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ユーロ・ポンド高は何故ですか?
経済は全くの素人です。 最近、英国とフランスに行って、物価の高いのに驚きました。 米ドルや香港ドルは安定していますね。 どういうことですか? よろしくお願いします。
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米ドル・香港ドル・日本円が同じように、ユーロ・ポンド・中国元に対して下落しているのです。 ヨーロッパは、東西冷戦の終結とソ連の崩壊・ロシアの資本主義化で軍事費負担が少なくなり、国際流通の市場が拡大し活発化しています。 当然、ヨーロッパ通貨は値上がりします。 逆に、アメリカについては、イラク・アフガニスタンの戦費負担が原因で値下がりしています。 アメリカがベトナム戦争をやめたのも、戦争の費用の垂れ流しでドルが大幅に安くなったからです。 戦争は、国民が傷つくだけでなく経済も悪化させます。ソ連崩壊でも、その直接原因はアフガニスタン内戦に10年間介入し続けたせいなのです。 日本については、国債の垂れ流しが原因でその解消を増税ではなく、インフレで解消することを見越しています。(インフレ=円の価値が易くなる。) また、少子化の影響による経済規模の停滞・縮小、および日米同盟強化で日米が同じ運命をたどる可能性が高まることで、日本円がアメリカドルと同じ動きをする傾向が強くなったようです。(国際的企業の資金運用担当者にとって、日本のアメリカに対する政治的独立性が高ければ、ドルに対するリスク緩和に円を持つことは、かなり意味があることになります。しかし、同盟化が進むと日米が政治的に同じ行動を取るので、アメリカが国際政治で失敗すれば日本も失敗に巻き込まれることになり、どちらか一方を持てばそれでよいという傾向が強くなります。 更に、現在の日本の景気回復は、中国の好景気によるところが大きく、中国が不況になれば日本も不況になる恐れがあります。 結局、通貨としての利便性は円よりドルのほうが上ですから、日本円を持つ意味合いが薄れます。アジア通貨なら「日本円」より「中国元」のほうがリスクヘッジでは上という見方も出てきます。 香港の経済も中国本土の好景気が支えており、通貨を保有する場合、香港ドルより中国元にシフトする傾向があります。 ユーロができた時の1ユーロ=90円の頃から見て、ヨーロッパの人は、日本人やアメリカ人に対して、7割くらい金持ちになり、その分だけ日本人が貧乏になったので、ヨーロッパ製品が高く感じるようになっています。
お礼
詳しい解説ありがとうございました。 ユーロという体制が順調であるということですね。 そして中国が鍵を握っている。 良く分かりました。