそれを生かせていません。(現場感覚で経営をやる為大局観が無い→しわ寄せが現場に行く) 逆に言えばそれだけ改善する余地があるということです。 金融市場や金融機関の自己改革は細々ながら進んでいます。周りはその3倍の速度で変わっている事に目を瞑ればよくやっているといえるのかもしれません。 個人の金融資産の効率かも細々ながら進んでいます。良い例が政府系投資ファンド構想です。 経営の面でいえば、喪われた10年で政治改革並びに企業改革は大分進みました。しかしここで安心しちゃって一息ついてる感があるのが疑問ですが、ここ数年で人員が大幅に入れ替わるので一気に変わるかもしれません。 団塊世代の退職はデメリットもでかいですが、メリットも大きいです。その中で最大のメリットは経営陣が入れ替わる事だと思っています。 まあ正直難しいと思います。中国を初め今猛烈に追い上げている国々とは勢いが違います。気力が違います。半端に守るものがある分しがみつけるものがある分もたもたしているばかりの日本ではどうしようもないと思います。 ですから、一人当たりの豊かさならばそうそう負けはしないでしょうが、経済の面でも外交(政治)の面でも、世界をリードする立場は完全に奪われるんじゃないかと思います。
お礼
やはり他国と比べるとハングリー精神が違いますね・・・。 私も、日本は追い詰められて失ってからじゃないとその事に気づけないのでしょうか。 でも、一度失ったものを取り戻すのは、失わない努力をするより100倍もの努力しないと取り戻せないと、常々教えられてきました。 力はあるが生かせていないというのは、まさにその通りだと思います。 大切なものが失われようとしているのに何も出来ない。そんなもどかしい気持ちでいっぱいです。 どうか一日でも早くみんなが気づいて自覚し、行動してくれる日が来て欲しいですね。 回答、ありがとうございました。
- No_14
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まず結論から申します。 「日本の技術力はとても優れています。今後も衰退することはありません。」 なぜなら 「あなたのような方がいるから」です。 日本の技術力は凄いですよ! 工業機械や精密部品、医療機器は世界一です! 現在、世界の半導体に使用されるシリコンや工業ロボット、炭素繊維は日本の独壇場です。世界シェア80%ですよ!! 凄いのは大企業だけではありませんよ~。日本の『町工場』もスゴインです! 東京にとある製作所があります。そこで作られるロケットの頭の部品がなければアメリカのスペースシャトルは飛べません。 携帯電話の小型化に直結する電池のステンレスケースを細く絞る技術は世界でも日本のとある会社にしかありません。 まだ日本の将来が不安ですか?分かりました... サッカーワールドカップで審判が使うホイッスル。この製造を一手に担っているのも日本の会社です。 ※砲丸投げの砲丸は、シドニーオリンピックでは1位~12位までの選手が、日本の同じ製造会社のものを使用しています。そして、心臓手術に使用する人工肺、歯医者にあるデンタルミラー、卓球のラケット、などはどれも世界シェアナンバーワンです。 (※世界一受けたい授業より抜粋) このように最先端の機器だけでなく、昔ながらの匠の技術でも世界に誇るものを日本は持っています。 えっΣヽ(`д´;)ノまだ不安ですか!? では・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・ ・・・・・・。 (´Д`A;)ハァハァハァ すみません。興奮してしまいました。 そうは言っても現在、アジア地域の工業化が急速に進展するにしたがって日本の製造業が厳しい価格競争に晒され、困難な状況に直面しているのもまた事実です。 そのため多くの企業が今もなお製品開発にそれこそ血の涙を流しています。日本企業の競争力が保たれているのはこうした弛まぬ努力の賜物です。 しかし念頭に置いておかなければならないことは、「何から何まで日本の技術が世界トップということはありえない。」という点です。 国によってオハコの技術は違います。韓国の場合、オハコが液晶TVであったりDRAMな訳ですね。 そして日本は前述した技術であったりします。(まだ語り足りませんが・・・) 日本のこうした技術を支えているものは『教育』だと私は考えます。 日本は400年以上もの間”教育”に重点を置いてきました。ゆとり教育がありましたが大勢は今も変わっていません。今後もこの状況は変わらないと思います。 >私は幼い頃から電化製品などが好きで、将来はそういうものを作ることに携わりたいと思い、高校こそ普通科だったものの大学は工学系の大学に進学しました。 >大学に入るまで、日本の製品は素晴らしい、日本の技術力はとても優れているのだと思っていました。 >人々の暮らしを豊かに、そして便利にしているのだと信じていました。 >それを心から誇りに思っていましたし、大学に入学したときにはいずれその技術の一翼を担えるのだと、胸を躍らせていました。 質問者様のような方がいらっしゃれば日本の将来は安泰です。 >このまま日本の技術は他国に追い抜かれていってしまうのでしょうか。 >そう思うと、悔しくて悲しくてなりません。 技術者も同じ気持ちです。 「絶対追い抜かれてなるものか!」 「絶対追い抜き返してやる!」 「絶対あそこより良い製品を作ってやる!」 このような気持ちがあるからこそ日本は世界に冠たる「もの作り大国」でいられるのです。 逆にこのような気持ちがなければ技術者はやっていけません。 もう一度始めに書いた言葉を書かせていただきます。 「日本の技術力はとても優れています。今後も衰退することはありません。」 なぜなら 「あなたのような方がいるから」です。 頑張ってください。 日本の未来はあなたのような、技術者を志す方にかかっています!!! 質問者様のお力添えになれば幸いです。
