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日本の経済状況について
- 日本の経済状況と技術力の現状について心配が広がっています。
- 日本の企業が韓国や中国に追い抜かれているという報道があり、GDPの順位も下がっていることが憂慮されています。
- また、シャープなどの日本企業が海外企業に支援を受けるなど、日本の技術が海外に流出している懸念もあります。
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韓国に抜かれたのは、一つにはウォン安円高の影響があります。韓国の電化製品は基礎部品(要素部品)などは日本から買っていますので、韓国の製品が売れれば売れるほど日本が儲かるという構図でもあります。 中国がGDPで日本を抜くのは当たり前です。人口10億人と人口1億3千万では一人頭のGDPで1/10稼げば達成できるからです。実際に一人頭GDPでは日本の5万6千ドルに対して中国は5千5百ドルと1/10ぐらいです。 ですので、その程度で嘆息する必要はありません。 >日本は、ゆとりのせいで、今まで日本の経済を引っ張ってきた、技術力が落ちているのでしょうか? 違います。ゆとり教育が始まったのは1980年からです。一番年上でもまだ40歳になっていません。技術的、彼らゆとり教育世代が開発の主体になるのはむしろこれからですし、開発の主体になれたとしてもそれを径庭的に製品化するかどうかはもっと上の世代が行っていますので、まだまだ先の話です。 したがって、ゆとり教育が日本の製品力技術力を落としたとはまだ言えません。むしろこれら商品力が上がるかもしれませんよ。 >これまで経済力があった時にでさえ、借金がたくさんあったのに、これから、一体どうなってしまうのでしょうか? とりあえず今のところは大丈夫でしょう。ただし、段々余裕がなくなってきていることは確かです。 ただ、現状ですぐにギリシャのようなことになるとは思えません。理由は、まず日本国債の購入者の大多数が日本国内に居ること、また日本はアメリカ国際など海外に債権をたくさん持っていて「純債権国」であるからです。 世界中の経済のバランスがありますので、絶対に大丈夫とは言えませんが、すぐに危険視する状態ではないといえます。ただし改善は急務です。 >シャープが台湾の会社に助けられようとしているとのことですが、ますます日本の技術が海外に行ってしまうことも、心配です。一時的には良くても、長い目で見ると、日本の経済に大きな打撃はないのでしょうか? あるとは言いにくいです。まず欧米の世界企業は世界中のいろいろなところに工場や研究所を置いています。たとえばドイツのボッシュなどは、世界中の工場で幅広く自動車部品や電動工具などを作っていますが、技術が流出したという話はありません。 つまりやり方次第ということであり、日本はまだまだ日本人が働く日本企業から抜け出せていません。これらを改善して世界企業になるべき会社もあるでしょうから、シャープのような事例は日本人にとって良いことだともいえます。 その代わり、日本人も外に出て行く必要がありますし、外国から日本への投資や会社の進出も加速してもらう必要があります。 >日本の企業が、技術者もリストラしていて、その方たちが韓国や中国に渡った、と聞きました。それは本当なのでしょうか?だとすると、日本は、日本の企業は、技術者を大切にしていないのでしょうか?私は、資源の無い日本の生きる道は、高い技術力しかないと思うのですが…。 給料などの待遇面では日本の企業は韓国やアメリカよりも待遇が悪いとも言えます。しかし、そういう企業は優秀であれば高い給与を得られますが、そうでなければすぐに首を切られる覚悟も必要です。 日本の場合は給与が満遍なく行き渡る変わりに待遇がそこそこ、韓国やアメリカなどは高い給料の人と戸安い人、それ以上に階級が厳密に決まっている厳しい世界です。 ですので、日本式の良さもあり、技術者を大切にしていないとはいえないですし、どちらが良いとも言えません。 >今年から、かなりゆとりが終わってきていますが、これからまた学力が向上すれば、また日本は力がついてくるのでしょうか? そうは思いません。 そもそも、ゆとり教育とは「押し込みの学習をやめて、自分で考える力をつける教育」が目標でした。 