福祉系の施設では身体拘束に対する取り組みが積極的で三原則にのっとって、更に「身体拘束は最後の最後の、また最後の方法。でも、もう一度他の方法がないのか、その時間帯に勤務する職員で緊急のカンファレンスを開いて三原則の再々確認の上で実施」しています。
しかも、身体拘束廃止委員会では「代替策の検討や必要な期間を最小限に定め」その上で家族への説明と同意を得ています。
*説明が大切です。同意があれば安易に実施できると勘違いしている施設もあり、後に「書いてくれと言われたから・・・説明は覚えてない。」なんて言われると同意書なんて紙切れになります。
認知症でもその行動には理由があります。
意味のない行動はありませんが、理解できない本人だけの意味です。
それを観察して把握する事が必要です。
少し時間を取って傾聴すると見えてくることが多い
福祉系と言ったのは、医療系では「医師の指示で…」による拘束が見受けられます。
治療の場だから点滴を抜かれると治療できないから一時的に拘束…
福祉系の施設は居住の場だから。
「チョット待って」
これも、コールストップと言う言葉の拘束です。
施設の施錠(オートロック)も精神科の閉鎖病棟には法的に認められている部分はありますが、施設のロックは広義の拘束じゃないかな?
これは、拘束している意識が一番重要です。
夜間のロックは防犯上、普通の家でも鍵を掛けますね。
でも、日中は・・・最近は物騒なので施錠が多いですか~
なんて、普通の生活と比較すると分かりやすいでしょう。
自分の家と比べてください。
内から開けられない部屋に閉じ込められるのは苦痛じゃないですか?
また、動きが少ないからとベット柵をしていません=放置すればネグレクト(介護放棄)
極端な話しだけど、食事見守りの最中に職員が昨夜のテレビ番組の話しをしたら、職務中に介護業務を一時的に放棄した虐待~
極論ですが、心で拘束する意識があれば身体拘束です。
*ベットの4本柵=身体拘束
これは文字だけで判断しないでください。
自分で「布団が落ちるから」と自力で柵を付け、不要になれば外す方は「拘束」されてません。
何でもかんでも拘束ではないので過敏も不要だけど、感覚が麻痺しないように常に見つめ直してくださいね。
お礼
とても詳しくご回答いただきありがとうございます。 大変助かりました。 参考にさせていただきます。