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消費者金融とマイクロファイナンスの違いを教えてください

大学院でマイクロファイナンス(貧困者向けの小口金融)を勉強している社会人です。マイクロファイナンスについて文献を読んでいくと、日本では消費者金融がマイクロファイナンスの役割を果たしていたのではと、考えるようになりました。消費者金融に対しては、上限貸出金利の問題などで、批判的な論点が多いのですが、日本の金融に果たして来た役割も多いのではないかと思うようになりました。私は消費者金融に詳しくないので、消費者金融に詳しい人から、消費者金融とマイクロファイナンスの違いを教えていただければ幸いです。

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  • warthog
  • ベストアンサー率41% (28/68)
回答No.3

【ビジネスのしくみ】 与信の低い顧客に数10パーセントの金利で少額を融資する、という点で消費者金融とマイクロファイナンスは同じ種類のビジネスです。 【相違点】 前者で融通される資金は使途不問です。多くは生活費の補填につかわれます。後者のは個人向けの事業性資金です。 【社会における機能】 >日本では消費者金融がマイクロファイナンスの役割を果たしていたのでは >日本の金融に果たして来た役割も多いのではないか もっともです。 やむなく消費者金融で借り入れ、一時的にでも操業資金を確保して難局を乗り切った零細事業者はあったことでしょう。 また、マイクロファイナンスで事業資金を入手し、しばらくがんばってみたものの成功の糸口をつかむことができず、仲間に深刻な事態を知られる前に姿を消す債務者は確かにいるのです。 つまり、消費者金融とマイクロファイナンスの両者は、社会における機能がいくらか重なっています。 【違和感のポイント】 上記から、両者は共通する部分が少なくありません。 強い違和感を覚えるのは、新聞やテレビなどの報道、そしてアカデミアの現場でも 消費者金融→悪玉 マイクロファイナンス→善玉 と明確に色分けされて語られているからです。 マイクロファイナンス善玉論はノーベル賞騒動の延長にあって、ブームとも言うべきものですから、かねてから社会問題となっていた消費者金融と対比を浮き上がらせやすく、わかりやすい井戸端ネタになっているのです。 【だからね、】 あなたが質問を投稿した動機って、そういう微妙なところが極端に喧伝されているんじゃ、、って懸念があったからですよね。。 わたしも、「なんかヘンだな」って思いました。 私は消費者金融各社が悪玉だと素直に信じています。あれは無茶苦茶です。グラミン銀行が特別な善意に満ちているとも思いません。普通程度か、またはそれ未満ではないですか。企業より高尚な存在なら、あんなに儲かりません。ただの会社でしょう。 ただし、ノーベル賞は悪くなかったと思います。暴力的な金融さえはびこる第三世界に、新しいコンセプトの金融を提唱実行して小規模事業開拓の可能性を示したのはすばらしい仕事だし、ビジネスの世界に賞を授けたノーベル賞委員会はもっといい仕事をしたと思います。 今後、ノーベル賞騒動がおさまるにつれて、賞賛記事に飽きた報道各社はいつかマイクロファイナンスのアラ探しを始めるでしょう。そして、いくらか評判を落とすようなネタをひととおり開陳するのです。そしてそれらの記事も飽きられたころ、社会はようやく冷静にマイクロファイナンスの評価を定めるでしょう。 【その他】 困窮者に金利数10パーセントで生活費を貸し出す産業は世界各国に定着しています。その産業をサラ金と呼ぶなら、日本は政府がサラ金を規制するだけ、まだマシな部類に入ります。

snoman8601
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。マイクロファイナンスとサラ金の違いを明確に指摘していただき、目からウロコが取れたようです。今、上田昭三著「個人ローンの実態と展望」1981を読んでいますが、同様の指摘がされています。誠にありがとうございました。また、よろしくお願いします。

その他の回答 (2)

  • convit764
  • ベストアンサー率18% (142/767)
回答No.2

小さい資金での投資機会があるのは途上国。 日本のような高度工業化社会では、無理。 日本のサラ金は、日本人の特性ー真面目を 逆手に取り、真面目で無計画な低所得者を 収奪するシステム。 その着目点には、非凡さはあるものの、 日本人の弱点をさらし出すことに。 日本以外では、サラ金は成立しません。 こういう貸し付けは、踏み倒すのが、世界標準ですからね。

snoman8601
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。サラ金は日本独自のシステムであるという指摘は大変参考になりました。ところで、サラ金の日本独自のシステムとは、どのようなものなのでしょうか。本を読んでいると欧米でも同様のシステムがあるような気がします。教えていただくと幸いです。

  • nrb
  • ベストアンサー率31% (2227/7020)
回答No.1

マイクロファイナンスは貧困者が自立を支援するのが目的です ・融資により物を仕入れて売って収益を稼ぐ  など 貧困者が一人だちできように常に指導をして行きます 日本の、消費者金融は借りて貸し手もらえはそれでOKなんですね 一番優良顧客は利息を運んでくれて返しては、また借りてって人が一番なんですね  顧客がどうなろうと知ったことでは無いんです・・・・  マイクロファイナンスは貧困者が自立して借金を返済して・・一人立ちを支援するのが最大の目的ですから・・・・  育っていって欲しいのです  そこが消費者金融との違いです  収益を目的とする消費者金融  自立を支援を最大の目的とするマイクロファイナンス  日本のお金持ち中に 消費者金融の創業者が沢山いてます・・・他人にお金を合法的にパクルのが消費者金融  赤字にさえならなけれは良いマイクロファイナンス  とは偉い違いますは・・・・・  それに消費者金融は日本の金融に果たして来た役割は全く意味を成さないです  他人にお金を合法的にパクルのが消費者金融  200万借り手・・・利息が29%だと  年間に58万円 自分の所得が減るのです  未来の所得を食われているだけ・・・・・・  世界で消費者金融がはびこるのは日本くらいです  世界中国で駅前に消費者金融が沢山あって。見苦しいのは日本だけですは、世界の国から凄く恥ずかしい現実

snoman8601
質問者

お礼

大変参考になりました。ありがとうございました。

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