お礼
ありがとうございます。とても励まされる内容でした。 私のような一個人が大きな変化をもたらすのは難しいと思いますが、多くの人が国の将来を憂い、変えようとする心を持ってくれるよう願いたいと思います。 多くの人が憂い、変えようと思ってくれるのであれば、きっといい方向に日本は動いてくれると信じています。 そんないい方向への礎になれたら素敵です。頑張りたいと思います。 回答、ありがとうございました。
- cobe
- ベストアンサー率23% (54/227)
>日本には、地下資源もありません。 地下資源が豊富な国は、技術さえありません。地下資源が無くなるXデーをかなり怖がって居ますよ。 彼らの対応策は、「投資にまわして運用利回りだけで食ってく」です。それに比べると、日本はすごく未来があります。
お礼
確かに、地下資源に頼りきってるのは非常に不安な状態ですね。 いずれ、尽きるものなのですから。 回答、ありがとうございます。
このまま日本の技術は他国に追い抜かれていってしまいますよ。 日本は、確かに今少し他国をリードしていますが、そんなに他の国との違いはありません。なぜなら、昔からある伝統・風習・習慣として、主君国であるにもかかわらず、以外に平等で均一な社会でありました。そのため、それ以外にも要因はありますが、基礎の学問が割りと国民に浸透しており、貧乏な時代から教育が栄えていて、社会の底辺から国家を担う人物が出て来て国家自体がこの100年間活性化しておりました。 しかし、特に豊かになるとどの国の国民もそうだと思いますが堕落していくのです。それは、ニート問題等今の日本を現しております。しかし、一度高レベルに達した国家はある程度のレベルにとどまっています。大変な国家行政の間違いを行わない限り先進国になった国家はそのまま先進国であり続けます。(最貧国にはならない) 知っておかなければならないのは、日本は特別な国家ではないと言うことと、教育の意欲を国民に持たせ続けることの大事さを考え続けなければならないのです。それを連続して成し得ている国家はまだ地球上にはありません(何百年とかのスパンで考えて)。 資源があるとか、自給率とかは、教育を受ける意欲があり、正しい教育を受けた国民がいる限り、超越出来得る問題であります。 他国の尊敬を必ずしも受ける必要なんかありませんが、教育を受ける意欲を持った国民が、正しい政治の元でバランスのいい道徳、国家思想、科学等の教育を受ければ、その国は栄え、他国から尊敬の念で見られるでしょう。 嬉しい事に、世界的に見れば今の日本は尊敬されています。でも、斜陽であることは確かです。 今後、科学技術のみを考えずに、社会のあり方をトータル的に考える必要性があると思いますよ。科学技術の発展には、国民の総合力が必要なのです。 最後に考えてください。石油産油国は、早半世紀石油のお陰で税金ただの国もあるのに科学先進国になった国は皆無です。日本は何もなくても石油産油国以上の富を稼ぎ出しました。つまり、国は人なんですよ。
お礼
国は人。 非常に重たい言葉です。 確かに勤勉である日本人であり続けて欲しいと願います。 技術者だから、理系だからと思うことなく、政治や社会についても興味を持ち、技術だけではなく日本という国そのものを考えていけるような人間になりたいと、改めて考えさせていただけました。 回答ありがとうございました。
- hikki-hikki
- ベストアンサー率26% (1198/4585)
物作り日本は衰退して行くでしょうね・・・。 甥っ子(小学5年生)にプラモデルを買ってあげたら、「出来ない~っっ!!」「難しい~っっ!!」って泣くのです。 購入する時、自分の感覚では小学3年生で余裕なレベルかな・・・と、思ったのですが・・・。 本人曰く、作った事ない・流行っていない・・・との箏・・・自分の子供の頃はプラモ三昧の日々だったのに・・・。 あと、パソコンのケースを開けて修理していたのですが、脇を通った甥っ子は・・・「修理してるの? ふーん・・・」と素通り・・・。 パソコンは触るのに中身はまったく興味なし・・・・。 こんなヤツ等が大人になったら到底物作りは無理と確信しました。
お礼
私も小学生の頃にプラモデルを作った記憶があります。 他にもゴミ捨て場に捨ててある家電製品を拾ってきて分解したりもしてました。 たった10年でそこまで変わってしまうものなんでしょうか・・・。ショックです。 一例として参考にさせていただきたいと思います。 ありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございます。 善意の回答で成り立っている教えてgooで、これほど詳しいデータのある回答をいただけるとは思ってもおらず、感激しております。 これほど詳しい回答が出来るというのは、よほど経済に詳しい方なのでしょうか。 仰るとおり、経済は単純な足し算引き算で計れるものではないのですね。 日本の技術としてではなく、人類すべてに貢献出来るグローバルな技術と考えられればよいのですが・・。 まだまだ若輩者なので、どうしても競争心が出てしまうようです。 それでも、この回答をいただけたおかげで心が軽くなった気がします。 ありがとうございました。