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数学A 「命題と条件」、「論証」について教えてください。
- 数学Aの命題と条件、論証について教えてください。
- 「すべての~」の否定と「ある~」の関連性について疑問があります。
- また、「ab=0⇒a=0かつb=0」と「ab≠0⇒a≠0またはb≠0」についても理解したいです。
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(1) 「すべてのxはAである」の否定は「或るxはAでない(=Aでないxが存在する)」です。 例を挙げれば、「すべての人間は死ぬ」の否定は「或る人間は死なない(=死なない人間が存在する)」ということです。 また、全体の否定でなく一部の否定であれば、また変わってきます。 例:「すべての人間は死ぬ」の「死ぬ」だけを否定すれば、 「すべての人間は死なない」⇔「『或る人間は死ぬ』ということはない(=死ぬ人間は存在しない)」 not(すべてのxはA)⇔ 或るxは notA すべてのxは notA ⇔ not(或るxはA) となります。 で、どのような問題か分からないのですが……、真偽を答えれば良いのでしょうか? 「P⇒Q」というのは、「Pが成り立つとき常にQが成り立つなら真」⇔「Pが成り立つのにQが成り立たない時があるなら偽」です。 さて問題に戻って、例えば実数xを「リンゴ」、x^2<1 を「美味しい」、x^2≧0 を「美味しくない」とすると、問題は、 「或るリンゴが美味しい」ならば「すべてのリンゴは美味しくない」 と書き換えられます。……まったく意味不明ですが。 「あるリンゴが美味しい」ならば「『すべてのリンゴが美味しくない』わけではない」 ≡「或る実数xについて、x^2<1」⇒「『すべての実数xについて、x^2≧0』ではない」 でしたら真になります。 (2) 「a=0かつb=0」は、その通り「a=0 and b=0」の意味です。つまり、 「a=0,b=0」……○ 「a=0,b≠0」……× 「a≠0,b=0」……× 「a≠0,b≠0」……× となります。 なお、ド・モルガンの法則というものを学んだかと思われますが、 この否定「not(a=0かつb=0)」は、「not(a=0)or not(b=0)」⇔「a≠0 or b≠0」となります。 そして、「または(or)」という場合、数学では通常、「両方とも」のときを含みますので、 「a=0,b=0」……× 「a=0,b≠0」……○ 「a≠0,b=0」……○ 「a≠0,b≠0」……○ となります。先のものとまるっきり逆となっていることにお気づきでしょうか。 とある数学者の言ですが、「数学とは言葉」です。 言葉ですので、定義があやふやですと、正しく読み書きや会話はできません。 逆に言うと、定義がしっかりしていれば、日常会話レベルで苦労することはそうそうなくなります。 言葉の意味に疑問を持って、それをはっきりさせようとするのはとても良いことだと思います。 これからも頑張ってください。
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- stomachman
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(1) 命題の否定を作る操作は、背理法(帰謬法)などの証明を行う際にどうしても必要なんですが、間違え易い操作でもあります。 > 実際に問題で考えてみますと「ある実数xについて、x^2<1」⇒「すべての実数xについて、x^2≧0」ですよね? んん?これじゃ、なんのこっちゃ分かりません。 「ある実数xについて、x^2<1である」の否定は「全ての実数xについて、x^2<1ではない」です。前者は真で、後者は(真の命題の否定なんだから)偽。 また、「すべての実数xについて、x^2≧0である」の否定は「ある実数xがあって、x^2≧0ではない」です。前者は真で、後者は(真の命題の否定なんだから)偽。 「すべての…について○○」ってのは「任意の…について○○」ということと同じであり、「どんな…を持って来ても○○が成り立つぞ」ということです。 「ある…があって○○」ってのは「○○が成り立つような…が存在する」ということと同じであり、「…をうまく選ぶと○○が成り立つようにできるぞ」ということです。 「すべての実数xについて x^2>1である」という命題が偽であることを証明するには、反例(すなわちx^2>1でないような実数xの例)をひとつでも挙げれば良いですね。 実際、0はx^2>1でないような実数です。なので、xとして0を選べばx^2>1でない。つまり「うまくxを選ぶと、x^2>1の否定が成り立つようにできる」のであり、だから「ある実数があって、x^2>1でない」は確かに真である。