ある市の人事担当です。
ずいぶん昔の質問なので、いまさらとは思いますが、間違った回答が多いため訂正も意味も含め回答させていただきます。
まず、もともとの質問にあります「合格したことを前提に、辞職ではなく地方公務員(市)への出向扱いにしてもらう」という状況はありえません。
合格したのなら、国家公務員を退職し合格した自治体で採用されることになります。この場合、その自治体の規則によりますが、前歴を換算しますので新卒採用よりは給与の格付けは上になります。
(当市では100%換算いたします。)
また、他の方が書いておられますが、「割愛採用」というものについてです。
これは、言われておりますように自治体間で文字通り職員を割愛し採用するものです。
この場合、任命権者同士での書面による対象職員について確認を行います。
例を揚げると、国からA市へ割愛する場合は、A市から「割愛依頼」をし、国が承認すると正式な手続に入ります。その手続とは、対象職員は国を「退職」させる手続をとり、そしてA市で「採用」する手続をとるものです。
つまり、手続きは法(国家公務員法及び地方公務員法)に定められた通常の任用の手続ですので、「割愛採用」とは通常の競争試験による採用と区別するために作られた言葉であり、制度のことではありません。
このような割愛による採用は、他の方が答えられておりますように、例えば市では採用が困難な職種や専門的な能力を持った職員に一定の期間、市行政に尽力してもらうために行うものであり、一般職レベルでは通常行わないものです。(ただ、あくまで2団体間の協議により行われるもので、制度として定め(例えば自治法いある派遣に関する法律)があるものではないため、協議さえ整えばどのような形も考えられます。)
この割愛による場合、国の職員としての身分を失いますが、通常は2年や3年などと事前に期間を定めており、その期間が満了すると逆の手続をとりまた国の職員に戻ります。
時には、その職員の能力が素晴らしく、どうしても採用したい場合、その場合はまた個別に協議を行い、双方間の協議と当事者(職員)の合意が得られれば、そのまま自治体での採用(選考採用)が行われることもあります。これも法に定めのある手続をとりますので、特別な制度があるわけではありません。
整理すると以下のようになります。
(1)自治体の試験に合格したなら、国を退職し自治体に採用される。
(2)割愛は特命により団体間の協議に基づき、法に則って通常の採用と同じ手続で行われる。
おそらくこの質問者の方の問題はすでに解決済みであるとは思いますが、誤った情報は訂正する必要があると思い回答いたしました。
願わくば、ネットやメディアなどから得た誤った知識や思い込みで回答されるのは控えていただきたいと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 なかなか難しいようですね。 個人的には、年金制度がはやく統一されることを祈るばかりです。採用試験を突破すれば特に割愛等の制度を利用する意味もなくなる必要もなくなると考えていますのであと数年のと思っております。 >いずれにしても、地方公務員になりたいのであれば特定の自治体に惚れ込み、そこの地域住民と共に全国何処の自治体よりもその地を優れた地域に創りあげたいという強烈な熱意が求められるので、国家公務員のように日本の何処を見て「公共の福祉」と言っているのか分からないようないい加減な人間が採用されることはないでしょうね。 全く同感です。いったい何を考えているやら。いろんな上司がいることもこの国の現在の姿であり、受け入れざるえない現実であると考えております。
補足
まだまだ、回答募集中です。よろしくお願い致します。