中国の外貨準備について
中国の外貨準備について
中国は、人民元の為替水準を維持するため、
人民元売り・米ドル買い介入を行い、その結果、世界1位の外貨準備保有国になっています。
外貨準備は、米国債の形で買っているとされています。
ただ米国債という形で、外貨準備を必要以上に持つことは、
あまり好ましくないとされているかと思います。
なぜなら、
本来自国内に還元されるべき資産が、米国債という外貨準備で保有されているため、
中国の経済活動に運用されないこと。
仮に中国政府が、米国債を売ろうとすると、米国債の値崩れ、その利回りが上昇。
⇒結果として、ドル相場は下落し外貨準備資産は目減りが生じます。
何よりも、米ドル安がすすめば、米国や中国だけでなく、世界経済全体が混乱すること
(中国よりも保有量が少ないロシアが、徐々に米国債比率を引き下げると発表するだけで、
10年債利回りの米国債がおよそ5%急上昇した件もあります。)
などが考えられます。
ただ、このまま米国債を増やし続けることは、得策ではないと思います
(リスクが増えます)。
また、アジア通貨危機は、流動性が少なく起こったとされるため、
外貨準備をアジア諸国がこぞって保有しようとしたのは理解できますが、
もう十分だと言う分析を多く見かけます。
この場合、中国政府はどうすべきでしょうか。
人民元切り上げでしょうか、切り上げた場合の影響は?
あるいは、これまでは仕方がないとして、今後は他の国の債権、
例えば、EU債、サムライ債、あるいは、ACU債
などに分散すべきでしょうか
(中国が良心的であれば、EU債を買い、ユーロの値崩れを抑える?)。
どのようにすべきでしょうか
(多くの方が問題提議はされるのですが、その対策まで言及されておらず、
どうすべきかが分かりません)。
政策とその後の将来像なども含めて、教えていただけたら幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
補足
回答ありがとうございます。 米国債では米ドルのカントリーリスクからも免れないので 有効活用どころではないですね。 中国も貿易黒字はアメリカの物が多いでしょうから そう簡単にユーロへ変更も出来なそうですが、 この辺は興味があります。