従って、その否定である「すべての実数xについて x^2>1である」は偽である。 同様に、「ある実数xがあって、x^2<0である」という命題が偽であることを証明するには、その否定、つまり「すべての実数xについて、x^2<0でない」が真であることを証明すれば良い。 「ある」と「すべての」が重なって使われることもあります。 例として、「すべての実数xについて、ある実数yがあって y>xである」の否定を考えましょう。つまり「(すべての実数xについて、(ある実数yがあって y>xである))の否定が成り立つ」という命題はどうなるのか。 これはすなわち「ある実数xがあって、(ある実数yがあって y>xである)の否定が成り立つ」ということであり、だから「ある実数xがあって、(すべての実数yについて y>xでない)」と同じです。つまり「ある実数xがあって、すべての実数yについて y≦xである」ということです。 (2) 「かつ」はandであり、論理学の記号では∧と書きます。 A∧B が真であるとは、AとBが両方とも真である、ということです。なのでB∧Aと同じ意味です。 ついでに、 「または」はorであり、論理学の記号では∨と書きます。 A∨B が真であるとは、AとBの少なくとも一方が真である、ということです。なのでB∨Aも同じ意味です。 「否定」は論理学の記号では¬とか~と書きます。 ¬Aが真であるとは、Aが偽であるということです。 ¬(A ∧ B)は(¬A ∨ ¬B)と同じです。また、 ¬(A ∨ B)は(¬A ∧ ¬B)と同じです。そして、 ¬¬AはAと同じです。 「ならば」は論理学の記号では→とか⊃と書きます。 A→Bが真であるとは、AでないかBである、ということ、つまり(¬A)∨Bが真であるということです。 なので、 ¬(A→B)は¬((¬A)∨B)と同じであり、(¬¬A∧¬B)と同じであり、(A∧B)と同じです。 「あるxがあってPである」は論理学の記号では∃xPと書きます。例えば、「ある実数xがあってPである」は「あるxがあって(xは実数であり、かつ、Pである)が成り立つ」ということなので、(Rを実数全部の集合とすると) ∃x(x∈R ∧ P) と書きます。 「すべてのxについてPである」は論理学の記号では∀xPと書きます。例えば、「すべての実数xについてPである」は「全てのxについて(xが実数であるならばPである)が成り立つ」ということなので、 ∀x(x∈R → P) と書く訳です。ところで、x∈R → Pは¬(x∈R) ∨ Pと同じですから、 ∀x(¬(x∈R) ∨ P) と書いても構いません。 ¬∃xPは∀xPと同じです。また、¬∀xPは∃xPと同じです。 以上を使って「すべての実数xについてPである」の否定、つまり、 ¬∀x(x∈R → P) がどうなるか考えてみると、これは ∃x¬(x∈R → P)と同じであり、 ∃x¬(¬x∈R ∨ P)と同じであり、 ∃x(¬¬x∈R ∧ ¬P)と同じであり、 ∃x(x∈R ∧ ¬P)と同じである。つまり、「ある実数xがあってPでない」ということになります。 (「ある実数xがあってPである」の否定がどうなるかは、やってみて下さいな。) 「すべての実数xについて、ある実数yがあって y>xである」を記号で書くと ∀x(x∈R→∃y(y∈R ∧ y>x)) です。この否定も、上記の応用で出来ます。 このように記号を使って命題を書いたものを「論理式」と言います。論理式の書き方と変形の仕方を一度憶えてしまうと、ハナシがとっても簡単明瞭になり、間違えることも少なくなりますヨ。
- godanobita
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「ある」というのは「x^2<1なる実数xが存在する」という言い方です。英語だとexist(綴り違うかも><)。x^2<1を満たす実数がひとつでも存在すれば、真です。 「ab=0⇒a=0かつb=0」ですが(a,bの範囲にもよりますが)偽ですよ。
補足
すみません、ご指摘有難うございました。 偽ですね、偽ってノートに書いてあったのに入力ミスをしました。 つまり「ある」の場合は「あてはまらない」ものがあってもいいんですね。「少なくても1つはあてはまる」と同じような感じなんでしょうか。ありがとうございました。
- 333aaasssd
- ベストアンサー率37% (3/8)
(2)だけ答えさせてもらいます。 「ab=0⇒a=0かつb=0」は偽だと思います。
補足
すみません、ご指摘有難うございました。 偽ですね、偽ってノートに書いてあったのに入力ミスをしました。
お礼
回答有難うございました。分かりやすかったです。 また「言葉の意味に疑問を持って、それをはっきりさせようとするのはとても良いことだと思います。」と言ってくださり嬉しかったです。また何かありましたらお願いします。