ほとんどすべての介護保険によるサービスは、訪問介護に限らず通所介護にしろ短期入所にしろ、ご利用者様やご家族とケアマネジャーさんのとの話し合いにより、双方納得いただいた上で、ケアマネジャーさんが『ケアプラン』という、いわばサービス提供のための「予定表」を作成し、ご利用者の了解も取り、各都道府県単位で設置されている「国民健康保険連合会(略して「国保連」と呼ばれています)」と言う所の認証を得た上で、初めてサービス提供が実施されます。
この「ケアプラン」は、各サービス提供事業所との調整も経た上で、サービス提供月の前月末日には「国保連」に提出しておかなくてはならないため、例えば今日、10月27日に実施されるホームヘルパーのサービス内容は、実は9月30日には内容がほぼ決まっていることになります。
質問者様におかれましては「まあ何と融通の効かない」とお嘆きになられるかも知れませんが、これも介護保険財政の適正運営のためですので、何卒ご了承いただく他ありません。この決まりに従わないと、ケアマネや事業者は介護給付費を受け取ることができず、弱小事業者であれば経営にも重大な影響を及ぼします。
なので、例えば当日など直前になって、本来は買い物を手伝ってもらう日だったけど中止してご本人の身体介護をお願いしたい、と申し出ても、ヘルパーさんも事前の準備も必要ですから、急には無理、となってしまうわけです。本人が嫌がっている、という申し出であっても、本当に体調が悪いのか、それともお年寄りのことなのでわがままや認知症のせいで言い出したのか、現場のヘルパーには判断がつけづらいこともあります。
但し、例えば買い物だとしても、ちょっと遠くのスーパーへ行ってもらう予定だったけど今日は雨なので近くのコンビニで、程度の変更であれば心良く了承してもらえるかも知れません。要は程度問題なので、予定が変わりそうだとわかったらなるべく早く、ご担当のケアマネジャーさんにご相談なさってみてください。
すべての介護サービスはご利用者様とケアマネ、事業者とのあたかも二人三脚のごとき合意に基づかないと、うまくいきにくいものです。日頃から担当ケアマネさんとは連絡を密にお取りいただき、お母様にとって何がよりよい介護となるのかを一緒に考えていく姿勢で臨んでください。
末筆ではございますが、日常お母様のお世話も大変な中でしょうが、どうぞお体には充分お気をつけ下さい。