政府の在り方として「大きな政府」と「小さな政府」があります。
「小さな政府」は、アダム=スミスの「神の見えざる手」やレッセフェールの自由放任主義の思想を受け継いだもので、「政府とは、軍事・外交・公共事業の最小限の任務を行なうべきだ」という考えに基づいています。主に中世や産業革命前後、第二次大戦位まででしょうか。
それに対し、「政府は、国民の幸福のために積極的な政策をとるべきだ」というのが「大きな政府」で、福祉国家とはその一環です。代表的なのが「ゆりかごから墓まで」の大英帝国の社会保障制度です。
現在、先進国の殆どがこの「大きな政府」すなわち福祉国家になっています。そもそも「大きな政府」というのは財政支出が大きくなる傾向にあり、必然的に財政赤字になりがちです。日本を筆頭に先進国が財政赤字に陥りがちなのはそのためです(最も日本の場合は殆どが公共事業のためで福祉国家とは言い難い)。
お礼
わかりました(^^)ありがとうございます。図書館にも行って調べてみます。