なぜこういう教育方針に変更になったかというと、すでに大量生産大量消費の時代が先進国では終わったからです。 そのためiPhoneのような「今まで無かった」製品でないと売れない時代がやってきたのです。これをアルビン・トフラーは「第三の波」と呼び、堺屋太一は「知価革命」と呼びました。「知価」ようするに、製品そのものが「取扱説明書が無くても誰でもすぐに使える」というような、知的な仕組みが要求されそれが商品の価格を決める時代が来ているということです。 そしてこれらの商品を日本が生み出すことは出来ませんでした。元々ソニーのウォークマンにしても発送の源は西海岸のジョガーがラジオを聴きながらランニングしているのを見たことに始まります。 これらの自由な発想ができる教育を目指したのが「ゆとり教育」の本質です。 また、iPhoneが発売されたときに、日本のメーカーの技術者がiPhoneを分解して「なんだ技術的には大した事がないな。これならうちでもすぐに作れますよ」と社長に報告したそうです。 しかし社長は激怒し「技術的にできるのならば、どうしてこういう製品が開発されていないんだ!」と言ったそうです。 つまり今は「技術力」だけではダメで、それを「知価」=そのアイデアを価格に乗せても買ってくれるだけの魅力、まで高める努力が必要なのです。 日本の商品は車なら燃費、テレビなら大きさや綺麗さ、など誰でも分かりやすい指標があればすぐにいいものを作れるのですが「多くの場合、人は形にして見せて貰うまで自分は何が欲しいのかわからないものだ。(スティーブ・ジョブス)」という、最初からオリジナルな発想が必要なものを作るのはすごく苦手なのです。 ですから、むしろゆとり教育を受けた新しい発想のほうが、日本を再生させる新しい製品を生み出すかもしれません。 これかの日本に必要なのは「高度な製品を作り、高度な文化を誇る国が、世界に何を輸出するか」です。 そういう点ではジャパンクールはひとつのいい兆候だといえますが、アメリカと違ってそれが経済に結び付いていないのが問題です。 こういう文化と経済を結び付けるのはやわらかい頭の新しい発想が必要です。こういうことができるようになるためには、それぞれが「考える力」を持っている必要があります。 詰め込み教育だけではダメなんですよ。
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>日本の体制作りと一握りの天才に期待したいと思います。私も子育て頑張ります。 そうですね、次世代の人たちにも日本人の良いところが受け継がれると良いですね。 実は、私も日本メーカーに10年ちょっと居たんですが、その後外資企業(欧系)に転職した人間なんですよね。言ってしまえば裏切り者です(笑)。もっとも優秀なエンジニアでは無いので「すわっ技術流出か!」なんてのは全然関係ありませんけどね。でも技術屋としては、年功序列的にしか評価されない日本企業よりも、より優秀な人間が適正に評価されるこっちの方が遣り甲斐は感じられます。日本企業って確かに強大なのですが、、、なんていうんですかね、、、ちょっと息苦しいんですよね。こっちだと、年上の人だろうが役職が逆転しているなんて普通だし、ビシバシ指示を出したりもできますから。 >ますます日本の技術が海外に行ってしまうことも、心配です。一時的には良くても、長い目で見ると、日本の経済に大きな打撃はないのでしょうか? 周りにも有名企業から同じような感覚で外資に転職してきている人ってチョイチョイいますよ。サムソンに行った人も知ってます。今後「日本企業だから」とか「アジアの企業だから」「アメリカの企業だから」って感覚は徐々に薄くなってくると思うんですよね。それが時代の流れですよ。日本は、そういう外の力を上手く利用して、外国人の力も上手く利用して、ますます発展できれば良いなと切に思います。 でもホンハイはねぇ、、、、あそこはヤバイ(笑)
お礼
会社内の息苦しさは、大企業も小さな会社も同じなのですね…。確かに、やりがいがあったほうが、仕事は楽しいですよね。ありがとうございました。
- Mokuzo100nenn
