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インフルエンザHAワクチンは何型のインフルに有効か
こんばんわ。今日インフルエンザのワクチンを先輩にうってもらいました。姉にその話をしたらそのワクチンはA型?B型?!と聞かれ思わず「さあ~」と私。私がうったのはインフルエンザHAワクチンというものですが、これは何型のインフルエンザに効くのでしょうか?!ご存知の方教えて下さい。
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現在のインフルエンザワクチンは全てHAワクチンです。 このHAワクチンというのは製造法の種類で、"抗原"、つまり抗体を作らせたい部分だけを精製したワクチンのことです。 型ですが、インフルエンザのワクチンは毎年、その年に流行しそうなタイプを推定してワクチンにする種株を決めます。 それが今年はNo.1さんの回答にもあるとおり、A型が2006年にソロモン諸島で分離された株(H1N1型)と2005年に広島で分離された株(H3N2型)の2種類、B型がマレーシアで2004年に分離された株、というわけです。 インフルエンザの「型」というのは、大きく分けるとA型、B型、C型の3種類あるのですが、実は同じ「インフルエンザウイルス」という名前になってますが、それぞれ別のウイルスといって良いほど互いに異なるウイルスです。 このうち抗原変異が激しく数十年の周期で世界的な大流行を起こし、現在も「新型インフルエンザ出現の恐れ」が危惧されているのはA型インフルエンザウイルスです。 このA型はさらに亜型に分類されるのですが、まず「HA亜型」と呼ばれる亜型がH1から16の16種類あります。このHA抗原が感染に重要な働きを示し、つまり「HAワクチン」というのは「HA抗原を精製したワクチン」という意味です。 次にNA亜型があり、これはN1からN9までの9種類あります。 というわけで、A型インフルエンザウイルスは、16×9=144種類ある、ということになります。ただ、H16型についてはまだ全てのNA亜型が見つかっているわけではないと記憶してますが。 この中で人間の間で流行しているのは、H1N1型とH3N2型の2種類です。ちなみに今年日本で出た高病原性鳥インフルエンザはH5N1型です。 ま、ここまでで済めば話はまだ早いのですが、インフルエンザウイルスの場合、抗原性が絶えず変異しているため、HA亜型が同じでもワクチンが効かない場合があります。 そのため、前年の流行時に分離された株等の詳細な抗原性の解析によって、その年に流行するであろう型を予測し、ワクチン製造の「種ウイルス」を決めているわけです。 なので毎年、亜型ということだけでいえば、H1N1とH3N2とB型の3種類のウイルスの混合ワクチンが製造されます。型は同じでもどのタイプのウイルスを使うかがキモ、というわけです。 なので予測が外れればその年はあまりワクチンが効かない、ということになりますね。
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- p33q33
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インフルエンザワクチンは前のシーズンの流行状況等の 各種調査およびWHO(世界保健機構)が公表するワクチン推奨株など を考慮に入れて、そのシーズンに流行が予想される3種類の株 (Aソ連型、A香港型、B型)が決定されワクチンが製造されます。 つまりワクチンは選定されたAソ連型、A香港型、B型の3種が 混合されています。 今年のワクチン株は以下のものを使用して 製造しているようです。 *Aソ連型 : A/Solomon islands(ソロモン諸島)/3/2006(H1N1) *A香港型 : A/Hiroshima(広島)/52/2005(H3N2) *B型 : B/Malaysia(マレーシア)/2506/2004 http://idsc.nih.go.jp/iasr/28/332/kj3321.html http://www.city.yokohama.jp/me/kenkou/eiken/infection_inf/influvaccine1.htm
お礼
こんなに詳しく、わかりやすく回答いただけた方ははじめてです!本当にありがとうございました!