モーターの原理は、磁石(永久磁石、電磁石のどちらでもよい)のN極とS極の引力や反発力を使って物を動かすものです。
普通のモーターは、円周上に磁石を固定して、軸に電磁石を付け、+と-を切りかえることで「回転」させていますが、リニアモーターは、その名が示すとおり、電磁石を直線上(リニア)に固定し、+と-を切りかえることで、その上を磁石が「スライド」するようにしたものです。
そのため、リニアモーターでは、動かそうとする始点と終点までずっと磁石を並べなければならず、普通のモーターよりはるかに大掛かりなシステムになります。
一方、回転する普通のモーターは、回転速度を上げていくと、電磁石の+-の切り替えが追いつかなくなることや、回転を上げすぎると遠心力によりモーターが壊れてしまうため、速度に上限があります。
リニアモーターはその点、電磁石が地上にあることから、+-の切り替えは1回きりでよく、スライドしてくる磁石に、簡単にタイミングを合わせることができるため、理論上はいくらでもスピードを上げることができます。
また、回転部分がないため、遠心力の問題もありません。その点でも、高速で移動させたいもの、(例えば列車など)を動かすのには有利なモーターとなります。
蛇足ながら、リニアモーターカーというと、浮上して走るものというイメージが強いですが、浮上するのとリニアモーターとは直接関係はありません。あれは浮上するのに磁気の力を使っているだけで、車体を支えるのに車輪を使っているリニアモーターカーというのも存在します。
お礼
回答ありがとうございました。 リニアモータと他のモーターとの相違点が良く分かりました。