この落語の演目を教えてください。
マクラで
「講談ってのはずるいんですよね。いいところで
”この続きはまた明日!”
で終わっちゃう。あれは昔、寄席が娯楽の中心だったころ、一つの話を伸ばして伸ばして、毎日お客に来てもらう、というずるい手口だったんですよ、今でいうテレビの連続ドラマみたいなものでしょうかね。
そこへ行くと落語ってのはきっちりしてる。ちゃんと一回ずつ話が完了するから。
ではそのキッチリした落語を一席お楽しみください。」
と必ず振っておく。
本題では、芝居小屋で客同士が揉めて喧嘩になり、次から次へと加勢が加わり、登場人物が何十人も膨れ上がって収拾がつかなくなったところで、いきなり地口で
”ではこの続きはまた明日!”
と言い捨てて、落語家は楽屋に逃げ帰ってしまう。
つまり、
「講談はずるい。”続きは明日!”で誤魔化すんだから。落語家はそういうことはしない」
と言っていたそれをやってしまう、という話の外に落ちがある、というサゲであり、マクラで仕込んでおかないと落ちない、という手法なのですが、さてこの話、なんという演目でしたでしょうか?
”芝居の喧嘩”だと思っていたのですが、どうもネット検索してもそれらしいのが出てきません。
詳しい方、お願いします。