逆三角関数は多価関数ですが,通常の定義では
(1) -π/2 < Sin^(-1) y ≦ π/2
(2) 0≦ Cos^(-1) y < π
と決めています(主値を取った,といいます).
さて,
(3) α = Sin^(-1) (1/3)
(4) β = Sin^(-1) (7/9)
とおきます.
(1)(2)からわかるように,αもβも0から π/2 の間にあります.
元の式
(5) Cos^(-1) x = Sin^(-1) (1/3) + Sin^(-1) (7/9) = α + β
の両辺の cos をとります.
cos{Cos^(-1) x} = x ですから.
(6) x = cos(α+β) = cosα cosβ - sinα sinβ
になります.
当然
(7) sinα = 1/3 sinβ = 7/9
です.また,
(8) cos^2 α = 1 - sin^2 α = 8/9
(9) cos^2 β = 1 - sin^2 β = 32/81
ですが,上に述べたα,βの範囲から
(10) cosα = 2√2 / 3
(11) cosβ = 4√2 / 9
がすぐわかります(平方根が負の方ではないということ).
あとは(6)に代入して
(12) x = 1/3
お礼
最高に詳しい解説ありがとうございました。 たぶん私には何時間考えても浮かばない手ですね。 ありがとうございました。