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どうして高福祉国家ほど単独世帯数が増える?
先日読んだ「未来思考」という本に、 高福祉国家ほど単独世帯数が増える。 例えば、高福祉国家ノルウエーの2005年のデータでは、単独世帯比率38%、スウエーデンは、46%という記述がありましたが、 どうして高福祉国家ほど単独世帯数が増えるのでしょうか。ご存知の方教えてください。
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質問者が選んだベストアンサー
質問者に若干の誤解があるようです。 まず、言われている内容は、単独世帯数が増えるのではなく、単独世帯率が高いということではありませんか。 理由は簡単です。欧米でもラテン系(イタリー、スペインなど)はやや異なりますが、イギリス、ドイツ、フランス、北欧、アメリカなどの諸国では、高齢者が子どもや孫と同居する慣習、すなわち拡大家族は極めて例外的です。 核家族という言葉はご存じですね。核家族は結婚して夫婦だけで暮らすことから始まり、子育てを経て、成人した子どもが独立してまた夫婦だけになり、やがて夫婦の一方が亡くなるところで終わります。(単身者は家族とは言いません)。 こうした仕組みは福祉国家以前からありました。福祉の充実が家族制度を変えたのではなく、家族制度を維持する方向で福祉が発達したのですね。 では、年金も保険も未発達な時代に、高齢者の生活はだれが支えていたのでしょうか。それは、親が引退する時、農園や商売を子どもが買い取る習慣があったからです。もちろん、必ずしも子どもに売る義務があるわけではありませんが、親は手数料がかからないし、子どもは市価より安く買えるので、親子とも満足する取引ななることが多いようです。 その取引を仲介したり、子どもに資金を融通するのは親の取引銀行です。経営の内容をよく知っているし、妥当な売却金額を算定する能力も備えているからです。 引退した夫婦は、アメリカならフロリダやハワイ、ヨーロッパならフランス、スペインの地中海岸など、太陽と砂浜のある保養地に引っ越します。積極的に人生を楽しむのがかれらの理想なのです。 それほど余裕がない高齢者は、家を処分して田舎の小さな別荘に移り住みます。さらに病気や障害がでてくると、高齢者向けの施設に入ります。クリスマスに孫たちが遊びにくるのが最大の楽しみのようです。 もちろん、北欧の場合は結婚についての意識の変化も無関係ではありません。しかし、これは家族の崩壊ではありません。いまや西欧諸国では婚外子(結婚していない夫婦の子ども)の割合は50%を超える国もありますが、家族のかたちに変化があったとはいえません。 もともと、質問者が示したこの統計は世帯を単位にしているので、家族に読みかえるのは間違いです。
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- qqqq1234
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デイサービスが充実してるからですよ。 自宅介護サービスとか、配達サービスとか、国が支援してる高齢者用サービスがあるので、 家族に支えてもらう必要が無いのです。 だから高齢者本人も多くが単独生活を望んでいるそうです。 日本でも昔よりは単独世帯というか核家族が増えてますよね。 これも同じようなもので、昔は高齢になると洗濯も買い物も大変だったわけです。 しかし今はボタン一つで洗濯が出来てしまうし、電話一本でほとんどの物が買えてしまう。 だから親と同居する必要性が薄くなったのです。 高福祉国家の場合はそれにプラス国の支援があり金銭的に余裕があることから、 単独世帯を希望する人が多いというわけです。
- hekiyu
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必要性だと思います。 例えば、少し前の中国では車はほとんど 持っていませんでした。 それで引っ越しなど、車が必要なときは 人脈をたどって車を持っている人を見付け 頼む、ということをやっていました。 こういうことが出来るようにするため、普段 から、一族や家族の絆を強くしておく必要が ある訳です。 しかし、高福祉つまり豊かな国、先進国なら そんな必要はありません。 引っ越しなら業者に頼めばよいのです。 お金さえあれば何でもできます。 育児だってそうです 結婚などする必要もありません。 男は、弁当をコンビニで買い、外食すれば 良いのです。 女性は、男に頼らなくても、生活して行けます。 子供も施設やベビーシッターに育てさせれば よい訳です。 結果、単身世帯が増えるのでしょう。
- 8823mujin
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結婚に意味を成さないと言うか夫婦で居る必要性を感じないからだと思います。 一時スウェーデンの自殺者数が問題視された時期がありました。余りにも高福祉高負担が進んだ為に、妻と2人の子供を抱えて一生懸命働く男性の給料の殆どが税金で吸い上げられ、片や働きもせずフリーセックスで生まれた父親の違う3人の子供と暮らす母親の元に福祉を名目に各種手当てが給付される。そしてその可処分所得に差が無くなった時、国民は働く気を無くし自殺に走った訳です。勿論現在では行き過ぎた再配分は是正され、働けば働くほど所得に格差の出る仕組みになっているようですが、それでも他国に比べれば働かなくてもそれなりの暮らしが出来る結構な国と言えます。 で回答なのですが、そういった高福祉国家において夫婦でいる意味は何かと言う事です。これが例えば日本であれば、経済的要因と言うものが入ってきます。別れて女で一つで子供を育てるのと、多少我慢してでも夫婦で居るのとの比較が離婚を思い止まらせている一面は否定出来ません。しかし、その心配が無くなったとしたらどうなるか。 確かに人は愛し合い、一つに結ばれ末永く幸せを謳歌したいと願います。しかし既婚者ならお解かりになると思いますが、その様なものは幻想で現実的には妥協と我慢の連続です。それでも夫婦で居られるのは、それなりのプラスとそれなりのマイナスが拮抗しているからで、その中で経済面はプラスの要因として捉えられています。 それが高福祉によって経済面が余りプラスと感じなくなればどうなるか。離婚に到るハードルはググット下がって、離婚が増えるのはある意味必然と言って良い状況かと思います。故に単独世帯数が多いのは、高福祉国家の宿命と考えますが、どんなもんでしょうか。
社会への女性進出が目覚しく、離婚率がベラボーに高いようです。個人が、より自立するのでしょう。生活のために、と我慢する人がいなくなって…。 かと言って、ノルウェーもスウェーデンも、出生率は、右肩上がりのようですが。