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韓国に抜かれたなどとストーリを捏造をする人が多いのでこまりますね。 韓国発祥のサムスン電子という多国籍企業が、日本発祥のソニーという多国籍企業にある面(テレビや携帯端末)で負けたからって、国としての日本が大韓民国に負けたなんてストーリーしにしちゃいけませんよ。 もし、そんな捏造ストーリーがまかり通るなら、今から30年以上も前に日本発祥電機メーカーのソニーが、アメリカのテレビメーカー、RCAを打ち負かした時点で、「日本がアメリカに勝った?」ってことになっちまう。 GDPが三位って、人口の多寡をちゃんと考えてくださいね。 中国に15億人ぐらいて、1億2800万人の日本人と大体同じGDPです。 つまり、一人の日本人が中国人10人分の経済価値をうみだしているってこと。 韓国と日本の貿易では、日本側が一兆円近い黒字ですよ。 韓国が日本から買うものが沢山あるのに、日本が韓国から輸入すものが少ないから、日本の貿易収支が黒字になります。 日中の貿易収支は、微妙で、中国へ輸出するものよりも、より多くの財貨を日本が輸入して、貿易赤字になっていますが、事態は、日本から香港に輸出されてから大陸に再輸出される流れが大きく、これが統計のマジックになっています。 香港経由で中国へ輸出される財貨も勘定に入れると、対中貿易も日本側の黒字です。 歴史上、未だかつてなかったほど強い日本。 問題は、日本のマスコミが真実報道をしないこと、そして日本人が表面的な話題に惑わされて真実を見極める力が落ちていることでしょうか。
お礼
嬉しいご指摘、ありがとうございます。読ませて頂いて、安心しました。日本は強い国なのですね。
>日本は、ゆとりのせいで、今まで日本の経済を引っ張ってきた、技術力が落ちているのでしょうか? そういうわけでは無いと思います。技術レベルは未だに高いレベルなのですが、需要とマッチしていないのです。日本の高い人件費を賄うためには一つの技術も相当の高値で売らなければなりません。要するに高レベルですが高価格なのです。一方で市場が求めているのは低~中レベルで低価格な商品で、これをスピード感溢れる速度で市場に投入しなければなりません。日本の場合は世界のスピードに追いつけず、他社に市場を席巻された後なのでどんなに良い商品を作っても時既に遅しなんですね。 >シャープが台湾の会社に助けられようとしているとのことですが、ますます日本の技術が海外に行ってしまうことも、心配です。一時的には良くても、長い目で見ると、日本の経済に大きな打撃はないのでしょうか? これはFoxconn(ホンハイ)と少しでも仕事をしたことのある人ならわかりますが、おそらくSHARPはFoxconnに骨の隋までしゃぶられるでしょうね。SHARPはFoxconnをコントロールできると踏んでいるようですが、それは相当甘い考えです。Foxconnは、過去にも相当数の技術者を日本から引き抜き、それでのし上がっています。その後その技術者の末路ですが、取れるものだけ取られたら「ぽいっ」と捨てられてしまってます。あの企業はそういう所では貪欲ですよ。
お礼
ホンハイという会社は、そのような会社なのですね…台湾=親日というイメージしかなかったので、全く分かりませんでした。詳しいご説明をありがとうございました。
>日本の企業が、技術者もリストラしていて、その方たちが韓国や中国に渡った、と聞きました。それは本当なのでしょうか? それは本当ですね。まぁリストラでわたる場合もありますが、半導体装置等の場合は中韓企業が技術者を高給与を餌にヘッドハントしたと言われています。そして技術を吸い取るだけ吸い取ったら数年後にリストラ。まぁそんな例は割りとあるようですね。 >日本は、日本の企業は、技術者を大切にしていないのでしょうか? それは「Yes」です。 兎角、日本企業は技術者を冷遇していることが多いです。これは欧米企業とは全く逆の発想で、日本の技術者は給与も低く、またどんなに良い発明をしても会社に吸上げられるだけで給与もさして上がらない。一方、特にアメリカ等では技術者にとっては天国の様な地で、優秀な技術者は高給与で将来も保障されます。だから、本当に優秀な技術者は日本の企業を辞め海外に渡ります。日本は、年齢が高くなったら「ポイっ」と捨てられますからね。 >今年から、かなりゆとりが終わってきていますが、これからまた学力が向上すれば、また日本は力がついてくるのでしょうか? どうでしょう、、、。ゆとり世代が悪いとは決して言いませんが、昔のような強い「エンジニア魂」を持った人は少なくなってきているなというのが私の感想です。でも、技術は一握りの「スーパー技術者」が牽引すれば上がりますし、そういった人は年代問わず必ず出現します。ですから、そういった稀有な人材を逃さないような体制作りが、日本企業には今後求められていくのだと思います。
