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心電図の測定
実験で医用プリアンプを使用し心電図を計測しました。電極の位置は、(1)右肩(-)・左下肋骨(+)・右下肋骨(N)、(2)左肩(-)・左下肋骨(+)・右下肋骨(N)、(3)右手首(-)・左下肋骨(+)・右下肋骨(N)、(4)左手首(-)・左下肋骨(+)・右下肋骨で計測しました。感じ的にはアイントーベンの三角形になるように測定しているように思います。 例えば標準肢誘導であれば右足をアースにして心電図を測定すると思います。しかし、今回の実験では上記したとおり電極は胸部及び腕のみに装着しているわけですが、これはどのような測定方法なのでしょうか。実験指針には第II誘導、第III誘導を測定すると書いてあったので標準肢誘導ではないかと思っていますが、確信が持てないでいます。また、電極のN(neutral:中性電極)の目的とは何でしょうか。自分的には、不関電極として扱っていると考えています。また、(1)と(3)は第II誘導の部分ですが、電極の装着位置が右肩と右手首との違いだけで測定される心電図には差が出るのでしょうか。 いろいろ調べたのですが具体的な情報を得られませんでした。どなたか教えてください。お願いします。また同時に、医用測定関係が詳しく載っているサイトや書籍も紹介していただければ幸いです。
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こんにちは。 この場合は、右下肋骨の電極が右足に相当します。 例えば手足のない患者さんで取る時などは、肩やわき腹に付けますので、その延長と考えていいでしょう。 三つの電極を等しい高抵抗で結んで基準点を作る、ゴールドバーガー誘導(この基準点は胸部誘導でも使われます)もありますが、この実験は単純なI~III誘導のようです。 四肢の先と付け根、あるいは肋骨上などの距離の影響ですが、理論上は距離が長い分、抵抗値が増えるので、出力波形は減弱する事になり、四肢誘導に比べて波形の増高が考えられますが、心電図において、波形の絶対高低が問題になる事はあまりなく、波形相互間の相対値の方が大抵は重要ですので、実験では、筋電図重積が減る分、ノイズ対策が取り易くなるはずです。 これは、ホルター心電図など、シールドルームがつかえない場合の導出方法と同じ原理です。
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- ebisu2002
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通常の誘導での右足RF電極はあなたもお書きのようにアースとも呼ぶことがありますが機器(アンプ)の動作上の安定をはかるためのものでN中性電極として使われるものです。実際の測定ではその部分の電位を測定するわけではありませんので測定する電極に干渉しない中間的な場所に置きますので右足や今回のように右下胸部などがいろんな場所が利用されます。 今回のように(-)と(+)の2つの電極間の電位を計測するものが双極誘導となり標準肢誘導はそれにあたります。 心臓から見れば手首に電極を付けても結局は肩の方向に付いたことになり、距離による抵抗などはほとんど無視できる程度のものですので肩につけた電極でも手首の位置のものと近似することになります。 実際、測定中に手足が動く運動負荷心電図などでは鎖骨付け根付近や肋骨下部に付けることになります。 なお心電図や脳波測定で単極誘導と呼ばれる時に用いられる不関電極とは関電極側と比べれば電位変動が小さいもののことを言い、実際には測定にある程度の電位が現れ、その部分の電位も測定しているものです。
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回答ありがとうございます。心電図の誘導法の考え方がよく分かりました。ありがとうございます。
お礼
回答ありがとうございます。大変参考になりました。実際の心電図の使用方法などは初耳でよい勉強になりました。ありがとうございます。