住宅ローン審査経験者で、現在は『金利商品による資金運用』を担当しています。
> 9月中に住宅ローンを考えている
というのは、資金実行を9月にしてもらおうか、10月にしてもらおうかで悩んでいる、10月に金利が下がりそうならば10月の資金実行にしてもらおう…と言うことでしょうか?
そうではなくて、9月中に住宅ローンの申し込みをする予定…ということならば、視点を変えてくださいね。
住宅ローンの適用金利が決まるのは、資金実行時ですから。
9月の住宅ローン金利が下がったのは、8月中旬から(アメリカのサブプライム問題を受けて)日本のマーケットの利回りが『がくん』と下がったからです。
ですが、9月に入ってマーケット金利は持ち直し気味です。
> FOMCの結果により10月以降も下がる
結果としてアメリカのFF金利、固定歩合とも0.50%下げました。
ですが、FOMCで利下げがあれば、日本の(住宅ローン)金利も下がる…という見方はどうでしょう。
むしろ日本のマーケットを落ち着かせる方向に働くと思いますけれど。
(利下げをしなければアメリカのマーケットの凋落に歯止めがかからず、つられて日本のマーケットの利回りもずるずる下がり、マーケット利回りに影響を受ける住宅ローン金利も下がる…ということは考えられましたけれどね。)
日本でも、先ほど日銀の金融政策決定会合が終了し、政策金利は『現状維持』となりました。
これによって10月の住宅ローンのうち変動金利型は『変更なし』となると思います。
変動金利型は、短期プライムレートが基準になりますので、政策金利の動向を見ればよろしいでしょう。
9月と10月だけの比較ならば、それ以外の短期固定、長期固定もさほど変わらないと思います。
ただ、その先になるとどうかは分かりませんよ。
今回の決定会合の場合、水野審議委員が「今回も『現状維持に反対』」とするか、「今回は『現状維持に賛成』」に方向転換するかが注目の的でしたが、結局「今回も『現状維持に反対』」でしたからね。
お礼
住宅ローン審査経験者の方からのご回答、誠にありがとうございます。 説得力十分な説明で、大変参考になりました。