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肝臓がんのリンパ節転移について
- 肝臓がんでリンパ節に転移し、治療法はないのか
- リンパ節転移の場合、広がってしまうのは避けられない
- 経験上、同じような症状の方の話があれば教えてください
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原発性肝細胞癌の約60~80%は、B型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスによるウイルス感染が原因で、ウイルス感染後約20年ほど経過すると肝細胞癌を発生しています。ですので、肝硬変や肝細胞癌が発生する前に、ウイルス感染の有無を抗体検査して、B型またはC型肝炎ウイルスをインターフェロンαで治療することが何よりも肝心なのです。但し、誰にでもインターフェロンαが有効という訳ではないところが、この病気の治療の難しさなのです。あなたの場合は、ウイルス感染の有無はどうでしたか? さて、肝細胞癌と確定診断され、癌細胞が肝臓内に限局しているのであれば、肝臓は比較的自己再生できる臓器ですので、根治を目指した外科的摘出術を施行するがベストです。しかし、あなたのようにリンパ節転移(肝細胞癌は本来血行性転移を来し易い性質を有していますし、リンパ行性転移も来します)があり、遠隔転移を来す可能性もある症例では、根治を目指した外科的摘出術などの治療が適用外となり、寛解=根治することは残念ながら困難になります。 しかし、肝細胞癌の治療には、寛解=根治できないまでも、症状緩和や延命を目的とした様々な治療戦略……(1)エタノール注入療法(PEIT)。(2)肝動脈塞栓療法(TAE)。(3)マイクロ波凝固療法(MCT)。(4)放射線照射。(5)経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)。(6)養子免疫療法。(7)陽子線照射治療。(8)化学療法(抗ガン剤)。(9)肝移植……が立てられますので、以下のサイトで肝細胞癌に対する治療の可能性に付いて、詳しく学んでください。 ■コンセンサス癌治療 http://www.cancertherapy.jp/top.html ■がん情報サイト 「PDQ日本語版(専門家向き)」→「治療(成人)」→「原発性肝癌(成人)」 http://cancerinfo.tri-kobe.org/ ■がん患者のあきらめない診察室 「肝、胆、膵がん」の最新抗がん剤治療 http://2nd-opinion.jp/index2.htm
お礼
詳しい情報をありがとうございました。 とても役にたつ内容でした。