お礼
内部の方のご説明で、とても分かりやすかったです。貴重なご意見をありがとうございました。昔のような強いエンジニア魂を持った人が少なくなっている、というのを読むと、やはりそうか…と心配になりましたが、日本の体制作りと一握りの天才に期待したいと思います。私も子育て頑張ります。
- dolphin1016
- ベストアンサー率35% (132/367)
戦後、日本を復興させるために官僚を中心とした政府は、選択と集中を行い、苦しいなかにも政府の収支(プライマリーバランス)をとりながら、成長をつづけました。 しかし、赤字国債を発行することによる利払い負担、そして極めつけは20年前のいわゆるバブル崩壊後によって、日本は完全に力を失い、下降の一途となっています。 政治は票取りのためにあらゆるバラマキを行い、政府のプライマリーバランスを悪化させ、企業育成には力を入れずに悪い方向ばかりに進みました。Panasonic、HITACHI、NISSANは日本企業と思われがちですが、既に日本よりも海外での従業員数のほうが上回っていますし、残念なから今後そのような流れは加速していくことでしょう。 意図的な円高を是正させることができずにいるため、ゆとり教育でやる気の無い日本人を雇用するよりも、アグレッシブに働き、日本人の20分の1の給与でがんばる人達を企業は雇用するにきまっています。 このままでは日本に本社があり経営者は少しいるけど、その経営者すら半分以上外国人で、従業員のほとんどが海外という笑えない話がますます現実的なものとなってきています。 優秀な頭脳はすでに技術者、経営者ともに海外に渡っており私自身も時間の問題だと感じています。このままでは政府の助成金をあてにする農林水産業と、老人しか日本にはくなくなってしまいます。農林水産業が主力とは、とても笑えない状態ですね。 この現実は、現状のままでは20年後の日本の姿です。 これを変えるためには、政府だけでなく日本人そのものの意識も変化させる必要があります。 ●悲観せず、国民ひとりひとりができることを考え、海外のひとに負けないように社会人になっても勉強して働く。 (社会人になると勉強をしない人がとても多いことに驚愕させられます) ●英語を始めとした言語能力が低いので、言語・文化・宗教を学び、国際コミュニケーション能力を高める ●視野を世界にむけ、CNN、BBCを良く見る。(日本の民法ニュース番組はゴミばかり) そして政府としては ●米国が意図的に行っている円高を辞めさせる ●米国債を処分し政府のファンド部門を組成し企業育成に務める ●法人税を大きくさげ、国際競争力をつける ●工場設立用地、工場の上屋は政府が企業に対して安価に貸し付ける方法をとる(中国で主流) ●定年退職をした技術者に機密保持を守らせ、同業他社に移る場合には損害賠償を適用する法律を作る。定年後雇用も推進させる ●4月入学を廃止し国際的な9月とする。留学者を迎えたり送り出せるよう、国際的な交流を可能とする たくさんありますが、なおすべきは日本の腐敗した政党政治でしょうか。 票取りで遊んでいる人達ばかりで、その犠牲になっているのは国民です。 維新の会はとても恐ろしい実態なので、メディアにまどわされず真実を探し出してください。
お礼
円高は、他国の意図的な操作なのですね…。また、具体的な解決策、どれも共感できます。日本のマスコミがゴミばかり、票取りのためのバラマキも全くその通りだと感じます。技術者の機密保持・定年退職後の雇用推進、素晴らしいお考えだと思います。私も勉強し、子供の教育も頑張って行きます。
お礼
分かりやすいご説明、大変ありがとうございました。大変勉強になり、少し安心しました。ところで、なぜ円高・ウォン安なのでしょうか?韓国はもうかっているのではないのでしょうか?