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給油活動の内容と意義
給油活動が話題になっていましたが、結局、インド洋で、どの国が、どんな活動を、「具体的に」行なっているのでしょうか? アルカイダの見張り?軍事物資が流れることの阻止? 新聞、テレビでは、特措法延長とか、期限が切れたから停止、など、そんなことはもういいです。 具体的に、なぜ、必要で、どういった行動をしているのかわかりません。知っている方、具体的に教えてください!!
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実は、この質問は、たいへん核心をついた問いかけなのです。 政府は、「給油活動が必要だ」と主張するだけで、「どう必要なのか」、「給油した燃料がどう使われているのか」、説明をしていません。 ですから、今頃になって、イラク戦争に転用されているのではないか、なんていう、当たり前みたいな話が、大問題になります。 国民の大半は、なにか大きくて有益な米軍の作戦があって、その一部を日本が担っているかのような錯覚をしていますが、実態はインド洋を航行する米軍艦船に燃料を供給しているだけです。 ですから、日本が給油をやめても、米軍艦船は、自分で兵站線を確保するだけです。 実際には、アメリカ本土からタンカーを運航するのは非効率ですから、近隣国の業者から買うことになるでしょう。 米軍から見れば、今までタダでもらえたものが、カネを払わないといけなくなる、という意味しかありません。 あるいは、もしかしたら奇特な近隣国が、日本の肩代わりをして、無償で提供するかもしれません。 洋上給油のメリットは、アメリカとの関係強化です。 デメリットは、日本国内におけるイスラム原理主義者のテロのリスクの増大です。 テロについて、ちょっと書くと、 アメリカ国民の大半は、911まで、まさかあんなことが起こるとは思っていなかったと思います。 スペインでも、英国でも、殆どの国民は、「まさか」と思っていたようです。 安全なつもりで「ハナ毛を伸ばして」いると、とんでもないことになる、という主張には、一定の説得力があります。 ただ、個人的意見を言えば、原理主義者が攻撃したい相手はたくさんいますから、実際に日本でテロが起こる可能性は、やはり低いと思います。 もうひとつ、「嫌味」なことを書くと、 万が一、何十人も死ぬようなテロが起きた場合、自民党政府は、自分たちが政権から転げ落ちる、ということは理解していないように見えます。 それどころか、「友達の友達はアルカイダだ」、などという、極楽トンボみたいな大臣までいます。 仮に、大量虐殺テロが起こるとしても、私が被害をこうむるのは迷惑なので、なるべくなら、右翼かぶれなタカ派の人たちを狙い撃ちにしてもらいたいものです。
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給油、イラクの件で、 国際連合主導ならば、 常任理事国、(全ては知りませんが、 アメリカ、英国、中国、ロシアらの統一した見解で活動をするというのですか。 中国やロシアがどういう意見を出すかは分かりませんし、 英国も正しいとは限りません。 国連でまとめるのか、アメリカでまとめるのか、 それとも、中東からは全ての国が撤退(原油の問題で困難でしょうね するのですか。
必要か、ということについて ご存知か分かりませんが、 湾岸戦争というのがあり、 そのときは、日本は金しか出さないと言われたようです。 (ネガティブな意味で) この件についてもですが、 他国は、命を懸けてるのに、日本は、なにもしないというのは、問題だと思います。 その辺で、国際的な貢献をしないのは先進国としては問題であり、 自民党(福田首相)は給油くらいはしなくては、と励んでるところだと思います。 それが、不正に使われるかは、国際貢献をした話とは別になると思います。 記録上、不正がない給油を行っていると思います。 追跡調査して、どう使われているか確認をすると、そうでないことがあるかもしれないのですが。
補足
>国際的な貢献をしないのは先進国としては問題 >給油くらいはしなくては 今回の給油がどう生かされているかをより国民に明確にして、 国際貢献について理解を深めていきたいですね
- k99
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アフガニスタンには未だにテロ組織のアルカイダが巣くっている。それからソマリアあたりも危ない。勿論ほかのアラブ諸国にも残念ながら、一定の支持者がいる。 ゲリラ・テロというのは、こういった安全な策源地から物資(武器など)・人を調達して送りこむ。 あるいはアフガンで造った麻薬を輸出して資金稼ぎもしている。アルカイダの直接の資金源は麻薬だ(なんせ、政権自ら生産調整をしていた位重要作物)。 そして海運というのは、実にコストのかからない輸送手段で、こういった組織にとっては魅力的なわけ。 あるいは海上に於いて、民間船に襲撃が加えられれば、原油価格がこれ以上に高騰する(輸送のための保険やら人件費やらが跳ね上がるからだ)。特に油には色が付いていないので、奪取したブツの転売は容易。特にソマリア沖はいまやマラッカを越える危険海域と化しつつある。 これは素の海賊だが、兵・資金の供給が原理主義者同士で始まればさらに危険度は上がるだろう。 なので、アフガニスタンで対テロ戦争が始まった後、沖合いの船を監視して、こういう物資・人の流れを断ち切ろう(あるいは、利用しにくくしてやろう)という作戦が始まった。 具体的には米含め7カ国が艦艇を出して、怪しい船を検査している(臨検という)。航路をコントロール下に置いて、接舷やヘリ・ボートによる移乗を行って中を検査する。 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/terro/pdfs/operations.pdf に11月の情勢が http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/terro/pdfs/katsudou05_2.pdf にこれまでの摘発状況が掲載されている(PDF注意)。 で、日本は、直接にはこういった行動を取れない(憲法上の制約)。ただ、テロとの戦いは全世界的な動きで、国際的な孤立が許されない本邦は(我々の産業・生活は海運によって支えられている)、これを裏方から支えよう、ということで、補給艦隊を派遣することに。 現在殆どの船は軽油系の燃料を入れて走っている。これは航行している間に絶対にどんどんなくなって行くわけだ(原子力船はほとんど空母と潜水艦だけになってしまった)。 ガス欠の船は役に立たないどころか、救難の対象ですらある。だから、補給部隊がいなければ、どこか油を入れてくれる港に帰らなくてはならない。すると、この港との往復は任務ができないので不効率。さらに安全でない港への寄航は襲撃を受ける可能性もある。 現場海域で油を入れればこの不効率や襲撃の危険はある程度解消出来る(将兵の上陸給養とか、食糧品の問題って言うのがあるが)。また、油は無償供与だったので、参加国の負担軽減にも繋がっていた。
お礼
ありがとうございました!!とてもためになりました!
お礼
よくわかりました!ありがとうございます!