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オープン・リソースについて
オープン・リソースはなぜ理にかなっているのか?リナックスの作者リーナス・トーパルズはコンピュータOSはソースをオープンにすべきであると主張していますが、ビル・ゲイツは彼の意見に反対しています。皆さんはオープン・ソースについてどのように考えますか??是非意見を聞かせてください。
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- aton
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まず No.1 で parts さんも書いておられますが 誤:オープン・リソース 正:オープン・ソース ですね。 で,私はちょっと違った視点で。 現行法制下では,オープンソースのほうが妥当だと思います。 現在の法律では,ソフトウェアに対して製造物責任(Product Liability)が問えません。つまり,オープンソースであろうが,クローズドソースであろうが,動作に対する保障がないものを使っているわけです。 トラブルが起きた時のユーザー/開発者の責任のバランスを考えると, オープンソース(現実): (一般に)無償 開発者の製品の動作に対して保障責任無し →トラブル対処はユーザーの自己責任 (ソースが公開されているので能力さえあれば対処可能) クローズドソース(理想): (一般に)有償 開発者は製品の動作に対して保障責任あり →トラブル対処は開発者の責任 (ソースは開発者しか持っていないのでユーザーは対処不可能) というのが正しいもののあり方ですが,実際は, クローズドソース(現実): (一般に)有償 開発者は製品の動作に対して保障責任無し →トラブル対処は開発者の責任ではない (対処するのはあくまで法的責任ではなくボランティアに過ぎない) という事になっています。 将来,ソフトウェアにも製造物責任が課せられたら,お金を出して安心/安定を求めるならばクローズドソース,自己責任でも安さや改造の自由さ(=技術革新への追随性の高さ)を求めるならばオープンソースというふうに岐れるのもありだと思いますが,現在の法律の下でクローズドソースの製品を使うのはユーザーにとってはいいこと無いと思います。
- parts
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Q/オープン・ソースはなぜ理にかなっているのか? A/ソースを公開することは悪い面も生みます。たとえばバグや悪意のあるプログラムを作成するのに利用される場合もある。また、ソースの公開があることで初心者向けの統一された規格を出すのは困難になったり、これに協力する技術者がなければ、開発の遅れや難航も予想されます。 開発の遅れは、Netscape6(Gecko)で利用されたモジラがそうです。モジラは当初予定より開発に協力してくれる人間が集まらなかったということがあります。ただ、現在はかいぜん済みですけどね。 しかし、利も多いに期待できます。 リナックス (Linux)はそのよい例となっています。一度好評となれば、ソースを個人や単一企業で管理しソースを公開せずに閉じた中で開発するよりも広い視野で開発が進みます。たとえば、1つのメーカーで作った場合、人材はそのメーカーが雇用した中で配置されるようになります。するとアイデアが少なく、開発人員も限られる。また、雇用した人物が思ったほど成果を出さないこともある。 しかし、オープンでより多くの人間が開発に携わると、思っても見ないところに新しい技術者が誕生し、OSやソフトを先進的に進化させます。その速度は一度波にのれば速くなりますし、ソースが公開されていることで、目的に合わせて機能の改変をすることも可能となります。オープンでなければ、目的に合わせるにはそれに添った新ソフトを買うか、1から作る必要がありますがこれらのソフトでは、既に基幹部が出来ていますし、開発も容易です。わざわざメーカー側にライセンスの改変交渉をせずに改変がかのうとなり、それに伴う出費も少なくてすむようになるため、オープンは状況によってはよりよいOSを開発する上では打ってつけとなります。 さらに、オープンにすれば開発時に他人が出したバグなども多くの目に留まることで、早期に見つかり改善の可能性もありますからね。(ただ、先に述べたように逆に利用されることがあるのも事実) ちなみに、ゲイツ氏がオープンソースに難色を示している理由はただ単に技術的に優れているとかいないとかそういう問題をふまえているとは言い切れない。 マイクロソフトには世界市場をほぼ掌握するWindowsなどの自社のライセンスにあります。これらのソフトは寡占状態で、マイクロソフトは現在も米国の反トラスト法違反(独占禁止法違反)で訴えがあり、以前は分社化論がでたり、さらにはWindowsライセンスをマ社以外のメーカー複数にも供給し競争を与えるという検討までされていました。 まあ、これをされると利益が明らかに低下しますからね。そのため、たとえオープンソースが良くても今は認めるわけにはいかないというのもあるのです。 ただ、これが逆に競争力を落とすため、市場にとっては良くないのは確かです。現にマイクロソフトのWindowsは一般向けでは約8割以上の市場シェアで、その次にMacですからね。残りがLINUXなどの少数OSとなり、最近は開発力の低下も懸念されるほど・・・バグが増えたり、以前より問題が増えつつある傾向もある。これは、OSが複雑になったこともあるでしょうが、それ以上にバグは多すぎる傾向にあるとも言われる。 結局は利点がある分、欠点があるわけですよ。オープンでも、そうでなくてもね。オープンなら欠点もさらけ出すため、開発する側にも悪意をもっている側にも良くなると言う点があるということですね。 逆にオープンでなければ、開発力の低下や競争力の低下、技術の画一化などの欠点があり、利点としては安定したOS決まった機能を有するOSを出せるため、初心者を中心としたユーザーには使い勝手が良くなる傾向にある。 まあ、オープンソースはこれからさらに発展するであろう方法ですから、ずっと先の将来を見れば、こちらの方が優位かも知れません。
お礼
とても丁寧かつわかりやすい回答ありがとうございます! 世の中にはとっても器用な人いるのですね。 私も頑張ります(^-^)