欧州のディーゼルエンジン規制「Euro5」のことだとおもいます。具体的な規制値は、その前後とあわせて表示すると、下記の通りです。
Euro4 2006年~ NOx=0.25g/km PM=0.025g/km
Euro5 2011年~ NOx=0.18g/km PM=0.005g/km
Euro6 2015年~ NOx=0.08g/km PM=0.005g/km
ここでNOx=窒素酸化物、PM=粒子状物質(スス)です。
ちなみに国内の規制は次の通りです。
新長期 2005年~ NOx=0.15g/km PM=0.014g/km
ポスト新長期 2009年~ NOx=0.08g/km PM=0.005g/km
また北米の規制は次の通りです。
TierII Bin5 NOx=0.04g/km PM=0.006g/km
試験方法が多少異なるので、同列に比較できませんが、いずれも現行ガソリン車並みのクリーン度を求めています。技術的に難しいのは、NOx処理です。0.10g/km程度であれば、現行技術の延長で対応可能ですが、0.08g/kmとか0.04g/kmになると、「尿素SCR」といわれるタンクに蓄えた尿素でNOxを還元するとか、「NOx吸蔵還元触媒」が必要になります。
ダイムラークライスラーやBMWは、北米について、「尿素SCR」での対応を表明しています。国内メーカも北米にディーゼル車を進出させるのですが、対応は「NOx吸蔵還元触媒」になります。
ご参考になれば幸いです。